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【Historic Bikes/~HONDA CBシリーズ~】ホンダ CBの軌跡をCB750f、CB92などの名車や最新モデルから徹底解説

※この記事は過去に掲載された記事を再編集した内容です。

ホンダ CBシリーズの60年 ファンならずとも「ホンダのスポーツバイク=CB」と連想するライダーが多いのではないだろうか。他にもCBRやCBXをイメージする方もいるだろうが、これらも“CB”から派生したということに異論はないだろう。

そもそもCBのネーミングの由来は……諸説ある。なかには“Cは実用車で、当時の対米輸出仕様がCAだから、その次がCB”という、かなり記号的な命名という説もあるが、やはり有力なのが「CB=クラブマン」。最初のCBが生まれた当時、メーカーがワークスマシンで戦うレースの他に、個人単位で市販車で参戦するレースや参加する人を、クラブマン・レースとかクラブマン・レーサーと呼んだからだ。

確かに最初のCB92や続くCB72は、まさにクラブマン・レースのために生まれたような高性能スポーツ車だけに、心情的にも「CB=クラブマン」が合っているような気がする。 CB92が登場した60年前とは異なり、現行CBはクラブマン・レースに出場するバイクではなくなったかもしれない。

ならば今のCBという名は、単なる記号に戻ってしまったのか? それは断じて“否”である。 たとえばCB1300SFSBのSPモデルは、オーリンズ製サスペンションやブレンボ製ブレーキキャリパーなど、レースと直結する高性能パーツが与えられているし、18年に登場したCB1000Rのエンジンは、スーパースポーツCBR1000RRがベースである。いずれもレース用のバイクではないが、レースシーンから立ち上るスポーツマインドを、かつて存在した珠玉のCBたちと同様に、色濃く反映している。それがCBという名のバイクだ。

ホンダ CB1000R & CB1300SF/SP 2019年モデル試乗インプレッション

ホンダ CB1000R ~ネオスポーツカフェのフラッグシップ電子制御満載の新世代「CB」誕生~

ホンダ CB1300SF/SP ~プロジェクトBIG-1を受け継ぐ伝統のCB1300シリーズにSP仕様登場~

ホンダ CB250R & CB125R 2019年モデル試乗インプレッション

ホンダ CB250R ~日常の移動を楽しみに換えるスモールスポーツネイキッド~

ホンダ CB125R ~ヒラヒラと舞うように走る超ライトウエイトスポーツ~

ホンダ CB400SF/SB 2019年モデル ~不動の人気を誇るネイキッド400~

ホンダ CBシリーズの60年を名車とともに遡る

1959年にCB92が登場して約60年。その10年後に世界のビッグバイク界を席巻するCB750Four。さらに10年後に、ライバルを蹴散らす新エンジンと斬新なスタイルのCB750Fを世に送り出した。その後もおおむね10年間隔でCB1000SFや、空冷のCB1100も登場。そんなCBの系譜を遡ってみよう。

「1992 CB1000SF」水冷並列4気筒が支える“走りのCB”が還ってきた

レプリカブームの陰で息を潜めていたCBがパワフルな水冷直4エンジンと、ワイルドなスタイルで復活! その豪快な走りが、ネイキッドスポーツを強力に牽引した。

エンジンはCBR1000Fベースの水冷4気筒で93ps。空冷風のフィン等を設けない、切り立ったシリンダーが迫力を醸しだす

「1992 CB400SF」現在も人気の400ccモデル

同じ’92年だが1000SFより7カ月早く発売。兄貴分を踏襲するスタイルに水冷4気筒を抱く、現在も人気のロングセラーモデルとなっている。

「1981 CB1100R」CBの頂点ともいうべき一台

プロダクションレース用という役割もあったが、CBのフラッグシップとして君臨。’81~’83年に生産され、絶大な人気を誇る。

「1979 CB750F」レーサー譲りのエンジンと流れるような新デザイン

ひしめくライバルを凌駕すべく、ワークス耐久レーサーと同時開発そして誰も見たことが無い流れるようなスタイルを纏ったCB-Fはメカニズムからデザインまで、近代バイクの祖といえる。

国産ライバル車のDOHC化に対し、CBFはRCBの技術をフィードバックした1気筒辺り4バルブの新型エンジンで対抗

「1969 CB750Four」大排気量スポーツ界を席巻世界に誇るナナハンの誕生

どんなに優れたスペックでも、それだけでは頂点に立てない。CB誕生から10年後、世界を震撼させるビッグマシンが登場する。排気量もメカニズムもスペックも、CB750Fourはすべてを凌駕した。

一般量産車初の4気筒エンジンは64psを発揮。4キャブレター&4本出しマフラーも、当時のレーサーを彷彿させる装備

「1965 CB450」量産車初のDOHC採用ホンダの世界戦略車

“450cc で既存の650cc以上の性能”を目標に開発された。量産車で世界初のDOHCを採用し、最高出力43ps・180km/hを発揮する。

レーサーに肉薄する性能でCBの名を世界に確立「1960 CB72」

レースでの活躍に止まらず、高速化する道路事情と高度成長期にも呼応して、250スーパースポーツが誕生そのパワーと乗り味は、国内外のライダーを虜にした。

ツインキャブレター装備の247ccSOHC2気筒は24ps を発揮。180度クランクのTYPEIと360度のTYPEIIがあった

「1959 CB92」初めてCBの名を冠したスーパースポーツ

小型車は2ストローク、大型車でも4ストOHVが主流の時代に世界でも類を見ないSOHC2気筒を開発したホンダが本格スーパースポーツを世に放った。

“ドクロ”と呼ばれた独特な形状の燃料タンクは軽量なアルミ製で、ニーグリップしやすい大型のラバーも装備する

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