ベストな準備をして、パフォーマンスを引き出すCAPIT製品【モトコルセ|好きだから、こだわりたい】

スポーツライディングには発汗がつきものだが、やはり身につけるギアは快適な状態を維持したい。そんな要望に応えてくれるのが2種のドライヤーだ。
PHOTO/K.MASUKAWA TEXT/T.YAMASHITA
取材協力/モトコルセ TEL046-220-1711
https://www.motocorse.jp/
カピットは、MotoGPやSBK、F1に参戦するチームが常用するワールドチャンピオンタイヤウォーマーとして世界的に知られている。なかでもMotoGPでは10度のタイトルに貢献し、トップチームの厚い信頼を得ているブランドだ。
その技術と知見を生かしたレーシングアイテムが、ここで紹介する「スーツドライヤープロ」と「ドライヘルメット」だ。どちらも世界最高峰レースのライダーがピットで愛用しているものである。
スーツドライヤープロは日本に上陸したばかりのニューアイテムで、送風ファンを3基としたことでさらに素早く、確実にレーシングスーツを乾燥させる。乾燥モードは送風と温風の2モードがあり、温風モードでは約45℃の熱風(気温が20℃の場合)がスーツ内部の隅々まで行き渡り、汗ばんだスーツを快適な状態まで乾かす。
サーキット走行会のインターバルでスーツドライヤープロを使えば、さらりと乾かすことで素早く着用できるし、何よりも心地良い。
そして、同時に使いたいのがドライヘルメットだ。こちらも送風と温風の2モードを搭載し、約45℃の熱風がヘルメットの内装を素早く乾燥させる。たっぷりと汗をかいた後でも、次の走行までに快適な被り心地を取り戻せるのだ。
どちらもサーキットのピットで重宝するアイテムだが、もちろん自宅やガレージの常備品としても最適だ。帰宅後にジャケットとヘルメットをすぐに乾かせば、雑菌の増殖を防ぐことができ、清潔な状態を保てる。
スーツドライヤープロは、バイクウエアに限らず、普段愛用している上着の乾燥にも使える。とくに梅雨の時期に便利だ。
いずれのアイテムも、消臭・除菌スプレーを併用すればその効果は高まるが、レーシングスーツやジャケットのレザー部に使用すると、シミや色落ち、縮みの原因となるので注意が必要だ。使用する場合は、革に対応するものを選ぶか、裏地のみに使うようにしたい。
カピットの創業者ステファノ・カッペレッティは、工業用温度計の設計技師である父から電気工学や金属加工などの技術と知識を学んだ。そして故障の原因を独創的な設計で解決したタイヤウォーマーを開発し、モータースポーツに欠かせない存在となった。
今や電熱のスペシャリストであり、世界のトップブランドだ。そんなブランドのバイクギア用ドライヤー2種は、バイクライフをいっそう充実してくれるはずだ。
CAPIT SUIT DRYER PRO:送風ファンの数を増やして乾燥能力を高めたニューモデル
45℃の温風を吹き出す3基のファンによる送風量は200㎥ /hで、一般的な布団乾燥機の2倍の能力。これによりレーシングスーツの裾までしっかりと温風を送り込み、短時間で乾燥させる。
本体は耐久性に優れるABS樹脂製で、重量は3kg、幅49cm、奥行き16.5cm、高さ20cmと十分な大きさがあり、レーシングスーツの型崩れを防ぐ。耐衝撃性に優れるキャリングバッグ付属


CAPIT DRY HELMET:世界のレースの現場でも使われるヘルメットドライヤー
本体はABS樹脂製で重量は2kg。幅29cm、奥行き40cm、高さ13cm。送風ファンは直径12cmと大型で、送風量は160㎥ /h。温風でヘルメット内部を素早く乾燥させることができる。
耐衝撃性に優れ、持ち運びに便利なキャリングバッグが付属するが、自宅やガレージで日常的なヘルメットスタンドとしても重宝する。これからの季節のマストアイテムだ。

