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知れば知るほど乗ってみたくなる。KAWASAKI Zの歴史を嗜む

Q. Z1とZ2、日本で中古車人気がより高いのは?

A. Z2のほうが価格は高騰傾向です

Z1の生産台数は約10万台、Z2は約2万台と言われています。これは市場規模の違いによるもの。さらにZ2は、後にZ1の部品取りに使われることもあったことで、さらに希少性を増しました。

Q. Zシリーズのウィークポイントで有名なものは?

A. フレームネック部のクラックやマフラーのスタッドボルトです

振動や衝撃により、フレームのダウンチューブにクラックが入った個体は多い。初期のZ系エンジンは、マフラーのスタッドボルトが細めで、これが破損している中古車も多く見かけます。

Q. 中古車として購入した後、修理や整備のための部品は手に入る?

A. Z1系とZ2系は、パムスやPMCなどがリプロダクト品を生産しています

世界中で現在も人気のシリーズなので、純正部品の廃番後にリプロダクトパーツを手がけるメーカーは多数。エンジン系は安心ですが、マイナーモデルの外装類は入手しづらいです。

Q. Zシリーズや絶版車に乗るときに、心がけたいことは?

A. 現行モデルのようには乗れない。 パーツは個人でもストックするのが当然!

絶版車で最大の問題となるのは、整備や修理で必要な部品の入手。Z系はリプロダクトパーツが充実しているとはいえ、現行国産車のようにいつでもディーラーで簡単に入手できるとは限りません。ある程度はストックを!

Q. エンジンオイルの交換サイクルや使用オイルのグレードは?

A. 鉱物系を頻繁に交換するのがオススメ

1970年代あたりに設計されたエンジンは現代ほどオイルクリアランスの数値が細かくないので、鉱物油のほうが100%化学合成より相性がいいこQ. バイク王の絶版車館でZシリーズを購入するメリットは? とも……。ただし交換サイクルは、2000km以内や季節ごとなど短めに!

Q. 1970年代後半に登場するインジェクション車はどうなの?

A. キャブレター化して乗っている人もいますが……

当時のインジェクション車がいろいろな問題を抱えがちなのは有名な話。バイク王の絶版車館では、修理できない可能性が高いため、取り扱いません。ただし、キャブレター化して楽しんでいるユーザーもいるようですが…。

Q. 邪道と言われたZ1000Jのローソンレプリカ化や Z1000LTDのMk.Ⅱ化。現在は?

A. 20~30年前と比べたら、かなり受け入れられている印象

もちろん、コアな愛好家の中にはオリジナルにこだわる人も多数いらっしゃいますが、以前と比べたらそれほど否定的な感じはありません。それどころか、むしろスタンダードなカスタム手法となっています。

Q. 個人売買で気をつけておきたいことは?

A. 車体番号打刻の不正(Zシリーズに限らず)

車体番号が改ざんされた絶版車は多く出回っています。これらは、残っていた書類と盗難車を組み合わせて登録した可能性も……。陸運局でのチェックも厳しくなっているので、打刻の書体や配列を確認して、怪しければ避けましょう。

Q. バイク王の絶版車館でZシリーズを購入するメリットは?

A. 販売または納車前の徹底した整備です!

絶版車館の場合、レストアではなくあくまでも“納車整備”を実施してお客様に車両をお渡しするのですが、とくにZ系は、その過程でエンジンや車体を全バラすることがほとんど。経験豊富なメカニックが、徹底的に整備しています。

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