【KAWASAKI】WSB4連覇中のジョナサン・レイが語るNewNinjaZX-10Rの魅力
ここ数年、毎年のようにWSBで勝つための進化を繰り返しているNinja ZX-10RR。 今シーズン、ZX-10RRはWSBでは厳しい回転制限を受けつつも、圧倒的な強さを発揮している 2019年型のZX-10RRは、さらなる強さを誇示するためエンジン内部を大幅に変更、 そしてそれは、一般 のライダーも恩恵を受けられるバランス追求の極みといえる進化だった。 今回は最新のカワサキSSモデルNinja ZX-10RRに迫る。WSBで4連覇を遂げている「市販車最強」マシンの魅力を4回にわたりお届けしている。今回は、2018年9月にオートポリスで開催された19年モデルの新型発表に現れたジョナサン・レイ選手から10Rの魅力とWSBでの強さの秘密に迫ってみた特別編だ。
WSB4連覇、世界最強の10R使いジョナサン・レイ選手にインタビュー New10Rの魅力とWSBでの強さの秘密ライディングスタイルを聞いてみた
2018年のシーズン中に行われた試乗会でアンバサダーを務めてくれたWSBチャンピオンのジョンサン・レイ選手。試乗会では終日我々ジャーナリスト達と行動をともにして、各誌のインタビューにも個別で対応してくれたとてもフランクで、我々にさえ気を配ってくれる紳士である。
オートポリスではさまざまなイベントに参加
いまのWSBだとパワーで勝負できないだからシャシーのバランスを追求する
実際のところ、今までとは抜きどころ・抜かれどころは変わったし、パワーというアドバンテージを失ったことは少なからず影響している。でも、僕が重視してきたエンジンのナチュラルなフィーリングが相変わらず大きな武器になってくれているんだ。
それに、回転数の縛りがあっても勝てるのは、10R最大の強みがシャシーだということを証明している。安定していて、扱いやすくて、フィードバックも豊富だ。タイヤさえ替えれば、MotoGPでも通用するレベルにあると思う。 カワサキのレース部門と量産車開発部門の関係は非常に密接だ。我々からも逐一レポートを上げて、開発に活かしてもらっている。
新型10Rは量産車だから「ジョナサン・レイ・スペシャル」というわけじゃないけど、リクエストを聞いてもらえたかな、と感じる部分もあるよ。 主にはエンジンかな。シャシーはもともとほぼ完璧だったけど、新型になってパワーアップしたことを感じる。扱いやすいキャラクターはそのままでね。
もちろん、いざ実戦投入ということになれば回転数制限が課せられることになるだろうが、エンジン内部のムービングパーツが軽量化されていることは大きなアドバンテージになるだろう。慣性が減れば、それだけ向き変えがクイックになるし、よりディープなブレーキングが可能になるからね。
WSB4連覇、5連覇も目前 強さが揺るがないJ.レイ×ZX-10RR
「このシャシーはMotoGPでも通用すると思う」 安定性と軽快性を高いレベルでバランスする2016年から継承するZX-10Rのシャシー
ZX-10Rシリーズの ラインナップは3種類
’19年モデルは全車にフィンガーフォロワーとハイカムを投入するなどエンジンを刷新日本仕様は来春登場の予定となっている。