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カワサキ注目の新型『Z900RS』から広がるカスタムの世界

『Z900RS』カスタムが始まった! すでにお伝えした通り、東京モーターショーで話題になったカワサキZ900RSは、トラッドでスタイリッシュなのに、軽快でコンパクト。スーパースポーツに迫るほどの運動性を持つ傑作バイクだった。 となれば、手に入れて、さらに自分色に染めたいと思うのがバイクマニアというもの。早くも多くのカスタムビルダー達が、我々の手本となるバイクを作り始めてくれている。 上の写真は、Z系のカスタムで知られるドレミコレクションがZ900RSをベースにカスタムしたもの。前後を18インチ化し、マフラーはアップタイプの4本出し。ダウンチューブを模したエンジンガードや、わざと出っ張らせたポイントカバーで、よりZらしさを強調している。

プロが提案する様々な『Z900RS』

トラッドな『Z』を知り尽くしたドレミコレクションに対して、ハイテク、高性能化、高品質化では右に出る者がないMOTO CORSEの『Z900RS』も、また異色な魅力を発揮する。 014_Z900RS_Custom_MOTOCORSE_10_C フレームとスイングアームはチタニウムゴールドのパウダーコーティング。フロントフォークはイタリア車用のものをベースにサイズを合わせて新規で制作したオーリンズ製。もちろんリアショックもオーリンズ。ブレーキシステムはブレンボ製で、キャリパーはGP4RX、ディスクはAlth製のベンチレーテッドタイプ。エンジンマウントやフェンダーステーなどはドライカーボンで新造されている。 シックなマットブラックと、ツヤを抑えたメタリックカラーを纏うMOTO CORSEカスタムのZ900RSは、このバイクの新たな可能性を提示してくれる。 ノーマルの性能を研ぎ澄まし、余計なものを取り除き、ただひたすら鍛え上げ、日本刀のような切れ味のバイクに仕上げることで知られるBITO R&Dの提案するZ900RSはまた一味違った魅力を見せる。 025_Z900RS_Custom_BitoR&D_01_C 可変オフセットのフォークブリッジと合わせて、前後ホイールを18インチ化。穏やかなハンドリングを実現している。とはいえ、この18インチホイールはBITO R&Dが世界に先駆けた実現したマグネシウム鍛造ホイール『JB-POWER MAGTAN』。驚異的な軽さで、穏やかなのに、ライダーの感覚にまったく遅れない感覚性能を実現している。

メーカー純正カフェもミラノEICMAで登場

盛り上がってるのは、カスタムビルダーやユーザーだけではない。なんとメーカー自らが、カフェ化したバイクをEICMAで発表したのだ。これにより、Z900RSの人気は日本だけではなく、欧州、米国も巻き込んだ、全世界的なものとなった。 001_Z900RS CAFE - Action Images (10) 販売は欧州が先行するようだが、日本でも来春発売されるらしい。たしかに、アベレージスピードの高い欧州では、カウルがあった方が人気が出そうだ。 003_Z900RS CAFE - Statics (7) この『Z900RS CAFE』はビキニカウルを装着しただけでなく、ハンドル周りを低く抑え、シート形状も変えて、トータルバランスをカフェレーサーとしてまとめ上げたもの。ライディングポジションもカフェレーサー風となっており、ここでもカワサキの妥協なき製品作りが光る。 005_Side View Comparison with Z900RS

ライダースクラブからは『角Z』を提案

こちらは、CGのみだが、ライダースクラブからもZ1000Mk-IIのイメージを活かした『Z900RS RIDERS CLUB Custom Ver.』を提案。 Z900rs_mk2_6 タンクをMk.II風の角タンクにし、シートカウルも同様に。フォークは正立フォークに変更し、ハンドルは少し低めに。マフラーはオーソドックスなブラックメガホンにまとめ上げてみた。 これをベースにして、タンクを細くしてビキニカウルを付けてZ1-Rや、Z1000Rローソンレプリカ風に、リアのモノショックを活かしてGPZ風やニンジャ風に仕上げる……なんていうことも不可能ではなさそうだ。 これから、どんなカスタム『Z900RS』が登場するか、楽しみでならない。 それに、乗るのはあなたかもしれない。 Z900RSはこちら (出典:『RIDERS CLUB 2018年1月号 No.525』) (村上タクタ)]]>

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