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理想のカスタムがきっと見つかる/カワサキ Z900RS カスタムインプレ〈DOREMI COLLECTION〉

パーツメーカーやバイクショップが製作したコンプリートマシンに、青木宣篤さんがテストライド。そのマシンの本質をズバリ見抜き、各パーツによるライディングへの効果も探る。

問/ドレミコレクション TEL086-456-4004 
https://www.doremi-co.com/

大人のマインドをくすぐる本気の遊びゴコロ

気分は完全にエディ・ローソンだった。まるでカワサキが往年の名車を復刻させたかのような完成度の高さ。サイドカバーにあしらわれたZ1000Rの車名バッジも、シャレが効いている。

はっきり言おう。このバイク、Z900RSの見た目をZ1000Rに寄せただけのカスタムである(笑)。こういうの、私は大好きだ。憧れの存在に近付きたいという気持ちは、バイクに乗る大きな動機。私などは、GPライダーたちへの憧れを原動力にレーシングライダーになったようなものだ。

だからドレミコレクションが手がけたZ1000Rスタイルを走らせながら、楽しくて仕方がなかった。

ラグナ・セカの最終コーナーをイメージして、「エディさんならこういうフォームで立ち上がるのかな」なんて、気分がアガるに決まっている。エディさんと一緒に走ったことがある私だが、あの時の感激が蘇り、たまらないものがあった。

「ネタなので、笑っていただければ」と謙遜するドレミコレクションの藤野高行さん。同社のZ1000Rスタイルは手抜きナシの本気コスプレ。だから大人が微笑みながら鑑賞して楽しめる。憧れにド直球の上質なカスタムだ
「ネタなので、笑っていただければ」と謙遜するドレミコレクションの藤野高行さん。同社のZ1000Rスタイルは手抜きナシの本気コスプレ。だから大人が微笑みながら鑑賞して楽しめる。憧れにド直球の上質なカスタムだ

このZ1000Rスタイルが素晴らしいのは、手抜きしていないことだ。例えば燃料タンクは、Z1000Rのそれに近付けるため、わざわざインナータンクを造り、FRP製タンクカバーを被せている。位置を最適化するために、専用ステーまで製作するという徹底ぶりである。

遊びは、本気になればなるほどカッコいい。私も、エディのフォームをもっと研究しようと思う。

Z1000Rの代名詞、ヘッドライトカウルは当時のフォルムを忠実に再現する。角型ヘッドライトはLEDで十分な明るさを確保
ホイールはZ900RS/CAFE/SE専用のダイマグCH3A。’70年代に世界を席巻した3本スポークキャストマグネシウムホイールが、アルミ鍛造で蘇った
専用スチールインナータンクにFRP製タンクカバーを被せる形で、ローソンスタイルを蘇らせている
Z1000Rの代名詞、ヘッドライトカウルは当時のフォルムを忠実に再現する。角型ヘッドライトはLEDで十分な明るさを確保
Z1000Rらしいフォルムを印象付ける専用シートAssyベルト付き
Z1000Rらしいフォルムを印象付ける専用シートAssyベルト付き
専用スチールインナータンクにFRP製タンクカバーを被せる形で、ローソンスタイルを蘇らせている
専用スチールインナータンクにFRP製タンクカバーを被せる形で、ローソンスタイルを蘇らせている
ローソンテールランプはスモーク仕様だ

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