【寒いシーズンを乗り越えるライディングギアセレクション】TAICHI『完成度の高い製品』

PHOTO/K.MASUKAWA TEXT/T.YAMASHITA
問/アールエス タイチ　70120-22-3403　https://www.rs-taichi.com/

完成度の高い製品群を持つ並外れた企画開発力が強み

アールエスタイチの創業者は、モトクロスで国内外で活躍し、モトクロスWGPでホンダに初勝利をもたらした名ライダー・吉村太一さんだ。吉村さんはレースを引退した’75年、大阪府大東市にライダーズスポットタイチを開業する。そして翌年にはオリジナル製品第1号となるギアバッグを開発。’78年にはロードレース用レーシングスーツのオーダーメイドを開始し、ライディングギアメーカーとして本格的に歩みだした。

アールエスタイチ製レーシングスーツは国内だけでなく海外でも評価され、’88年にはケビン・シュワンツと契約し、WGP鈴鹿大会では優勝を果たした。今では青木宣篤、辻本聡、伊藤真一、渥美心、長島哲太、秋吉耕佑、津田一磨のほか外国人ライダーも含めて多くのライダーをサポートしている。

’10年にはブランドロゴを一新し、『L-TAICHI』とした。ロゴマークではグラフィック化されている『L』はLOVEを意味しており、この文字には「ライダーを愛し、ライダーと素晴らしい時間と経験を共有したい、ライダーから愛される商品とサービスを提供したい、ライダーから愛される会社になりたい」という思いが込められている。

製品開発力と完成度の高さは、国内はもちろん世界的に見ても有数の実力を持つ強いブランド性である。

RSJ731　ヒューズ オールシーズンジャケット

マウンテンパーカ風のシンプルなデザインは、街乗りやツーリングはもちろん街着として普段使いもできるオールシーズンジャケット。フードは収納式を採用し、防水・防風性に優れる素材のため突然の雨でも臆せず走れる。肩、肘、背中にはCE1ソフトプロテクター（別売のCE2へアップグレード可能）を標準装備し、胸部はオプション対応。単体使用も可能で保温性の高い着脱式インナーも備える。レディスに4サイズ展開するラインナップの広さも魅力だ

RSJ732ソフトシェル フーディ

伸縮性に富み、保温性もあるソフトシェルに、吸水速乾性のあるメッシュ内装を組み合わせた春秋ジャケット。軽い着心地でサッと羽織れ、計5カ所のポケットも備えるから街乗りにも最適だ。脇の下にはベンチレーションを備え、汗ばむ日も快適。メンズには大柄な人にうれしい3XLまで、レディスは2サイズを用意する豊富なサイズ展開。肩、肘に着脱式CE1プロテクターを標準装備し、胸部にプロテクター装着用ドットボタンを備える

RSU637　e-HEAT インナージャケット

両肩と背中にカーボンファイバー発熱ユニットを内蔵する電熱インナージャケット。温度調節は3段階で、電源は別売りの専用バッテリーか車両バッテリーを利用できる。防風ストレッチ素材でフィット性が良く、毛足の長いフリースを裏地にすることで保温性を高めるとともに肌ざわりのいい着心地を実現している

RSJ726　モンスター オールシーズンパーカ

前身頃に配置された大小5個のポケットが、利便性向上とデザインアクセントになっているミリタリーテイストのオールシーズンジャケット。フードとネックウォーマーは着脱式で、単体でも着られる保温インナーも備える。肩、肘、背中のプロテクターは標準装備。表地には撥水加工による簡易防水・防汚性を持つ

RST657　e-HEAT アーバングローブ

ハードタイプのナックルガードを備える電熱グローブ。カーボンファイバーの発熱ユニットは指先と手の甲に配置し、電源は別売りの専用バッテリーか車両バッテリーを選択可能。透湿防水素材ドライマスターを採用。装着したままスマホ操作もできる

RSP064　e-HEAT 7.2V充電器&バッテリーセット

’16年以降の同社製電熱ジャケットとグローブに対応するバッテリー2個と専用充電器のセット。バッテリー容量は従来品の約1.7倍となり、ハイパワーモードでもジャケットなら約7時間、グローブなら約3時間30分持続。エコノミーモードならその2倍長持ちする

RSP067　e-HEAT V12 車両バッテリー接続ケーブルセット/5T.5U

同社製電熱ジャケットやグローブと車両バッテリーを接続するためのケーブル。電池切れを気にせず、冬のロングツーリングでも安心して使えるようになる。付属するYケーブルと車両電源ケーブルは、’21年以前のものと互換性がないので、購入の際は注意しよう