切れ味が磨かれた KATANA/ アクティブが提案するカスタムの神髄
自分仕様を求めているなら……アクティブが創り上げた最新ショーモデル 世界中のバイクパーツを取り扱う他、ホイールやブレーキを筆頭にオリジナルパーツの開発にも積極的なメーカーが「アクティブ」だ。ここでは春のモーターサイクルショーで披露予定だったマシンを紹介。実際に走らせることもできたため、カスタムプランの参考にしてみてほしい。
オリジナルの雰囲気とスポーツ性の融合 SUZUKI KATANA The Custom Machines by ACTIVE
スズキが新型カタナの発売を開始してから1年以上が経過した。 もちろん、そのスタイリングはオリジナルのカタナ、つまりGSX1100Sをモチーフにしたもので、フロントマスクの造形にその面影を見つけることができる。
よく知られている通り、新型カタナのベースになっているのはネイキッドのGSX‐S1000だ。その素性を変えることは難しく、オリジナルカタナの特徴でもあったクリップオンハンドル(セパレートハンドル)の再現は見送られたのだが、皮肉にもそこに多くの声が集まることになった。
「ハンドルさえ、もう少しスポーティだったら」というリクエストがそれだ。 言い方を変えると、そこにパーツメーカーの腕の見せどころがあることを意味し、アクティブもすぐさま開発に着手。GSX1100Sらしさと現代的なデザインとの融合を目指し、このスタイルが完成した。
純正よりも低いポジションに
当初はセパレートハンドルの採用も検討され、実際にテストも行われたという。ただし、コストがかさむことが予想され、なによりデザイン的なまとまりに欠けたため、ローポジションのバーハンドルも並行して試作。ノーマル車両と比較すれば一目瞭然ながら、そのサイドシルエットは明らかにナチュラルなものになっている。
ライディングポジションを取ると、ハンドル位置が下がっているだけでなく、グリップが手前に絞られ、それでいて全体的に前方向へオフセットされていることが分かる。 端的に言えばフロントに荷重が載せやすく、タイヤの接地感が把握しやすいディメンションになった。特にコーナーへ向かってターンインする瞬間からフルバンクに至る過程での手応えが解消され、よりスポーティなハンドリングに生まれ変わっているのが印象的だった。
ナチュラルなのはハンドルの造形だけでなく、スクリーンもそうだ。「まさにカタナ」という風合いを持つがそれもそのはず。これは以前からアクティブのラインナップにあるGSX1100S用のアフターパーツであり、それを新型カタナに流用できるようにステーセットを用意。手軽でありながらカタナらしさが格段に向上する部分だ。このステーさえあれば、数多あるGSX1100S用のスクリーンが装着できる点も嬉しい。 紹介すべきパーツはまだまだ豊富にあるが、現在ロングテールのシートカウルも開発されているとのこと。オリジナルカタナが長年に渡って愛されたのと同様、今後の進化が楽しみな素材である。