G310R用レーシングパーツを鋭意開発中!【カスノモーターサイクル】
いつもは、AELLAパーツが装着された美しいカスタムバイクを本誌でご紹介しているカスノモーターサイクルだが、今回はちょっと様子が異なり、転倒痕もあるどこか生々しい感じ……。それもそのはず、これはカスノが手がける“遊び”の途中過程なのだ。
9月上旬のもて耐では7時間決勝レース完走
BMWのG310R/GSで競われるワンメイクレースの「G310トロフィー」や、モビリティリゾートもてぎで開催される耐久ロードレース「もて耐」の、ネオスタンダードG310Rクラス。これらのレースをさらに盛り上げるため立ち上がったのが、BMWディーラーとしてモトラッドカスノ、カスタムパーツブランドとしてアエラを展開するカスノモーターサイクルだ。
まずは自分たちでもレースに参戦するべく、G310Rのレース用マシンを製作。じつはこれ「モトラッドカスノの試乗車が公道で転倒して破損。それならいっそ、レーサーのベース車両にしてしいまおう!」ということで生まれたそうだ。
さらに、「モトラッドカスノとして参加するだけでは、このレースを盛り上げていることにはならない!」と、昨年からG310R用のレーシングパーツを次々に開発。今年10月から順次デリバリーする予定だ。
ここで紹介するのは、今年のもて耐に参戦した本番車。取材日はレースまであと6日というタイミング。万が一の転倒を考えたら……と思っていたら、「大丈夫です。公開練習会で転んで帰ってきたばかりですし」というので乗らせていただいた。
まず、ステップは快適性と操作性をバランスさせたいつものアエラ製とは異なり、がっつりとアップされたレーシーなポジション。ステップワークは抜群にしやすい。ただし、耐久レースを戦うにはやや窮屈な印象。ハンドルとの位置関係を考えたら、ここから先はシートの厚みを変更することで対処するほうが良さそうだ……なんてことを気軽に言えてしまうのも、車体設計がシンプルなG310Rならでは。レーサー化も、比較的ローコストで実現できる。
しかも、新規参入組を応援しようと、アエラはG310Rの「レースサポートキャンペーン」も実施。なんと今なら、G310Rのレーシングパーツが30%オフで購入可能だ。
自分たちも存分に楽しみながら、ユーザーのサポートにも力を入れるアエラとモトラッドカスノ。このマシンは今夏のもて耐を総合34位、クラス4位でフィニッシュしている。
BMW G310R Build by Motorrad Casuno,AELLA
他社製アイテムも積極的に使用
戦闘力に優れたレーサーにするため、他社製のパーツも積極的に導入。