ホイールまで温める新機能搭載。MotoGPの信頼も集めるCapit
タイヤウォーマーは、タイヤをただ加熱すればいいというものではない。トラブルなく、素早く適切に、そしてムラなく確実にタイヤ全体を温めなければ意味がないのだ。
好きだから、こだわりたい
MotoGPやSBKにおいて多くのチームの優勝に貢献し、厚い信頼を得ているカピット。その理由は、素早く確実に装着できることに加えて、故障の原因となるサーモスタットを用いない連続加温という独自の構造により、タイヤ全体をムラなくしっかりと短時間で加熱できることにある。
カピットがリリースした新製品「フルコントロール・ビジョン」と「フルゾーン・ビジョン」には、左右対称ダブルSデザインのセンターヒーターに加え、シングルSデザインのリム部用サイドヒーターを左右に1基ずつ、合計3基を採用している。このためタイヤのトレッドからサイドウォールまで万遍なく加熱・保温することを可能としている。
さらにこの新製品では、従来よりもリム部の生地を拡大。ホイール内側までをカバーし、タイヤのみならずホイールも加熱。これによりさらにムラのない加熱と保温性能の向上を実現した。
また、ウォーマーのサイド部は片側18カ所、全体で36カ所にプリーツを設けている。この立体裁断が作り出す独自の球状デザインが、しなやかで装着しやすい特性を生み出し、しかもタイヤにしっかりと密着する。固定のための面ファスナーの位置も最適化され、扱いやすさの向上に貢献。これらの特徴により、短時間で装着できるだけでなく、タイヤ全体をしっかりと加熱できるのである。
フルコントロール・ビジョンは、センターと左右サイドのヒーターを個別に温度管理できる点で、さらに高度な要求に応えられるモデルだ。
ヒーター部の構造はフルゾーン・ビジョンと同一だが、チャンネルのデジタルコントローラーを備えることで、それぞれを30〜120℃の範囲内で1度単位に調節できる。これらはMotoGPチームの要請により開発された機能で、レーススタート直後から、タイヤの性能を存分に発揮させることに貢献している。
世界最高峰レースが要求する機能と性能を満たすアイテムは、ホビーユースにおいても、ゆとりという安全マージンを生む。これこそがカピット製タイヤウォーマー最大の強みだ。