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意外と知らないタイヤ事情|タイヤメーカーQ&A|ライパにおすすめタイヤカタログ【ブリヂストン】

全日本ロードレース選手権の最高峰となるJSB1000クラスで圧倒的な強さを誇り、世界耐久選手権でも’18年と’21年のチャンピオンチームを支えたブリヂストン。タイヤやゴム加工製品を製造する、日本で生まれ育った巨大企業だ。

Q1:ブリヂストンが重視するタイヤへの考え方や特徴などはありますか?

大前提として、「バイク用に限らず、タイヤは命を乗せている」ということを常に意識しています。とくにバイクの場合、その接地面はクレジットカード1枚程度で、タイヤに何かトラブルが発生すればすぐに転倒し、ライダーを危険にさらしてしまいます。ですから「安全第一」というのが、我々のモットーです。壊れないということも大事ですが、基本的な安定性などの確保も必須。
それらの条件を満たしたうえで、「楽しんでもらえるタイヤを開発する」ことを意識しています。スクーター用などの一部製品は海外でも生産していますが、大半の製品は海外向けも含めて栃木県の那須工場で生産。バイク用タイヤの生産ではまだまだ手作業に近い工程もあるのですが、那須工場には熟練の従業員も多く、“人の力”というのもブリヂストンが誇るところです。

Q2:レース活動から市販タイヤへのフィードバックは?

現在は世界耐久選手権の参戦チームもサポートしていて、ここで得た技術も大きいと感じています。例えば24時間レースの場合、早朝と日中で路面温度が40℃以上も異なる場合もあるのですが、1レースに年間の路面温度推移を凝縮したような条件下でレースをすることで、低温から高温まで作動するコンパウンドの開発につながっています。
今後、この技術を市販品にフィードバックすることで、走りはじめから機能するタイヤにつながると感じています。ちなみに古い話としては、センターとサイドで異なるコンパウンドを組み合わせるというのもレース由来の技術。これは他社もやっていますが、市販タイヤに初めて導入したのはブリヂストンです。

Q3:積極的なレース活動はブランドイメージや技術を高めるため?

ブリヂストンの場合、同じ部門の同じ課で、市販タイヤから世界耐久選手権や全日本選手権などのレース用タイヤまで開発しています。ですから、もちろん担当する技術者は別なのですが、レースで培った技術のフィードバックが比較的スムーズな環境です。
レース活動にはさまざまな意味がありますが、開発の現場で大きな意味を持つのは“エンジニアを育てる”ということ。勝負の世界ですからチームからの要求も厳しいですし、早いスパンで新しいタイヤを導入するので、開発のスピード力も求められます。そういう環境に身を置くことで人が育つというのも、レース活動を続けるメリットです。
コロナ禍により中止が続いていた鈴鹿8耐も、ようやく今年は開催されそうです。我々も、これまで溜めていたパワーを注ぎ、熱いレースをしたいと思います。

Q4:独自の技術やこだわりのポイントは?

すでに公表している技術としては、タイヤ踏面挙動の計測・予測・可視化技術である「アルティメットアイ」が大きいと思います。F1用やMotoGP用のタイヤ開発でも活用し、市販二輪タイヤではハイパースポーツS21に初めて導入。
最高400km/hまでの範囲で、実際に高速回転しているタイヤがどのように地面に押し付けられ、そのときどのような力がかかっているかが可視化できます。
この機械は東京都小平市にあるブリヂストンの研究開発拠点施設内にあり、試作タイヤを製作すればすぐにでも室内試験評価ができるので、開発スピードの向上にもつながっています。

高速回転する直径2mのドラムに接地反力センサーを内蔵。接地圧、駆動力、制動力、横力のデータを得る

ブリヂストンに聞いた! ライパおすすめタイヤカタログ

多くのラジアルタイヤをラインナップするブリヂストンだが、〝最新設計〞という要件を満たすスポーツラジアルタイヤは、バトラックスシリーズのハイパースポーツS22またはレーシングストリートR S11の2モデルに絞られる。
「基本的には、サーキットを走る頻度と公道でツーリングする距離で選んでもらっていいと思います」 
このように回答してくれたのは、ブリヂストンの真田弘樹さん。
「ライパ参加などでサーキットも走るけど、ツーリングがメインというならS22。ライパに参加する機会は多いけど、サーキットまでの往復は自走というなら、RS11がぴったりだと思います」とのことだ。 
サーキットを走る……と考えると、ついつい少しでもハイグリップなタイヤを選びがちだが、「実際に使用している中上級レベルのユーザーさんからも、『S22でも走行会レベルなら十分に楽しく走れるし、グリップ不足も感じないし、何より減らないのがうれしい』という声は多くいただいています」と真田さん。一
方で井上雅貴さんは、「我々のタイヤは、機能する温度域が広いことも特徴ですが、とはいえS22よりもRS11のほうが高温域での許容度は高いので、速いコーナリングスピードでしっかりタイヤを発熱させられる上級者には、ドライグリップ性能に優れるRS11のほうが、楽しいと感じてもらえると思います」という。自分の走行レベルに応じて、二者択一しよう!

BATTLAXHYPERSPORT S22:サーキットからツーリング、雨まで全方位対応

スポーティなショートツーリングをメインに、たまにサーキット走行や少し長めのツーリングも楽しみたいという、欲張りライダーに最適なスポーツ指向のオールラウンダー。ウエットグリップも高めで、温度依存性は低くてライフも長いため、ライパ自走参加組や雨でもサーキット走行したいユーザーにも向く。

BATTLAXHYPERSPORT S22 ●価格:F=1 万9470円~ R=2 万4750 円~ 【F 110/ 70 ZR17】【F 120/70 ZR17】【R 140/70 ZR17】【R 150/60 ZR17】【R 180/55 ZR17】【R 180/60 ZR17】【R 190/55 ZR17】【R 190/50 ZR17】【R 200/60 ZR17】【R 200/55 ZR17】
先代のS21と比べて格段に向上しているドライグリップ。ウエットでも、微粒径シリカの採用でタイヤ表面に存在するシリカ表面積が約25%拡大したことでパフォーマンスアップ

BATTLAXRACING STREET RS11:強烈なドライグリップと優れた接地感を追求

フロント、リアともに3分割構造のコンパウンドを採用し、リアショルダー部にはドライグリップレベルを高めた新開発コンパウンドを導入。S22と同じく、アルティメットアイも駆使しながら開発された。S22と比べてライフは短めだが、公道走行にも十分対応していて、ライパ自走参加組でも使いやすい。

BATTLAXRACING STREET RS11 ●価格:F=2 万6840円~ R=4 万1470 円~ 【F 120/70 ZR17】【 R 190/55 ZR17】【R 200/55 ZR17】
オートポリスサーキットでのテスト結果として、先代RS10と比べてベストラップタイムで1.7%、3周のアベレージラップタイムで1.6%の削減というデータも公表されている

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