新時代到来! 『最新スーパースポーツVer.5.0』マシンがバイクの未来を変えていく?
ライダーが愛車を選ぶときには、さまざまな基準があるだろう。そこで貴方の基準の中に、スーパースポーツは存在するだろうか? 200馬力を優に超えるパワーに満載された電子デバイス群。もはやMotoGPワークスマシンにも迫る超スペック。果たして“この性能が必要なのか?”と自問して「否」という答えを出すライダーも少なくないだろう。しかしスーパースポーツの最新世代「Ver.5.0」の存在意義は必要か不必要かではなく、『必然』なのだ。
最新スーパースポーツVer.5.0なら バイクの進化とテクロジーを絶対に体感できる!
今回は、最新スーパースポーツに新時代の到来として『Ver.5.0時代』を宣言する。技術開発、ライバルとの激しい競争により、マシンの性能は、普及期、成熟期を経て、ある一定の間隔をもって新時代へ移行している。そういった意味では、Ver.5.0ともいえる時代の到来なのだ。今回は、そんな時代の潮流を2回にわたり検証していく。まずはVer.5.0語る前に、これまで時代をVer.1.0~4.0を振り返ってみよう。
DUCATI PANIGALE V4R
Ver.5.0マシンの一台といえるドゥカティのスーパースポーツだ。
BMW S1000RR
こちらもVer.5.0マシンの象徴ともいえるBMWのスーパースポーツモデル
Column 10年前にVer.4.0を特集
本誌では10 年前に当時最新のスーパースポーツ“Ver.4.0”と銘打って特集。リーマンショックで国産メーカーは元気がなかったが、海外勢の躍進が目立ったのは現在に通じるものがある!?
Column 戦闘機も“第5世代”
まったくの偶然(こじつけ?)だが、ジェット戦闘機も高度な火器管制装置とステルス性を持つ“第5 世代”が台頭。各社が開発にしのぎを削る様相は、スーパースポーツに通じるものがある!?
『Ver.1.0 1985-1991』
レーサーレプリカの波が大排気量車に波及
250cc を中心に中型クラスで盛り上がっていたレーサーレプリカが、ついに大排気量にも波及してGSX-R750 が誕生。スーパーバイクレースの“ホモロゲーションマシン”も登場
『Ver.2.0 1992-2003』
公道向けスーパースポーツが台頭し、レースは専用車に特化
CBR900RR やYZF-R1 など公道向けピュアスポーツが登場し、’96 年から教習所で大型二輪免許の取得が可能になり、人気上昇。レースはほぼ一般販売されない限定車に特化された。
『Ver.3.0 2004-2008』
WSBの1000cc化で国産リッタースポーツが揃い踏み
2004年にWSBの4気筒の排気量制限が750ccから1000cc に変更。国産リッタースポーツが出揃い、かつてのレプリカブームの再燃ともいえる様相で、モデルチェンジの周期も早まった。
『Ver.4.0 2009-LateYears』
高出力と電子化で武装した海外メーカーが台頭
クロスプレーン採用のYZF-R1 や、WSB でZX-10R が活躍するが、リーマンショックで国産勢の開発が減速。その間に欧州勢が電子デバイスとハイパワーで一気に攻勢をかけてきた。