1. HOME
  2. モーターサイクルライフ
  3. 【平嶋夏海さん】タンデムでバイクに魅了された少女はジムカーナに情熱を捧ぐ少女に【モーターサイクルライフ】

【平嶋夏海さん】タンデムでバイクに魅了された少女はジムカーナに情熱を捧ぐ少女に【モーターサイクルライフ】

きっかけは父の後ろに乗ったタンデムツーリング。そのときの思いを胸に長じて免許を手にした平嶋夏海さんは、今、原点をジムカーナとして、研さんに励んでいる。けれど、挑戦したいことはまだまだある。

平嶋 夏海
【平嶋 夏海さん】元AKB48一期生で、現在はタレント、グラビアアイドルとして活躍中。高校卒業後に普通自動二輪車免許を取得した。ジムカーナで腕を磨き、サーキット走行、キャンプツーリングなど様々なバイクの楽しみ方にもトライする。愛車はホンダVTR250、VRXロードスター、モンキー、そしてモトグッツィV7Ⅲレーサーを所有

「2台でツーリングに」バイクに目覚めた幼少期

平嶋夏海さんの乗るモトグッツィV7Ⅲレーサーがくるりときれいな弧を描く。744ccの大型バイクを難なく操って、また、くるり。平嶋さんが打ち込む、ジムカーナで身につけたスキルだ。 

平嶋さんがバイクに興味を持ったのは、バイク乗りであり、ジムカーナを楽しむお父さんの影響が大きかった。平嶋さんがバイクに興味を持ち始めたのは小学生の中学年のときだというから、バイクへの思いを抱いてきた時間は長い。

平嶋 夏海
【愛車はモトグッツィV7Ⅲレーサー10thアニバーサリー】25歳のとき大型自動二輪車免許を取得し、その後に購入したモトグッツィのV7Ⅲレーサーで初めてソロツーリングに挑戦した。行き先は奥多摩。仕事抜きでのツーリングに、景色や道をあらためて堪能したという

「小学生のときから、父がタンデムでツーリングによく連れて行ってくれたんです。そのときに『大人になったら(父とバイク)2台でツーリングに行きたいな』と思ったのが、免許を取ろうと思ったきっかけでした。『後ろはつまらないな、自分でアクセルを開けたいな』
と思っていました。当時から、モトクロスごっこはさせてもらっていました。河川敷や、わたしはあまり覚えていないんですが、オフビ(※オフロードヴィレッジ。埼玉県にあるオフロードコース)にも兄、弟を含めた家族で行ったことがあったそうです」 

当時、家の駐車場にはコンテナのガレージがあり、小さい頃からバイクは身近だった。

「ツーリングはお父さんが連れていってくれる遊び。ツーリングに行けばお父さんと二人だから、何でも食べられたし、特別な感じがありましたね」とも言う。 

タンデムツーリングは、小学生の平嶋さんにとって、お父さんと過ごす楽しい時間でもあった。そういう背景も一つの要因なのだろう。バイクを怖いと思ったことはなかった。

「中学1年生で(アイドル活動の)仕事を始めてからはツーリングに行くことはなくなっちゃったんですけど、たまに父がバイクで仕事場への送り迎えをしてくれていました。そういう風にバイクの後ろに乗る機会があるたびに『いいな、楽しそうだな』と思っていたんです。それに、そのころからお父さんがジムカーナの練習など、またバイクで遊びに行くようになったんです。それを見て『いいな』と、学生のときからずっと思っていましたね」

平嶋さんのバイクへの思いは消えることはなかったのだ。バイクって3速まで?初ツーリングでのハプニング 平嶋さんが実際に教習所に行き始めたのは高校を卒業してすぐのこと。通い始めたときはまだAKB48で活動していた。

「最初にグループにバイクの免許を取ると話したら、だめと言われたんです。もうこれは取っちゃったもの勝ちだなと思って、内緒で教習所に通い始めました。取ってから言えばいいや、って」と、平嶋さんはいたずらっぽく笑う。 

これまではタンデムで乗っていたバイク。20歳でついに免許を手にし、平嶋さんは晴れてバイク乗りとなって、ホンダVTR250で公道デビューを果たす。

平嶋 夏海
【ツーリングの魅力はデジタルデトックス】ツーリングの魅力について「デジタルデトックスをする、いい機会」だと平嶋さん。スマートフォンを見ることから離れ、バイクを走らせる中で、頭の整理ができると感じているそう

「初めて公道を自分で走ったときは感動しましたね。そのときは父が前をクルマで走って、わたしがその後ろをついていって、父とツーリングに行く練習をしてもらいました。そのとき、『おお〜、走ってる、走ってる! わたし、ほんとに免許取ったんだ』っていう感動がありました」 けれどその後、お父さんと行ったツーリングでは忘れられないハプニングも……。「父と一緒に初めてのツーリングで富士山まで行ったんです。わたしが通っていた教習所は3速までしか使わなかったから、てっきりバイクは3速までしかないと思っていて……。父に全然追いつけなくて、『ちゃんとギア上げてる?』と聞かれたので、『3速まで上げてるよ』って答えたら、すごく怒られました。これは一生忘れられない思い出ですね(笑)」

原点はジムカーナ公道向けのスキルが身に着く 

今やサーキットでのレースや試乗インプレッションなど、様々な分野で活躍し、経験を積む平嶋さん。その中でも、自分で一番重きを置いているのは何だろう? そう聞くと、平嶋さんは躊躇することなく

「ジムカーナが楽しいです」と、きっぱり。免許を取得して以来、今も忙しい合間を縫ってジムカーナの練習に打ち込み、腕を磨いている。

「タイムを詰められるように頑張って練習して、頭も体もフル回転!というところが楽しいなと思います。
サーキットを走ってみて思ったんですが、わたしはスピードが速くなればなるほど怖いなと思うし、アクシデントもあります。自分はそこまで頑張れないというか、レース展開に巻き込まれたら一歩引いちゃう。 
でもジムカーナはタイムアタックで、自分ひとりで走る競技です。最高速度も70km/hくらい。速さに対する恐怖心はそれほど必要ないから、そのぶん気が楽ですね」 

では平嶋さんにとって、そんなジムカーナの魅力は? と聞けば、口調がほのかに熱を帯びる

「まず、公道を走れるバイクで参戦しなければならないレギュレーションなんです。なので、みなさん灯火類や保安部品はつけたままで、タイヤも公道を走れるものを装着します。そういう意味では、どの競技よりも、参加のハードルは低いのかなと思います。 
そして、普段の街乗りにとても役立つ競技だなと思います。これはロードレーサーの方も言っているんですけど、ロードレースでどんなに速くても、街乗りには活かせないところが多かったりします。でも、ジムカーナは基本的に低速走行で、最も速度が落ちるところで9km/hくらい。だいぶ公道寄りの競技ではないかなと。 
大会ではお客さんが競技全体を見られます。転回したり、ちょっとしたところでライダーのすごさを見せられるのも魅力ですね」

練習会ではジムカーナの先輩であるお父さんや、速い女性選手にアドバイスをもらいに行き、スキルの向上に努めている。

「大会にも出たことがあります。わたしはまだ1番下のノービスというクラスです。(ノービスのひとつ上の)C2級に上がりたいな、と思うんですけど、昇格は1位の人のタイムを基準にして決まるんです。トップの人がどんどん速くなっているので、一生追いつかないな〜って思ってます(笑)。でも、C2級に上がれたら褒められちゃいますね。それが第一関門、来年の目標です!」 

とても楽しそうに、平嶋さんはさらなるジムカーナの野望を燃やしていた。 

平嶋 夏海
【ジムカーナで磨くライディングスキル】ジムカーナでは速い女性選手にアドバイスを聞きにいくようにしているという。「体型や体重が違えば乗り方も違います。女性で、同じくらいの体格、筋力で、どう荷重をかけていくのか、教えてもらったりするんです」

では今、平嶋さんがバイクで挑戦してみたいことはなんだろう?

「北海道と沖縄を走ってみたいです。北海道ツーリングは、1週間くらいかけてやっている人もいるでしょう。1時間走っても田んぼ、という経験をしてみたい。走ったことがない土地をツーリングしてみたいです。沖縄では原付バイクをレンタルして、のんびり海沿いを走ってみたいですね」 

平嶋さんのバイクライフは、自らハンドルを握って、今後さらに多彩な道を進んでいくのだろう。

関連記事