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【正解のライン取り:Part1】 中野真矢がよくある悩みを解決! 「クリッピングポイントにうまく近づけない!」

筑波サーキット・コース1000を例に、よくあるライン取りの悩みをピックアップ。うまくできない理由と、その克服方法を中野真矢さんに教わろう!

PHOTO/S.MAYUMI TEXT/T.TAMIYA
取材協力/スズキ TEL0120-402-253 https://www1.suzuki.co.jp/motor/
カワサキモータースジャパン TEL0120-400819 https://www.kawasaki-motors.com/mc/
デジスパイス TEL048-699-7521 https://dig-spice.com/jp/

筑波サーキット・コース1000を例に理想のライン取りをご紹介

全長約1000mと短いが、253mのホームストレートや、高速の1 ~ 2コーナーも有する。コース全体がフラットなのも特徴で、ライン取りの勉強にピッタリのレイアウトだ。今回、インフィールドは手前側の二輪用ではなく奥の四輪用を使ってい
全長約1000mと短いが、253mのホームストレートや、高速の1 ~ 2コーナーも有する。コース全体がフラットなのも特徴で、ライン取りの勉強にピッタリのレイアウトだ。今回、インフィールドは手前側の二輪用ではなく奥の四輪用を使ってい

お悩み1:クリッピングポイントにうまく近づけない!

正解:インに寄せ始めるポイントを奥に設定しよう

このコーナーで中野さんが最終的な理想とするのは、コーナーの中でしっかり減速してマシンの向きを変えるポイントを明確につくる〝V字ライン〞だが、「そもそも通常のアウト・イン・アウトが正しくできていない人が意外と多いです」と中野さん。

その結果、クリッピングが理想のポイントよりはるか手前になり、旋回中の速度が無駄に速すぎてリスキーな走りになり、ラインの問題点としては立ち上がりでアウトに膨らんでしまう。

このコーナーに限らず、アウト・イン・アウトは単独のタイトコーナーを攻略するときの基本。立ち上がりで無理なくスロットルを開けていけるよう“逆算”して、しっかりアウト側から進入していきたい
このコーナーに限らず、アウト・イン・アウトは単独のタイトコーナーを攻略するときの基本。立ち上がりで無理なくスロットルを開けていけるよう“逆算”して、しっかりアウト側から進入していきたい

「アウトに膨らむということは、立ち上がりでいつまでもマシンが寝ているということで、これはリスクが増すだけでなく、いつまでもスロットルを大きく開けられずにいるので遅いんです。タイムを抜きに考えても、しっかり加速させられないから気持ちよくないですよね」と中野さん。

そしてこうなる根本的原因は、「インに寄るのが早すぎるから」だという。

【立ち上がり】

【進入のライン取りで立ち上がりが変わる】中野さんは進入側で鋭く旋回し、なおかつクリッピングポイントが奥なので、立ち上がりではマシンが次のコーナーへ向いている。結果、車体を起こしつつ大きくスロットルを開けられる。同じ地点で、編集・藤田はまだまだ旋回中で、マシンもアウト側に向かっている
【進入のライン取りで立ち上がりが変わる】中野さんは進入側で鋭く旋回し、なおかつクリッピングポイントが奥なので、立ち上がりではマシンが次のコーナーへ向いている。結果、車体を起こしつつ大きくスロットルを開けられる。同じ地点で、編集・藤田はまだまだ旋回中で、マシンもアウト側に向かっている

【進入】

【インつきが早すぎると鋭く曲げられない】中野さんはアウト側キープのままマシンを立ててしっかり減速し、フロントブレーキのリリースと同時に鋭く曲げる。対して編集・藤田はインに寄せはじめる地点がかなり手前で、中途半端なバンク角とブレーキングにより、鋭く曲げるリズムも掴めずにいる
【インつきが早すぎると鋭く曲げられない】中野さんはアウト側キープのままマシンを立ててしっかり減速し、フロントブレーキのリリースと同時に鋭く曲げる。対して編集・藤田はインに寄せはじめる地点がかなり手前で、中途半端なバンク角とブレーキングにより、鋭く曲げるリズムも掴めずにいる

「進入しようとすると、コーナーアウト側の縁石が近づいてきます。これが恐怖心に繋がり、早めにイン側に寄せてしまいがちなんです。このほうがコースアウトしそうなイメージは減りますからね。また、速度が遅くてどのラインでも不安を感じないためにインつきが早い人もいます。でも、立ち上がりのことを考えたらこれではダメです。目標点を決めて、そこまではアウト側からアプローチすることを心がけると、進入ラインは改善できると思います」 

中野さんのようなラインを通ることでコース幅を有効に使え、立ち上がりラインに余裕も生まれるはずだ。

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