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新しい時代はコレ!令和のバイクトレンドは? MotoGPマシンも採用の『逆回転クランク』

新しい時代はコレ!令和のバイクトレンドを先取りスペシャル!『逆回転クランク』編 平成の31年間でバイクという乗り物は飛躍的な進化を遂げたインジェクション化や数々の電子制御は言うに及ばずついに大排気量エンジンと同等クラスの電動バイクも登場。さらには3Dプリンターなど工業製品の作り方そのものにも影響を与える大きなイノベーションも起こった。令和という新しい時代にバイクはどのように発展していくのか? 今後トレンドになるであろう技術やカルチャーをいち早く先取りしてお届けしよう。

バイクはもっと楽しくなる! 令和時代を生き抜く現代のトレンド機構はコレ!

昭和後期から平成期にかけて、レプリカ、フラッグシップ、ネイキッド、スーパースポーツとさまざまなジャンルやトレンドが登場し、近年はいっそうの細分化に加えて〝電子化〞が加速。新たな時代に新たな機構、バイクの進化と楽しみ方は、ドコに向かっている!?

近年のバイクは〝電子的〞制御技術の進化が目覚ましく、純近粋に機械的なパートは〝もうこれ以上に発展しないかも〞と思われがち。 ところが、今回紹介する〝逆回転クランク〞や可変バルブタイミング(なかでもスズキのSR‐VVT)、フィンガーフォロワーなど、メカニカルな進化が止まらない。これらの機構、じつは構想自体は最新ではないのだけれど、モトGPやWSBで見直されたり活用され、市販車にフィードバックされるモノが多い。

そして前述した電子デバイスもレース技術からの還元がほとんどだが、いずれも〝速さ〞というより、扱いやすさや安定性・安全性を向上するのが主目的(レースなら、結果として速く走れるようになる)。 というワケで、これからのバイクのスポーツ性や楽しさを向上するであろう、トレンド機構をご紹介!

エンジンの回転慣性で車体を安定させるってどういうコト?『逆回転クランク』

クランクシャフトは、タイヤと同じ回転方向なのが一般的。しかし近年のMotoGPマシンは、“逆回転クランク”がトレンド。コレは加速時にクランクの慣性運動トルクで車体のフロント周りを路面側に押し付けてウイリーを抑制し、加速性能を高めるのが主目的。

また、ホイールのジャイロ効果を相殺してハンドリングを軽くし、S 字コーナー等の切り返しの俊敏性も高まる。1 時減速がギヤ伝達の場合、軸を1 本追加する必要があるが(わずかだが駆動ロスが生じる)、それでも採用するメリットの方が大きいのだ。

MVアグスタの3気筒モデルはいち早く逆回転を採用した

逆回転クランクで得られるメリットを率先して取り入れた市販車と言えば、’12 年に発売されたMVアグスタのF3 675。以来ネイキッドのブルターレや排気量アップした800シリーズも含め、MVアグスタ3気筒モデルは逆回転クランクを採用している

逆回転の最大のメリットは加速時の姿勢制御にある! クランクの慣性力でフロントに荷重がかかる

逆回転クランクは加速時にフロントが上がるのと反対の慣性連動トルクを発生してウイリーを抑制。ドゥカティはMotoGPマシンのデスモセディチGP15で採用し、パニガーレV4に投入

MotoGPマシンは全メーカー逆回転クランクだ!MotoGP クラスに参戦するホンダ、ヤマハ、ドゥカティ、アプリリア、スズキは逆回転クランクで、KTMも’19年から逆回転クランクを採用した

MotoGP クラスに参戦するホンダ、ヤマハ、ドゥカティ、アプリリア、スズキは逆回転クランクで、KTMも’19年から逆回転クランクを採用した

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