バイクエンジンの基本やトリビア、歴史を彩った名作などを詳しく解説
【KAWASAKI】横置き並列4気筒初のサイドカムチェーン
エンジン幅を抑え、吸排気のストレート化や冷却にも有効なサイドカムチェーンを’84年にGPZ900Rが採用。現行スーパースポーツの並列4気筒は、すべてこの方式。
【YAMAHA】吸気効率を高めるストレートポート
’85年のFZ750ではシリンダーを45度前傾させ、エアボックスからダウンドラフトキャブを介して吸気ポートまで一直線に結んで吸気効率を高めた。低重心化にも貢献。
その3「海外メーカーは刷新ではなく熟成させて進化する」
メーカー独自のエンジンレイアウトを長く使うのが特徴。モト・グッツィなどは、最初期型から現行型まで共通するエンジンパーツが存在するほど。しかし毎年のようにリファインを重ねて性能向上を図る姿勢に、アイデンティティの強さを感じる。
【DUCATI】90度Lツイン
1969年の空冷500ccから進化を重ね、水冷や4バルブも登場。パニガーレで完全刷新。
【HARLEY-DAVIDSON】45度Vツイン
1909年に登場した空冷Vツインは、独特なリズムの爆発間隔とサウンドを守り通す。
【BMW】水平対向ツイン
1923年から続く水平対向は、OHVからDOHCへ。’13年にヘッドのみ水冷化を果たす。
【MOTO GUZZI】縦置Vツイン
1966年に登場以来ひたすら熟成を重ね、現在もOHVが主流。(SOHCも存在する)