驚愕の218馬力!パニガーレV4Rをネイキッドにカスタムしたらどうなった!?
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パニガーレシリーズのレースホモロゲーションモデルとなるV4Rを、モトコルセがストリートファイター仕様にフルカスタムしたのが、RIDERS CLUBでも2年前に試乗記を掲載したことがあるNVC V4。フロントフォークや前後ブレーキディスクが変更された最新仕様を、NVC初対面の原田哲也さんがサーキットでテストライディング!
PHOTO/H.ORIHARA, S,MAYUMI TEXT/T.TAMIYA 問/モトコルセ TEL046-220-1711 https://www.motocorse.jp/
![【原田哲也】’93 年のロードレース世界選手権GP250王者で、その後も250ccや500ccクラスで活躍。現在はスクール開催やレース解説など幅広く活動](https://ridersclub-web.jp/wp-content/uploads/2023/09/rc590_70-71_13.jpg)
安楽なポジションが生む自在感こそが最大の魅力
ドゥカティ市販車最高レベルの性能を誇るパニガーレV4Rを、サーキットだけでなく日常でも楽しめるようカスタムしたのが、モトコルセのNVC V4。市販のストリートファイターV4シリーズは1103ccエンジンのパニガーレV4/Sがベースなので、レース用に998cc化された特殊なエンジンを搭載し、車体ディメンションも専用化されたV4Rの気持ちよさをネイキッドで楽しむなら、この方法しかない。
モトコルセは、純正部品を流用した基本のストリートファイタースタイル・コンバージョンセットを53万6888円で用意しているが、NVC V4についてはただ外装やハンドルなどを交換するだけでなく、最高級のパーツや素材をふんだんに用いながら、〝究極〞のバイクとしてカスタムが続けられてきた。
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そして今回、フロントフォークを新たな仕様に変更。これまでと同じオーリンズ製ながら、純正NPX25/30にモトコルセのGPスタイル・加圧式フロントフォークボトムキットを組み合わせている。
また同時に、フロントブレーキディスクはアルト製のφ330mmベンチレーテッド・ステンレス仕様となった。
「このバイク、本当に楽しい!」
サーキットでの試乗を終え、ピットに戻ってきた原田哲也さんは、ヘルメットの中で笑顔をみせた。
「バーハンドルだから切り返しが軽いし、僕らの年齢でもポジションがキツ過ぎないから、ムリなく操れます。そのぶん加速ではフロントが浮きやすいけど、僕は楽に乗れるという恩恵のほうを優先したい!」
ブレーキの気持ちいいコントロール性を高めるための108mmピッチのレーシングキャリパー、そしてアルト製ディスクも好感触のようだ。
「ノーマルと比べてガツンと効くので最初はビックリ。といっても、慣れたらコントロール性も抜群でした。かけはじめから最大効力を発揮するまでのスパンが短く、繊細なタッチは求められますが、絶対的な制動力はノーマルよりはるかに上。ハイスピードコースでは、より恩恵が大きいと思います」
そして原田さんは、NVC Vの魅力をこうまとめる。「コーナリング中にラインを変えられるような自在性や、振り回して乗れる感覚が快感。パニガーレでのツーリングはキツいけど、コレならだいぶ現実的です。究極のバイクを飾るのではなく、乗って楽しめますよ」
MOTO CORSE Complete bike【NVC V4】
![ベースモデル:Panigale V4R](https://ridersclub-web.jp/wp-content/uploads/2023/09/rc590_70-71_03.jpg)
![フルカウルでなくなることで大部分が露出されるステアリングヘッドベースは、アルミビレットのモトコルセ製パーツを使用。肉抜き加工により、美しさと軽さに磨きをかける](https://ridersclub-web.jp/wp-content/uploads/2023/09/rc590_70-71_04.jpg)
![純正のオーリンズ製NPX25/30フォークに、新作の加圧式タンク付きボトムキット108mmピッチ仕様を装着。SBK仕様のブレンボキャリパー&アルト製330mmディスクをセット](https://ridersclub-web.jp/wp-content/uploads/2023/09/rc590_70-71_11.jpg)
![ブレーキ&クラッチレバーには、フォールディング仕様のモトコルセ製カーボンハーフレバーを採用。マスターはブレンボ製でまとめる](https://ridersclub-web.jp/wp-content/uploads/2023/09/rc590_70-71_10.jpg)
![サイドスタンドにも加工を施して、他のモトコルセ製ビレットパーツと色味を統一。排気系はスーパーレッジェーラV4の純正品でカスタム](https://ridersclub-web.jp/wp-content/uploads/2023/09/rc590_70-71_06.jpg)
![STM製のクイックチェンジスプロケットキャリヤとスプロケットを使用。リアスプロケットハブナットは、モトコルセのビレットチタン製に](https://ridersclub-web.jp/wp-content/uploads/2023/09/rc590_70-71_12.jpg)
![CNCビレット・ラジアルブロック・スクエアエッジコンセプト・ライディングフットペグは、先端部まで強力なグリップを発揮する逸品だ](https://ridersclub-web.jp/wp-content/uploads/2023/09/rc590_70-71_07.jpg)
![オーリンズ製TTX36リアモノショックの油圧プリロードアジャスターには、こちらもモトコルセ製のアルミ削り出しノブを組み合わせる](https://ridersclub-web.jp/wp-content/uploads/2023/09/rc590_70-71_05.jpg)
![モトコルセ製のRHエンジンサポートブラケットも導入。エンジンまわりのカバーにもカーボン素材を多用し、細部まで美しさにこだわる](https://ridersclub-web.jp/wp-content/uploads/2023/09/rc590_70-71_08.jpg)
![コックピットに高級感をもたらす、本革巻きのバーハンドル。ハンドルバーライザーやフルードリザーバーもモトコルセオリジナル製品だ](https://ridersclub-web.jp/wp-content/uploads/2023/09/rc590_70-71_09.jpg)
エキゾースト | DUCATI SuperleggeraV4エグゾーストシステム |
Fブレーキ | ブレンボ製ラジアル CNCモノブロックキャリパーP4-34/38 SBK Factoryタイプ+ALTH 製φ330mm SUPERVENT ベンチレーテッドブレーキディスク |
Rブレーキ | ブレンボ製CNCモノブロックラジアルキャリパー P2-34 Moto3+ALTH 製245mm 径 SUPERVENT ベチレーテッドブレーキディスク |
サスペンション | F=オーリンズ製NPX25/30+MOTO CORSE GP スタイルガスリザーバーボトムキット |
ホイール | BST 製ラピッドテック |
外装 | MOTO CORSE製Streetfighter コンバージョンセット、カーボンフューエルタンクカーボンモノコックシートボディ |
価格 | 1248万円 |