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世界初?! 中野真矢がドゥカティ スーパーレッジェーラを一気乗り!

V4 SLC Build By MOTO CORSE:数々のレーシングパーツで究極のパフォーマンスを手に入れた

スーパーレッジェーラV4を、モトコルセがカスタムしたのがこちらのマシン。パワーユニットは、レーシングキットの一部となるアクラポヴィッチ製のチタニウムレーシングフルエキゾーストキットで、スタンダード+10hpの234hpまでパワーアップされている。 

このマフラーキットを装着することで、乾燥重量は6.8㎏減。マフラー以外がノーマルなら乾燥で1502.2㎏と極めて軽量だ。 

さらにモトコルセで、倒立フロントフォークをオーリンズ製のSBK仕様にチェンジ。フェンダーやA BSセンサーのアルミ製サポートと、チタニウムフロントアクスルシャフトは、モトコルセがCNCで製作している。リアモノショックはスタンダードのオーリンズ製TTX36だが、モトコルセがスプリングの変更などを施すセットアップ済みだ。 

中野さんが「スゴいけど、まだその先を感じさせる」と評したスーパーレッジェーラV4を、モトコルセ流にカスタマイズ。SBKマシンに近いロードゴーイングレーサーに仕立て上げた!

前後ブレーキにモトコルセ/シコム製のカーボンセラミックディスクを装備し、キャリパーはブレンボ製のレーシングタイプに換装。ブレーキパッドの最適化、マスターシリンダーやブレーキレバーなどのグレードアップも施されている。「スタンダードのスムーズな乗り味にも驚かされましたが、一度このカスタム仕様に乗ってしまうと、もう戻れません。ブレーキや前後サスペンションの性能もそうですが、なにより高揚感が違いますから!」 

中野さんは、目を輝かせながらこのようにまとめた。 

スタンダードがあくまでも公道の規制に合致する仕様なのに対して、カスタム仕様は、スーパーレッジェーラV4が持つポテンシャルをすべて引き出し、なおかつチューンを施したレーシングマシン。スーパーレッジェーラの真にあるべき姿とは、もしかしたらこれなのかもしれない。

Nakano’s Impression

「まるで、僕が戦っていた頃のMotoGPマシンのようです!」

とにかく……速い。シフトアップ時の落ち込みがまるでなく、頭がおかしくなるほどの加速感です。どこかの領域が突出してパワフルになっているわけではなく、全体的に力強さが増しているので、スタンダードと比べて乗りづらくなっているわけではありません。そして、1299のカスタム仕様と同じくフロントブレーキはとにかくコントローラブル。結果的にかなりコーナーの奥まで突っ込めるので、ライダーに求められる技術も増えます。お世辞抜きに、自分が現役時代のMotoGPマシンとほぼ同じ。市販車はどれに乗っても重く感じてしまうのですが、このマシンは現役時代に染みついた感覚との違和感がまるでありません。

フロントフォークはSBK仕様のオーリンズ製FGR300。フロントブレーキは、モトコルセ/シコム製のカーボンセラミックディスクとブレンボ製GPタイプCNCラジアルマスターに
ノーマルだと長いリアフェンダーを、モトコルセ製コンパクトライセンスプレートサポート&ライセンスプレートベースでショート化
ドリブンスプロケットを、STM製のクイックリリースキャリアタイプに換装して、コースに合わせたファイナル調整を簡略化
ホールド性に優れる、モトコルセ製のCNCアルミニウム・ラジアルブロックスクエアエッジコンセプトフットペグセットを装着する
スリッパークラッチはノーマルでもSTM社製のEVO-SBK仕様が搭載されている。カーボンファイバー製ハーフカバーでオープン化
日本では廃車証明書の提出と引き換えで提供されるアクラポヴィッチ製チタニウムコンプリートエグゾーストキット。カバーも専用だ
リアブレーキディスクも、モトコルセ/シコム製のカーボンセラミックに。キャリパーもハイグレードな切削タイプのレース仕様だ

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