理想のカスタムがきっと見つかる/カワサキ Z900RS カスタムインプレ〈MS SALING〉
![](https://ridersclub-web.jp/wp-content/uploads/2024/10/99_5MS__DSC0300.jpg)
パーツメーカーやバイクショップが製作したコンプリートマシンに、青木宣篤さんがテストライド。そのマシンの本質をズバリ見抜き、各パーツによるライディングへの効果も探る。
問/エムエスセーリング TEL047-379-6034
https://www.ms-sailing.com/
チューニングの醍醐味を余すことなく凝縮
チューニングマシンと呼びたくなる。エンジンに手を入れ、ノーマルとは一線を画すパワーフィーリングが得られるMSセーリングのZ900RSは、バイクというより、やはり「マシン」だ。
圧縮比を高め、ヨシムラのカムシャフトを投入。エアクリーナーボックスの吸入ダクトを変更し、サブコンも搭載する。こういったメニューを並べるだけでも、うれしくなる。
![](https://ridersclub-web.jp/wp-content/uploads/2024/10/98_5MS__DSC0255.jpg)
走りの印象は強烈だ。パワーが勢いよく立ち上がり、高揚感がある。「パワーを出す」というカスタムの醍醐味に忠実で、跳ね上がるようなパワーフィールにはゾクゾクする。
車体はケイファクトリー製スイングアームにより剛性が上がっていることもあり、もう少しサスペンションのセッティングを煮詰める必要がある。しかし現状での乗りこなしもまた楽しい。
![](https://ridersclub-web.jp/wp-content/uploads/2024/10/100_5MS__DSC0303.jpg)
私なら、サーキットよりストリートを舞台に楽しみたい。革ジャンを着て夜を駆けるという、昭和テイストを満喫したい。
荒削りなチューニングマシンテイストは、優等生揃いの昨今のカスタム車両の中で異色の存在感を放つ。だがその分、同社代表の竹内義博さんの熱い思いがストレートに伝わってくる。これこそがチューニングだ。ただ性能を上げるだけではなく、そこに込められた思いを感じ取れること。ここには、時代を越えたカスタムの楽しみ方がある。
![マフラーはオオニシヒートマジック製のフルエキ。黒塗りが迫力を醸している](https://ridersclub-web.jp/wp-content/uploads/2024/10/90_5MS__DSC0025.jpg)
![ビッグサイズの目の字角パイプを使用するケイファクトリー製スイングアーム](https://ridersclub-web.jp/wp-content/uploads/2024/10/91_5MS__DSC0026.jpg)
![ジュラルミン材から削り出された、4ポジション変更可能なライディングステップ、フロントスプロケットカバーはいずれもケイファクトリー製](https://ridersclub-web.jp/wp-content/uploads/2024/10/94_5MS__DSC0029.jpg)
![リアショックはオ
ーリンズ製ブラックラインシリーズでカラーに統一感を持たせる](https://ridersclub-web.jp/wp-content/uploads/2024/10/89_5MS__DSC0024.jpg)