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バイクビギナーからベテランまで! サーキットデビューはRIDING PARTYで! 

ライディングパーティとはライダースクラブが主催する、【速いがエライじゃない!】をコンセプトとしたサーキット走行会。レースではないので自分のバイクで無理せず楽しく走れるのが魅力のイベント。細かなクラス分けにより、多くの方が安心して走行することができ、サーキットデビューをするのには最適な走行会です! 

ライパで無理なく実現するデビューやカムバック

サーキットは、レーサーや速いライダーが走る場所。自分には敷居が高くて……なんて思っている人が多いかもしれません。

たしかに昔はそんな雰囲気もあったけど、現在はレーサーや速い人たちも走っている一方で、公道よりも安全な環境で愛車のパフォーマンスを体感したりライディングテクニックを学んだり純粋に爽快感を味わいたいなどの動機で、いわゆるスポーツ走行を楽しんでいるライダーが大勢います。

ディーラーやバイクショップ、用品店やタイヤメーカーやウエアメーカーなどが主催するサーキット走行会は、当然ながら安全に楽しむために守らなければならないルールやマナーはありますが、特別なライセンスなどを必要とせずに参加できることから、そういう人たちにとって親しみやすいやすい遊び場になっています。

そしてその中でライダースクラブが主催する「ライディングパーティ(通称・ライパ)」は、初めてあるいは超久々にサーキットを走るようなライダーでも安心して参加できるような運営が心がけられています「興味あるんだよなあ……」、「またやろうかなあ……」なんて思っているなら、その気持ちを放置せず、何でも早めにやっておくべき。これは、多くの人がこのコロナ禍で学んだ教訓のひとつでしょう。

そしてその対象がサーキット走行なら、ぜひライパに! ライパなら、ビギナーからベテランまでどんなレベルでも参加しやすい雰囲気と走行環境が整っているので、公道では味わえないエキサイティングなスポーツライディングを、他の参加者や豪華な先導ライダー陣と一緒に丸一日堪能できます!

先導のゲストライダーが毎回とっても豪華!

かつてロードレース世界最高峰のMotoGPで活躍した青木宣篤さんや中野真矢さんなど豪華なゲストライダーたちが、追い越し禁止の慣熟走行時に先導を務めてくれます。フリー走行時には、超余裕そうなのに驚速なプロライダーに抜かれるなんて貴重な体験ができるかもしれません。

原田哲也さん
中野真矢さん
青木宣篤さん
長島哲太さん

初心者でも参加しやすいクラス分けと先導付き慣熟走行

ライパの走行枠は、ハイペースのレッド腕章からビギナークラスのピンク腕章まで、4クラスに分かれています。さらにどのクラスも、午前中(筑波サーキット開催は1本目)は追い越し禁止で先導ライダーの後ろを走る慣熟走行なので、初めてでもコワくありません。

フリー走行の時間でも希望者は先導付きで走れる

自由に追い越しが可能なフリー走行の時間帯でも、希望者は先導ライダーのサポートを受けられます。「今日が初サーキット走行でまだ不安だから……」という人だけでなく、「自分の走りをチェックしてもらいたい」なんてライダーも、遠慮せずに先導走行を希望してもらって問題ありません!

ルールやマナーなどの説明は走行前にたっぷりと

ライダースミーティングと呼ばれる走行前の説明会は約1時間を確保。コースインやピットインの方法、サーキットで使われるフラッグの意味をはじめ、サーキットのルールとマナーを初心者にもわかりやすくレクチャーしてくれます。もちろん、走り方に対するアドバイスもしてくれます!

特別プログラムや試乗などスペシャルな体験もできる

内容は変動する場合もありますが、国内外の二輪ブランドやタイヤメーカーなどの協力による試乗会、青木宣篤さんの“全開”タンデム走行体験プログラムなども実施され、会場のパドックにはパーツやウエアなどの出展も多数。走る以外の時間も楽しめます。

青木宣篤さんの「タンデム・コークスクリュー」青木さんがあなたをタンデムシートに乗せて疾走! プロのテクニックを間近に見て、体験できるプログラムです。ライディングのアドバイスももらえます!
中野真矢さんの「ライディングフォームチェック」自己流になりがちなライディングフォームだけに「修正の必要あり」なんてことも。そこで、中野さんが皆さんのフォームをチェックしてくれます。
青木宣篤さんの「ピンク腕章レクチャー」サーキットビギナーが多いピンク腕章クラスの参加者が不安なく走れるよう、スポーツ走行のコツをレクチャーします。上達のきっかけがきっと見つかります!
高田速人さんの「サイティングツアー」走行開始前にトラックの荷台に乗ってコースを下見します。走行ラインの目印になるポイントの解説や、路面状況の説明を行います。ピンク腕章の方が対象となります。

プロカメラマン撮影の走行写真をダウンロード購入可能

バイク雑誌業界で活躍する“本物”のプロカメラマンたちが撮影してくれた走行写真をダウンロード購入できます。SNSに掲載したり、年賀状に使用したり、スマホやPCの壁紙にするなど、使い方は自由。プロライダー気分を味わえます!

次回開催は4月23日(土)袖ケ浦フォレスト・レースウェイ

経済負担が少なくなる方法を考えてみよう!

サーキットを走るためには、専用のライディングギアが必要となる。これらをすべて一度に揃えるのは、金銭的にちょっと厳しい。

でもじつは、レザースーツにはレンタルサービスがある。また、ベリックやアレンネスといったブランドを取り扱うボスコモトでは、レザースーツとグローブとブーツとインナーと胸部&脊椎プロテクターのセットを11万円で販売中。これらを利用することで、初期投資コストはグッと下げられます。

さらにライパは、プロテクターを備えていれば、革ジャン&革パンに革製のグローブとブーツでも参加できる。「それなら持っている」という人もいるのでは?

“ライパ”に参加できる バイクや、必要な装備は……

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①フルフェイスヘルメット
ヘルメットは、プロテクション性能に優れるフルフェイスが必須。ツーリング用よりも若干タイトなフィッティングのほうが、風圧やスポーティな動作でズレないのでオススメです。

②レーシングブーツ
ブーツもプロテクション性と運動性に優れるレーシングタイプを推奨。ツーリングタイプの中には、厚底で頻繁なペダル操作には向かないモノも……。でもライパは革製ならOK。

③レザースーツ
サーキットを走るためのライディングギアで、基本的にはもっとも高価なのがレザースーツ。ただし、体型さえ変わらなければ長く使える。最初はハイエンドじゃなくても……。

④レーシンググローブ
ちょっとした転倒でも手や指はケガをしやすいので、グローブはプロテクション性能に優れるレーシングタイプが望ましいですがライパでは、革製という条件のみとなります。

プロテクター&インナー

レザースーツと別体のチェスト&バックプロテクターを装備するのが一般的。安全性を高めるため、必ず着用したいです。また、運動性を高めるインナースーツも必須アイテムです。

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“ライパ”はスーツじゃなくてもOK!

ライパは、安全性に優れたプロテクション装備があるライディング用の革製ジャケット&パンツなら、レザースーツでなくても参加できます。レザースーツをツーリングで着るのはいろいろ厳しいですが、革ジャンや革パンなら使いまわしできるので旅好きにもおすすめです。

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200㏄以上のロードスポーツで公道走行が可能なバイクに限定

参加できる車両は、排気量200㏄以上の市販ロードスポーツモデルのうち、公道走行が可能な状態のバイク。レーサーやそれに近いマシンを参加不可とすることで、初心者でも参加しやすいレベルを保っています。オフロードタイプやスクーターや3輪モデルはダメだけど、カワサキのW800などのクラシック系でもエントリーできます。

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いつもの整備の延長で十分に対応できる

サーキット走行会レベルなら、事前または当日にやらなければならない点検整備や準備は、それほど大変ではないです。とはいえ、サーキットでは高速かつ深いバンク角で走るため、他人と自分の安全を確保するため、愛車のタイヤとブレーキとエンジンオイル関連に不備がないか、ツーリング時よりもシビアに確認しておきたいです。

当日の会場では、テーピングの作業が特殊ですが、それほど難しく考えなくても大丈夫だ。もうひとつ大切な事前の準備として、サーキット走行は想像以上に疲れるので、前日はゆっくり寝て、万全の体調で!

最低限、前日までに愛車のココをチェックしよう!

①:前後タイヤは残溝だけでなく製造からの経過年月もチェック

走行会ならハイグリップタイヤを装着する必要はまったくナシ。ただし、摩耗した状態や製造から2年以上が経過していると、本来のパフォーマンスが発揮できず楽しくライディングできないことも……。参加前に時間の余裕を持って確認して、不安なら交換をおすすめします。

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ちなみにタイヤが製造された年と週は、サイドウォールに記載されている。例えば写真の「0919」なら19年第9週製造となります。

②:できればエンジンオイルを新品に交換しておきたい!

サーキット走行では、高回転域をキープした状態が長くなるため、エンジンの負担は大きくなります。思わぬトラブル発生の可能性を低減するため、事前に交換しておくのが望ましいです。これもマストではなく、愛車のメンテナンス状況によってはそのままでもOKです。

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自分と他人の転倒につながりやすいエンジンオイルのにじみや漏れがないか点検。ドレンボルトの緩みがないかもチェックしましょう。

③ブレーキパッドの残量は意外と見落としがち

サーキットでは、高速域からのハードブレーキングが連続。必然的にブレーキパッドの消耗が早くなります。必ず新品で臨まないといけないわけですが、残量が少ないと温度が上がりやすくフェードする可能性も高まるので、参加前にパッド残量を必ずチェックしましょう。

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現地に持っていきたいアイテム

自走での参加も多いサーキット走行会レベルなら、持って行かなければならない特別な工具や用品はほとんどありません。とくにライパの場合、主催者や協賛メーカーなどがガムテープやエアゲージなどを貸し出しているので問題ありません。とはいえ、これくらいは用意しておきたいです。

【エアゲージ】サーキット走行時にタイヤ空気圧を調整したい場合、持っているのが望ましいです。ライパでは、ミシュランなどのタイヤメーカーがコンプレッサーを用意してくれもいます。

【予備のレバー】サーキット走行は想像以上に疲れる。慣れないレザースーツを着用していることもあり、ピットでの立ちゴケというのは、意外と多いトラブルです。

【ガムテープ】テーピングのために使用。ライパの場合、主催者でもある程度の量を用意していますが、なるべく持参を。愛車とマッチするカラーテープを選択するのがオススメです。

走行前にはテーピングを!

万が一の転倒時にレンズなどが飛散するのを抑止するため、サーキット走行会では灯火類などへのテーピングが義務付けられています。灯火類本体だけでなく、外装やウインカーのアーム部まで一緒に貼ることで、飛散抑止効果が上がります。

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バックミラーは、テーピングするか取り外すかを選択。ちなみにライパでは、バックミラー以外の保安部品は取り外すのはダメです。

次回開催は4月23日(土)袖ケ浦フォレスト・レースウェイ

【ライディングパーティ紹介動画】

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