洗練のイタリアンププロダクツ【Ninja ZX-25R|build by rizoma】
アフターパーツの選択は、カスタムマシン造りに大きな意味を持つ。やみくもに高価なパーツを取り付けても、完成度の高い1台は造れない。今、注目のパーツブランドrizomaなら、間違いのない仕上がりが期待できる。レーシーに生まれ変わったNinja ZX-25Rが、そのことを証明している。
シンプルを極めた美しさマシンを機能で彩るリゾマ
優れたデザイン性と、レースの現場からフィードバックされた品質の高さで、感性の高いライダー達から注目されているリゾマ。モトGPチームにも採用されているので、その存在を知る人は多いが、日本に本格上陸してからの期間はそれほど長くはなく、メーカーの認知度に比べれば実際にパーツを目にしたことのある人はまだまだ少ない。そこで同社のブランド哲学を多くのライダーに感じ取ってもらうため製作されたのが、このカワサキ・Ninja ZX-25Rのコンセプトカスタムだ。
リゾマ製パーツを多数装着し、’04年のモトGPマシン、カワサキ・ZX-RRがモチーフのカラーリングを施したこのマシンは、先日開催された日本GPの会場で展示され、好評を得た。今後は国内のリゾマ・プロショップを巡回展示予定なので、全国のライダーが実車を目にする機会もあるだろう。
カスタムとしては、ボルトオンパーツを付け、外装をオールペンしただけだ。にも関わらず強く惹きつけられるのは、そのコンセプトが明確で、それをまとめ上げるセンスが卓越していることに加えて、リゾマ製パーツのデザインが秀逸であるからに違いない。
いくら高性能なパーツであっても、バイクに装着して”浮いて”しまうようなら、コンセプチュアルなカスタムにはならない。リゾマのデザインは極力シンプルであることを旨とし、その上で造形が美しいから、あらゆるバイクに”ハマる”のだ。
パーツを構成する、ひとつひとつの面の形状、大きさ、角度。その全てを計算し尽くさなければ、この形は生まれてこない。「シンプルかつファッショナブルなパーツを探していたら、リゾマに行き着いた」という、ユーザーからの声は多いのだ。
リゾマのデザインポリシーのひとつに“バイクのデザインを邪魔しない”というものがあるそうだ。また、同社のCEOファブリツィオ・リゴリオ氏は「完璧なデザインには、加えるものも削るものもない」と語っている。そこには、バイクメーカーのデザインに対するリスペクトがある。だから、どんなバイクにも、どんなスタイルのカスタマイズにも似合う。そんなリゾマの哲学を、このマシンから感じていただきたい。