中野真矢さんが話題の1台を本気でインプレ!|TRIUMPH TRIDENT 660
New Model Shooting TRIUMPH TRIDENT 660 新開発のトリプルエンジンに電子デバイスも搭載しながら100万円アンダーという魅力的な価格設定で早くも話題のトライデント660 国内に入荷した第一号車に 本誌メインテスターの中野真矢さんがさっそく触れてみた。
気になるバイクの1台です! 乗ってみたいしカスタムも楽しめそう!
2月6日~28日まで、全国のトライアンフ正規販売店でデビューフェアが開催されるトライデント660。実は中野さんはトライアンフの3気筒の乗り味が好 みで、トライデント660は気になるバイクの1台だと言う。
「一番の魅力はスタイリングですね。実車は、想像していた以上にコンパクトでまとまっています。正面からだったり、斜め前からだったり、眺める角度によっていろいろな表情を見せてくれます。その中でも、特に真横から見たスタイリングが気に入りました。丸目ヘッドライトを装着したネイキッドスタイルの中に、スポーティさを感じさせてくれます。
バイクを眺める際の好きな角度として、後ろ斜め45度からがありますが、その角度からだとオーソドックスなネイキッドに見えたりもします。パ ーツ単位で見ると、タンクのデザインが丸くてかわいいと思います。
このバイクにはカスタムの素材として、乗り手が好きにしていいよという隙が残されています。専用のアクセサリーがたくさん用意されているので、オーナーになる方は、自分なりにカスタムする楽しみも生まれますね。トライアンフの3気筒の、人間の感性に合った心地よいフィーリングには定評があります。早く乗ってみたいですね」
TRIUMPH TRIDENT 660 DETAILS-1
ほぼ全回転域がトルクバンド 何速でも楽しめる専用のトリプルエンジン
トライデント660は専用に開発された新しい3気筒エンジンを搭載する。車名にも採用された660はそのまま排気量を示している。660㏄の3気筒というとストリートトリプルSが頭に浮かぶが、エンジンは同一ではない。
具体的には、ストリートトリプルSがボア76㎜×ストローク48.5㎜なのに対し、トライデントはボア74㎜×ストローク51.1㎜と、ロングストローク化されている。さらに細かくスペックを比較していくと、最高出力はストリートトリプルSが95.2psを11250rpmで発揮するのに対して、トライデントは 81ps/10250rpmと、回転数を含めてやや下回る。
それ以上に異なるのが最大トルクだ。ストリートトリプルSのそれは66Nmを9250rpmで発揮する。ところがトライデントは64Nmをわずかに6250rpmで叩き出す。この3000rpmの差が、トライデントのキャラクターを物語っているといえる。
しかもトルクカーブはフラットで、3600~9750rpmというほぼ全域にわたって最大トルクの90%を発生するという。つまり何速に入っていようが何回転だろうが、スロットルを捻るだけで、狙ったとおりの加速力が得られるのだ。
中野真矢さんによる試乗インプレッションは、次号でお届けできる予定だ。
TRIUMPH TRIDENT 660 DETAILS-2
テーパー形状のハンドルバーはアルミ製でスロットルはライドバイワイヤ
マルチファンクションインストルメントはカラーTFTディスプレイで、トライアンフコネクティビティシステムに対応する
RIDING POSITION
COLLAR VARIATION
SPECIFICATIONS
- エンジン:水冷並列3気筒DOHC4バルブ
- ボア×ストローク:74.0mm×51.1mm
- 排気量:660cc
- 最高出力:81ps/10250rpm
- 最大トルク:64Nm/6250rpm
- フレーム:チューブラースチール
- フロントフォーク:SHOWA製φ41mm倒立型セパレートファンクション
- リアサスペンション:SHOWA製モノショック(プリロード調整機能付)
- フロントブレーキ:NISSIN製2ピストンスライディングキャリパー、φ310mmダブルディスク、ABS
- リアブレーキ:NISSIN製シングルピストンスライディングキャリパー、φ255mmシングルディスク、ABS
- タイヤ:フロント120/70R17、リア180/55R17
- キャスター角:24.6°
- トレール量:107.3mm
- シート高:805mm
- ホイールベース:1401mm
- 燃料タンク容量:14L
- 車両重量:189kg
- 価格:97万9000円