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【ITALJET DRAGSTER200】純正サスペンションのリファインで上質な走りを実現

コンセプトを受け継ぎつつ完全新設計で約20年ぶりに復活し、昨年から市販車の販売が本格的に開始されたイタルジェット・ドラッグスター。この前後サスペンションを、より快適に乗れるようにチューンする新メニューが、スクーデリアオクムラとイタルジェットジャパンのコラボにより新登場した。早速、これまで200と125を何度か試乗してきた中野真矢さんがテストライド!!

理想的なリア乗りがチューニングで快適に

昨年から本格的に販売がスタートした、イタルジェットのドラッグスター125/200は、前輪を支持するハブセンターステアリング機構を最大の特徴としている。 

そんなドラッグスターに、正規ディーラーを通して依頼できる、サスペンションチューニングメニューが新設された。 

純正アクセサリーには、オーリンズ製サスペンションも設定されているが、前後セットで導入すると40万円超となり、80万円程度の車両本体価格に対して割合がかなり大きくなる。そこで、より手頃なメニューとして、純正サスペンションのチューニングを新提案。作業を担当するのは〝あの〞スクーデリアオクムラ。費用は前後で11万円だ。 

今回のチューニングテーマは、ストリートでの快適性向上。街乗りでのギャップ通過時に、よりしっとりとしたフィーリングを狙っている。

「大前提として、ノーマルサスでもそれほど悪い印象はありません。たしかにややハードですが、むしろそれがスポーツ性の演出につながっていると思うので……」 

鋼管トレリスフレームとアルミ製プレートで構成されたフレームに、片持ち式アルミ製スイングアームを使った独自のハブセンターステアリング機構「I.S.S」を合わせる
試乗車は、アクラポヴィッチ製の政府認証スリップオンサイレンサー(20万2675円)を装着

こう話すのは、かつてMotoGPで活躍した中野真矢さん。とはいえ、サスペンションチューニングの恩恵は「かなりある!」という。

「今回は、市街地走行を想定したテストを実施しました。このバイクの特性上、フロントはバイク任せで、リアに乗るほうが上手に操れるのですが、その状態でギャップを通過したときに、オクムラチューンのサスはとてもスムーズ。何の操作もせず、ただ通過できて、快適です」 

しかも、公道走行重視のチューンながら、サーキットでの楽しさが失われているわけではない。

「ハブステアの独特なハンドリングは健在なので最初は戸惑うかもしれませんが、乗り心地がよくなったからとはいえ、サーキットを攻めても腰砕けになるようなことは皆無」と中野さん。そして最後に、こう付け加えた。

「正直なところ、スクーデリアオクムラのステッカーが貼ってあるというだけで、絶大な安心感があります。誰もが知る、二輪サスペンションチューンの先駆け的な存在ですから」

スクーデリアオクムラで前後サスペンションを再セッティング

日本における二輪サスペンション専門ショップの先駆けとして知られる、スクーデリアオクムラの代表を務める奥村裕さんは、「輸入車のセカンドバイクとしてドラッグスターを購入するユーザーは多いと思うので、そういう方々にも満足できる乗り味の実現を提案しました」と話す。

「分解して状況確認したら、フリクションを減らしてあげればスムーズに動くサスだということが分かりました。そしてバルブのシム調整を実施。硬いとか柔らかいということではなく、ストロークスピードに対して最適化された減衰力設定にしてあります。納期は約1カ月。お待たせして申し訳ないです」とのことだ。

調整費用 : 11万円(取り付け工賃別)
調整費用 : 11万円(取り付け工賃別)

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