【MICHELIN】岡田忠之×原田哲也がフランスでミシュランを語りつくす! Vol.1後編
MICHELIN EXPERIENCE in France「ミシュラン・エクスペリエンス・イン・フランス」はミシュランタイヤの生まれ故郷を巡るスペシャルなツアーだ。6月25~30日、4泊5日の小旅行に参加したのは岡田忠之さんと原田哲也さんバイクを知り尽くすふたりが、ミシュランを知り尽くそうとしている。
熾烈なライバル同士でだった岡田忠之さんと原田哲也さんのツーリングが前回話題となったスペシャルツアー「ミシュラン・エクスペリエンス・イン・フランス」の後編をレポート。後編は、ライバルだった二人のほほえましい会話を中心に、ミシュランまでの道程を堪能しつつ、BMWR1250GSとオン・オフともにその走りを支えたミシュランタイヤ『アナキー・アドベンチャー』インプレも同時にお届けする贅沢な内容となっている
前にいても後ろが見える。後ろにいても前が分かる
のんびりしたペースで、ふたりはBMW・R1250GSを走らせる。6月27日のフランスはとても暑くて、ツーリングとはいえ、苛烈な自然との戦いになっていた。 「ヘルメットのシールドを閉めた方が涼しく感じるね!」と原田さんが苦笑いする。走行風すら体温より高いから、ドライヤーの風を浴びて走るようなものだ。だったらシールドを閉めて、外気を遮断した方がいい。 それでも岡田さんは、初めてのフランスツーリングを満喫していた。
「バイクがGS ってのがいいよね」 と岡田さん。「とにかくラク。体も心もね。気になるところがひとつもないからなんだ」。原田さんも「世界的に売れてるのが分かりますよね」と同意する。 岡田さんが続ける。「ストレスフリーなんだよ。それって、すごく大事なこと。タイヤも同じだよね。ストレスを感じずに走ることができれば、ツーリングも楽しくなる」
オンロード、オフロード、ウエットと路面を選ぶことなく高いトラクション性能を発揮するミシュラン・アナキー アドベンチャーは、懐が深く、幅広いシチュエーションに無理なく対応できる。まさにストレスフリーなタイヤだ。 原田さんは、「僕も同じ印象です。ストレスってことは、何かイヤな気がかりがあるってこと。ストレスがなくなれば、その分、ほかのことに気を回せるようになるんですよね。 周囲をよく見られるし、路面にも気を配れる。気持ちに余裕ができて観光的な楽しみ方も広がるし、何よりも安全だと思う」
実際ふたりは猛暑の中、市街地から郊外のワインディングロード、時には路面の悪い箇所や、オフロードまで走りながら、あくまでも楽しげだ。たまにうらめしげに太陽を見上げることはあっても、現役時代のように眉をしかめるようなことはなく、気になったあちこちに気軽に立ち寄りながら、時には原田さんが前になり、時には岡田さんが前になり、ゆったりとしたペースでツーリングを続けている。
VOLVICの源水を訪問
ミシュランの研究開発施設ラドゥは、フランス中央部に位置する。今回のツーリングはラドゥを起点に、オーヴェルニュ地方を周遊。ボルヴィック村にも立ち寄った。ミネラルウォーターで日本でもよく知られるボルヴィックは、柔らかい緑に包まれた火山地帯の天然フィルターをくぐり抜けることで生まれる。当地では自然環境を大切に保護しており、水の質を保っている。
「いや?、面白いな?」。岡田さんの後ろを走っていた原田さんがそう 言って笑った。 「岡田さんがどっちに行こうとしてるか、何をしようとしてるか、手に取るように分かるんです。現役時代レースでさんざん岡田さんの背中を見せつけられてたからだな」 「何言ってんだよ、逆だよ、逆。僕はいつも哲也の後ろにくっつくのが精一杯だったんだから」 「ウソばっかり!」
バイク仲間らしい、くだらない意地の張り合いのようにも聞こえる。でもこのふたりが冗談めかして話している「前後関係」は、世界一になるかどうか、という超ハイレベルな真剣勝負の思い出だ。ものすごい舞台の話を、軽やかに語る。そこにふたりの凄味がある。
「岡田さんが前を走ってると、後ろについてる僕のことを気にしてくれてるのが伝わってくるんですよ。前を見ながら、後ろも見てる。これもストレスフリーなバイクとタイヤのおかげだし、岡田さんのスキルだとも思う。だから僕は安心して後ろにくっついて走っていられる」 「ん?? そう? 哲也のことなんか気にしてないけどな」と岡田さんがとぼける。「またまた?。ちゃんと分かってますから」。「哲也の前を走ることなんかめったにないから、緊張してるんだよ」
「オカダだ!」「ハラダだ!」。世界GPで活躍したふたりはミシュランのツーリングサポートスタッフの間で大人気。即席サイン会が始まった。みんなバイクやレース愛が深い[/caption] 朝から夕方まで、じっくりと時間をかけたツーリングの走行距離は、約200㎞だった。決して無理のない距離。無理のないパッケージ。そして無理のないふたりの関係。 文字通りのストレスフリーな時間は、快適そのものだった。