リニアなパワーフィールがスポーツ性を引き上げる【r’s gear GT SPEC】
PHOTO/K.MASUKAWA TEXT/T.YAMASHITA
問/アールズ・ギア TEL0595-85-8778
https://www.rsgear.co.jp/
メガスポーツを軽快かつよりパワフルに変貌させる
リプレイスマフラーを開発、販売するメーカーは国内だけでもかなりの数に上るが、アールズ・ギアはその代表格と言える。創業時から、リプレイスによる最高出力のアップは当然のこととして、全域でのトルクアップと、谷をなくしたフラットな特性にこだわってきた。これが乗りやすさの秘密なのだ。
これらは現在、車両メーカーも含めてマフラー開発のひとつの指標となっており、アールズ・ギア代表である樋渡治氏の先見の明だろう。
アールズ・ギア製マフラーといえば、ワイバンシリーズが象徴的存在で、多くのカスタムファンに知られているが、ここで紹介する「GTスペック」はハイパワー&ハイパフォーマンスマシン向けに開発されたマフラーだ。
素材はすべてチタンを使用しており、スズキ・ハヤブサ用の場合、ノーマル比で約13㎏も軽量。その軽さは取り回し時にもしっかり体感できるほどで、自宅やガレージでの移動における負担が軽減される。
出力特性は、低中速域のトルク特性とコントロール性を向上しつつ、全域におけるパワー&トルクアップも実現している。また、パワーカーブをフラットにしたことでトルクの谷間がなく、どの回転域からもマシンを力強く加速させる。
このため、加減速時やターンイン時に車体とハンドリングの軽さ、マシンコントロール性の良さを得られる。ハヤブサのポテンシャルをきっちりと引き出すことができるのだ。
こうした特性はスポーツ走行でのメリットも大きいが、一般的な走行シチュエーションとなると、市街地や混雑した高速道路、ワインディングといった休日のツーリングのほうが圧倒的に多く、そしてこうした場面こそアールズ・ギア製GTスペックの真価を感じられる。
唯一惜しい点は、機能美にあふれる造形の大部分がカウルで隠れてしまうことだ。手に入れたら、装着前にじっくりと鑑賞しておこう。
スーパースポーツ用のニューシリーズが登場!:GP SPEC
GPスペックはスーパースポーツ向けに開発されたフルエキゾーストの新シリーズで、チタン製による軽量化、低中回転域のトルクをフラット化した特性、同社ならではの迫力ある心地良い低音のサウンドが特徴だ。サイレンサーはTSRホンダの世界耐久チームが採用するデザインに倣っている。
当然、車種専用設計となっており、サイズなどは細かに設定が異なる。サイレンサーは焼け色の有無によって2タイプが揃う。