驚愕の218馬力!パニガーレV4Rをネイキッドにカスタムしたらどうなった!?
パニガーレシリーズのレースホモロゲーションモデルとなるV4Rを、モトコルセがストリートファイター仕様にフルカスタムしたのが、RIDERS CLUBでも2年前に試乗記を掲載したことがあるNVC V4。フロントフォークや前後ブレーキディスクが変更された最新仕様を、NVC初対面の原田哲也さんがサーキットでテストライディング!
PHOTO/H.ORIHARA, S,MAYUMI TEXT/T.TAMIYA 問/モトコルセ TEL046-220-1711 https://www.motocorse.jp/
安楽なポジションが生む自在感こそが最大の魅力
ドゥカティ市販車最高レベルの性能を誇るパニガーレV4Rを、サーキットだけでなく日常でも楽しめるようカスタムしたのが、モトコルセのNVC V4。市販のストリートファイターV4シリーズは1103ccエンジンのパニガーレV4/Sがベースなので、レース用に998cc化された特殊なエンジンを搭載し、車体ディメンションも専用化されたV4Rの気持ちよさをネイキッドで楽しむなら、この方法しかない。
モトコルセは、純正部品を流用した基本のストリートファイタースタイル・コンバージョンセットを53万6888円で用意しているが、NVC V4についてはただ外装やハンドルなどを交換するだけでなく、最高級のパーツや素材をふんだんに用いながら、〝究極〞のバイクとしてカスタムが続けられてきた。
そして今回、フロントフォークを新たな仕様に変更。これまでと同じオーリンズ製ながら、純正NPX25/30にモトコルセのGPスタイル・加圧式フロントフォークボトムキットを組み合わせている。
また同時に、フロントブレーキディスクはアルト製のφ330mmベンチレーテッド・ステンレス仕様となった。
「このバイク、本当に楽しい!」
サーキットでの試乗を終え、ピットに戻ってきた原田哲也さんは、ヘルメットの中で笑顔をみせた。
「バーハンドルだから切り返しが軽いし、僕らの年齢でもポジションがキツ過ぎないから、ムリなく操れます。そのぶん加速ではフロントが浮きやすいけど、僕は楽に乗れるという恩恵のほうを優先したい!」
ブレーキの気持ちいいコントロール性を高めるための108mmピッチのレーシングキャリパー、そしてアルト製ディスクも好感触のようだ。
「ノーマルと比べてガツンと効くので最初はビックリ。といっても、慣れたらコントロール性も抜群でした。かけはじめから最大効力を発揮するまでのスパンが短く、繊細なタッチは求められますが、絶対的な制動力はノーマルよりはるかに上。ハイスピードコースでは、より恩恵が大きいと思います」
そして原田さんは、NVC Vの魅力をこうまとめる。「コーナリング中にラインを変えられるような自在性や、振り回して乗れる感覚が快感。パニガーレでのツーリングはキツいけど、コレならだいぶ現実的です。究極のバイクを飾るのではなく、乗って楽しめますよ」
MOTO CORSE Complete bike【NVC V4】
エキゾースト | DUCATI SuperleggeraV4エグゾーストシステム |
Fブレーキ | ブレンボ製ラジアル CNCモノブロックキャリパーP4-34/38 SBK Factoryタイプ+ALTH 製φ330mm SUPERVENT ベンチレーテッドブレーキディスク |
Rブレーキ | ブレンボ製CNCモノブロックラジアルキャリパー P2-34 Moto3+ALTH 製245mm 径 SUPERVENT ベチレーテッドブレーキディスク |
サスペンション | F=オーリンズ製NPX25/30+MOTO CORSE GP スタイルガスリザーバーボトムキット |
ホイール | BST 製ラピッドテック |
外装 | MOTO CORSE製Streetfighter コンバージョンセット、カーボンフューエルタンクカーボンモノコックシートボディ |
価格 | 1248万円 |