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タイヤの疑問をディアブロマンが解消! スーパーコルサSPとSCで選ぶならどっち?

サーキット好きから絶大な支持を集めるピレリのディアブロ・スーパーコルサSC。その評判が高すぎるが故に、盲目的にコレを選んでいる人も多いようだ。でも“スパコル”にはSPもある。ディアブロマンがライパ用に推すのは?

【DIABLOMAN】
昨年から活動開始しているピレリジャパンのオフィシャルライダー。今年から“中の人”が明かされ、抜擢されるプロライダーも増加。ライパでは、フリージャーナリストで鈴鹿8耐や海外レースの参戦経験も豊富な伊丹孝裕さんが基本的に担当
PHOTO/S.MAYUMI, PIRELLI JAPAN TEXT/T.TAMIYA

まずはSPを体感して、取捨選択でSCの検討を

イベントレースで圧倒的装着率を誇る溝付きタイヤが、ピレリのディアブロ・スーパーコルサSC-V4。その強烈なドライグリップから、本誌が主催するライディングパーティのようなサーキット走行会でも、これを履きたがるライダーは多い。

しかしディアブロマンは、「その気持ちはよく分かる」としながらも、「高性能スポーツバイクやライディング理論に精通しているライダーならSCでもいいが、これからその領域を目指す人たちにとって、SCは難しさもあるタイヤ」と解説する。

V4となった現在のSCは3タイプのコンパウンドで展開され、このうちロングライフのSC3は温度依存度がもっとも低く、タイヤウォーマーなしでも性能を発揮できる。しかし、あくまでもサーキットユースに特化して設計されており、シビアな内圧管理が求められる。タイヤの性能を「引き出す」ことに関しても、SCはある程度のスキルを要求してくる。

【DIABLOSUPER CORSA SP-V4】フロントは、2cm幅のフルシリカ・センターコンパウンドがショルダー部の土台になるキャップ&ベースレイアウト。ショルダー部は耐久性が高く温度依存度の少ないフルカーボンブラックのSC3コンパウンドだ。リアはフルカーボンの特別なベースコンパウンドを下層に敷き、センターにはソフトなカーボンブラックコンパウンド、ショルダー部にはSC3コンパウンドを配する

ちなみに、SCは前後ともにフルカーボンブラックのシングルコンパウンド。このことからも、使い方が限定的であることが想像できる。

そこで、「走行会レベルでスポーツライディングを楽しむ人に、まず体験してもらいたいのは、同じスーパーコルサのV4でも、SCではなくてSP」とディアブロマン。こちらは、右上写真にあるように’25年型のドゥカティ・パニガーレV4/Sも純正採用。つまり、メーカーが驚異的な性能を持つ公道用市販車に合うと認めたタイヤである。

「SPが、それほどシビアにならなくても公道走行を含めて安全に使えるタイヤだからこそ、メーカーも純正装着しています。とはいえそこはパニガーレ。サーキットでの性能も確実に重視されています。コーチングではSPを履いていますが、どんなコースでも最初の3周はウォームアップに使うという自分のルーティンを守れば、強烈なドライグリップを発揮してくれるし、これまでSPで不足を感じたことは皆無です」

だからディアブロマンは、「まずはSP」を推奨。「SPで経験を積み、その上でSPにいらないモノ、SP以上に欲しいモノが明確になったら、そのときにSCを使ってみると、より“スパコル”の理解度が深まるはず」とアドバイスする。

【DIABLOSUPER CORSASC – V4】“レースレプリカ”を名乗るSPは、トレッドパターンこそSCと同様だが、コンパウンドの構成に加えて内部の構造も、スポーツタイヤのロッソⅣシリーズに由来する専用仕様だ

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