スポーツライディングも楽しめる! 注目の400cc海外モデルガイド
スポーティなモデルからテイスティなモデルまで、ミドルセグメントには多彩なキャラクターが続々とラインナップされている。ここでは251〜400㏄の外車ロードスポーツをご紹介しよう。
今や国産よりも多い!? 外車の400㏄クラス
’00年代後半まで、外車400㏄モデルはドゥカティのモンスター400のみだった。しかし近年の大増殖は、KTMがアセアン市場を狙って’13年に390デュークを登場させたことに端を発する。その後’16年にドゥカティがスクランブラーシックスティ2を発表。BMWが’17年に〝G〞シリーズをリリースした。
直近では、ロイヤルエンフィールドが350㏄モデルをフルモデルチェンジしたり、ベネリの輸入がスタート。さらには昨年、ハーレーとトライアンフから新型が登場するなど、さらなる活況を呈している。
KTM
問/KTMジャパン
TEL03-3527-8885
https://www.ktm.com/
RC 390:サーキットを走りたくなるスーパースポーツ入門モデル
エンジンやメインフレームといった基本構成を390デュークと共用する形で’14 年に登場したスーパースポーツ。’22 年にフルモデルチェンジを行った現行型は、デザイン改変はもちろんだが、5kg以上シェイプアップを行い、電子制御まわりも大きく進化した。
390 ADVENTURE SW:冒険心をかきたてロングライドも快適
オフロードにこだわるKTMは400ccクラスでもぬかりなし。ストロークはF=170/R=177mmを確保し、コーナリング対応のトラクションコントロール&ABSを備えるなど、ツアラーでありながらクラス最強とも言えるオフロード性能を併せ持つ。
HUSQVARNA
問/ハスクバーナ・モーターサイクルズ・ジャパン
TEL03-6380-7020
https://www.husqvarna-motorcycles.com/
Vitpilen 401:唯一無二の個性を帯びたモダンカフェレーサー
車名はスウェーデン語で“白い矢”という意味。KTM 390デュークをベースとし、同社らしいモダンクラシックなスタイリングのマシンに仕上げている。’24モデルの新型はセパレートからバーハンドル化され、シート高も820mmで15mmダウンした。
Svartpilen 401:ダートにも挑みたくなる都会のスクランブラー
ヴィットピレン401と同じ車体に、スポークホイール&スコーピオンラリーSTRを履かせたスクランブラースタイルが特徴のスヴァルトピレン(黒い矢)。’24年から新型390デュークがベースとなり、前後サスペンションストロークが120→150mmへ。
BMW
問/ビー・エム・ダブリュー
➿0120-269-437
https://www.bmw-motorrad.jp/
G 310 R:ワンメイクレースも開かれサーキット走行にもオススメ
マスの集中による運動性能アップと、スイングアーム延長による安定性確保のため、シリンダーヘッドを大きく後傾させた後方排気エンジンを採用。このレイアウトのおかげでハンドリングは非常に軽快。峠道では250ccクラスのような軽さを活かした走りが楽しめる。
G 310 GS:最強アドベンチャーのDNAを受け継ぐ
G310Rのエンジン&フレームをベースにアドベンチャーバイク化。180mmストロークのフロントフォークに19インチホイールをセットする。タンク容量はG310Rと同じ11Lながら、フロントマスクやボリューム感はまさにGS。リアキャリアも標準装備する。
ROYAL ENFIELD
問/ピーシーアイ
https://www.royalenfield-tokyoshowroom.jp/
HUNTER 350:パンチのある秀逸なエンジンが走りの楽しさを増幅させる
同社ラインナップの中で唯一、前後17インチのキャストホイールを採用するモデル。エンジンやスタイリングの他、指針式メーターやスイッチなど細部にわたるまで同社の伝統的デザインが取り入れられ、レトロな雰囲気をまとう。それでいて空冷SOHC2バルブのロングストロークエンジンは、低速から力強いトルクが味わえ、スロットルを開ける楽しさに溢れている。
BENELLI
問/プロト
TEL0566-36-0456
https://www.plotonline.com/
IMPERIALE 400:往年のスタイルを再現したアーバンクラシック
フロント19、リア18インチのスポークホイールに、空冷単気筒エンジンという正調クラシックを地で行くインペリアーレ400。Φ72.7×90.0mmというロングストロークに設定された空冷SOHC2バルブエンジンは、アイドリングから程よい鼓動感が演出されており、低回転での加速では、バーチカルレイアウト由来の突き上げるようなパンチ力もしっかり楽しめる。
HARLEY-DAVIDSON
ハーレーダビッドソン ジャパン
TEL0800-080-8080
https://www.harley-davidson.com/
X350:ダートトラッカースタイルの軽量アメリカンスポーツ
’23 年、ついに普通自動二輪免許でハーレーに乗れる時代がやってきた。タンクからリアへと流れるシルエットは、まさに同社のダートトラックレーサー・XRシリーズに由来する伝統的デザイン。エンジンは水冷353ccのパラレルツインで、倒立フォークやモノショックという現代的な車体に搭載している。重量級の雄が、軽量ロードスポーツにも攻勢をかけてきている。