これだけあれば大丈夫! ライダーのための初めての工具選び
取材協力/ファクトリーギア https://f-gear.co.jp/
初めて工具を揃えるなら、工具専門店で選ぶのが近道
バイクで走る気持ちよさは、車体のコンディションで大きく変わる。それだけに普段の整備が欠かせない。そこで必要になってくるのがさまざまな工具だ。
ただ、どんな工具がどれだけ必要かということを突き詰めるとキリがない。そこでまず、愛車のボルトやナットが緩んでいないかを確認し、緩んでいたら増し締めできる程度の工具から揃えていこう。
バイクで使われているのは、おもに六角ボルトと六角穴付ボルト、そしてナットだ。そこで、まずはコンパクトなソケット&レンチのセットと、六角棒レンチを用意しよう。
もう少し深く整備し始めると、ソケットでは作業できない箇所もあるので、スパナやメガネレンチを加えるといい。タイヤの空気圧はガソリンスタンドでもチェックできるが、エアゲージで日頃から確認しておきたい。
こうした工具はホームセンターでも揃えることはできるが、無名ブランドだと精度や強度が不安。なので専門店を訪れることをおすすめしたい。
専門店であれば幅広いサイズや種類の工具が揃っているだけでなく、世界中の個性豊かなブランドの工具から選ぶこともできる。なにより、工具に精通したスタッフが相談に乗ってくれるため心強い。
ここではファクトリーギアのスタッフに、バイク乗りが持つべき工具と、オススメの便利アイテムを教えてもらったので、ぜひ参考に!
【1st choice】増し締めや点検にはまずコレ!
整備の基本ともいえるのが、日常的にボルト類の緩みを確認し、緩んでいるようであれば増し締めをすることだ。そのために、まずは1/4sq(1/4インチスクエア)のソケットレンチのセットと六角棒レンチのセットを揃えておきたい。1/4sqのソケットレンチセットであれば、工夫次第で車載することもできる。また12×14mmの薄口スパナもあると、ミラーやチェーンの調整に便利だ。
【2nd choice】パーツの取り外しが増えてきたら…
外装パーツをはじめパーツ類を外すような作業をするのであれば、プラス・マイナスドライバーとコンビネーションレンチ数本を揃えておきたい。ドライバーはプラスの2番は必須で、バッテリー端子の脱着には3番を使う。マイナスはブレーキレバーのピボット部に使うことが多いので、大きめの物を。また、叩いて使える貫通式で、スパナやメガネレンチで回せる六角ボルスター付きがオススメ。
工具の“沼”にはまる前に持っておきたい計測器&便利工具
日常的な空気圧の確認にエアゲージは必須。アクスルシャフトやキャリパーボルトなどは、トルクレンチでしっかりトルク管理を。モンキーレンチはマルチに使えるので便利。クリップ式のカウルを外したり、隙間をこじってを内側を覗きたい場合には内装はがしが活躍する