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ジェット噴射でバイクの転倒回避? Boschの謎安全技術【動画付き】

肯定するかどうかはともかく転ばないバイクが理想 『転ぶからこそバイクは面白い』 と言う人もいるが、誰しも本音を言えば転ばない方がいいだろう。 コーナーの途中にタイヤが滑ったような感じがして肝を冷やした経験のないライダーはいないハズ。そんなライダーたちが少しでも安心できるように、バイクの安全技術は日々進歩していっている。 昔は夢のような技術だったとしても、すでに実用化され、車両に搭載されているものとしては、ブレーキをかけたときのスリップを抑制するABS(Anti-lock Brake System)、加速した際のスリップを抑えるTCS(Traction Control System)、そして装着車両は少ないがエアバッグの3つが主な安全技術と言える。 2_motorcacly_stability_control_msc_by_bosch02 ABSはヨーロッパですでに装着が義務化されており、日本でも2018年10月1日以降に生産される新型車(既存生産車は2021年10月から)はABS装着が義務付けられている。ボッシュはカーブで車体が傾いていてもABSが正確に作動する技術を開発し、多くの車両メーカーに採用されている。 市販車に搭載されるには至っていないが技術としては、ホンダの『ホンダライディングアシスト』やヤマハ・モトロイドのAMCESなどのバランス制御技術もある。これらは主に低速域での立ちゴケを防ぐためのものだ。また『めざせ、ころばないバイク』のスローガンでもおなじみのヤマハ3輪バイク=LMW(Leaning Multi Wheel)は、そもそも転びそうな状況に陥りにくいとか、前輪の安心感を主眼としている。 303 (左からホンダのライディングアシスト、ヤマハのモトロイド、LMW(NIKEN))

テクノロジーの権化、ドイツのBosch

そんななか、『技術力は世界一〜!』と謳われるドイツにおいて、従来にない画期的な技術が研究されていることがわかった。 ボッシュ=BOSCHが5月17日に発表したSliding mitigation research project=スライド緩和研究プロジェクトと名付けられた技術研究は仰天モノで、なんと横滑りを検知した際にガスを横方向に噴射し、車体をカーブ内側に押し戻してスリップを抑制、転倒を回避するというもの。百聞は一見にしかず、まずは動画をご覧いただきたい。 エイプリルフールには時期が遅すぎでは……と思ってしまいかねない内容だが、実際に転倒回避する様子を見ると納得させられてしまう。 4_rutschverhinderung_204 (どういうチカラが働くのかを示したベクトル図) カーブの途中でスリップすると、遠心力にしたがって車体はカーブ外側に向けて滑っていこうとする。そこでカーブ外側方向にガスを噴射することによって内側に押し戻す力を発生。動画のスロー再生を見ると、噴射によって押し戻されつつ地面に押し付けられる力が働き(フロントタイヤがグリップを失っているにもかかわらずサスペンションが沈んでいる)、安全な走行ラインを保っていることがわかる。 IMU(慣性計測装置)によって車両の動きをモニタリングすることで、横方向へのスリップを検知すると間髪入れずにガスを噴射する仕組み。……と簡単には言っても、ガスボンベの搭載スペースの確保や誤作動の防止、ひとつのボンベで何回の噴射に対応するかなど、車両メーカーと協働で開発していく部分も多そうだ。 放っておけば転ぶバイクを転ばないように走らせるのがライディングの愉しみ、という面はもちろん否定できないが、長いツーリングで一瞬たりとも気を抜かずに走り続けることはほぼ不可能というのもまた事実。万が一のための予防策にはいろいろなものがあったほうがいいと思うのだ。早期の実用化に期待したい! それにしても、見た目はもはやSF的……。 (RIDERS CLUB編集部)]]>

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