普二免許で乗れるBMW登場! 久々に「風を感じる」ならコレだ!
BMWといえば、高級車メーカー。クルマはもちろん、バイクだって1200〜1600ccの大排気量車が中心で、最近でこそ800cc、650ccなどのモデルが登場しているが、当然大型二輪免許が必要だし、お値段も立派なもの。
しかし、今回発表された BMW G310Rはその名の通り、普通二輪免許(ひと昔前の言い方でいえば中免)で乗れるBMWだ。40〜50歳代の方には、若い頃に中型二輪免許を取ってバイクに乗っていたけど、就職、結婚したりして乗らなくなったという方もたくさんいらっしゃると思う。
リターン組に最適な普二免適合の300cc単気筒
子供が育って、そろそろバイクでも……と思っても、大型バイクの免許を今から取るのは大変だし、ましてやドイツ人サイズのBMWのフルサイズのバイクはオジサンになってから乗るには、重いし、大きいから緊張を強いられる。
今、お持ちの普通二輪免許のまま、すぐに乗れるのがこのバイクの魅力だ。 そして、タンクサイドに燦然と輝くBMWのエンブレム。内容も名ばかりのものではなく、Φ300mm ABSさえ装備しているディスクブレーキ、ガッチリとしたカヤバのサスペンション、BMWらしい無愛想だが実用的なクオリティ感のあるメーター、スイッチまわりなど、大人の持ち物にふさわしいクオリティ。
クオリティ、コンセプトとも完全にBMW製
バイク好きの方のためにもう少し説明すると、300ccの単気筒エンジンは後傾しており、前方吸気後方排気。
走行風圧をラム圧として利用しており、重心を少しでもフロントタイヤに乗せ、低重心を得ようというBMWのコンセプトに従ったオリジナリティの高い工夫が施されている。
生産はインドの TVSという会社だが、設計はドイツのBMWが行っており、製造クオリティも完全に同等のレベルが確保されている模様。
乗り味については、レポートしてくれたアラン・カスカート氏によると「ベルリンの製の水準にあることに疑問はない」「パフォーマンス、製造品質、スタイリングに関してはBMWのブランドアイデンティティに完全に沿っている」ということなので発売が楽しみだ。 日本での発売時期も、価格も未発表な。希望としては、100万円を切るとかなり嬉しいのだが……。