モタスポ好きなライダースカフェ対抗耐久レース【第二回カフェ耐】
各地にあるライダーズカフェは現代のバイク文化の一端を担う存在。
そこを中心にバイクとの関係性が強い飲食店が、お店同士のつながりを強くすると同時にお客さんとも一緒に盛り上がろうと企画されたイベントが「カフェ耐」だ。
第2回となる今回も、ビギナーからベテランまで多くのライダーが集い、和気あいあいとした雰囲気で耐久レースを満喫した。
「カフェ耐」の発起人は、横須賀でPILOTA MOTOというカフェを営む元ヨシムラライダーの辻本聡さんと数人の飲食店の店長たち。今以上に業界を盛り上げるべく、お客さんと一緒に楽しめるイベントを模索していたときに、「モータースポーツ好きならやっぱりレースでしょ!」と決まったそうだ。
とはいえカフェ関係者の誰もがレーサーを持っているわけではないし、そもそもサーキットを走ったことがある人の方が少ない。そこでサーキットビギナーからベテランまで楽しめると好評の、レンタルバイクを使った耐久レース「レン耐」のフォーマットを使用することに。それが実現したのも辻本さんとレン耐を主催する青木拓磨さんとの間に、長年にわたる信頼関係があったからこそ。
そして今年4月に、史上初となるライダーズカフェ対抗の耐久レース、カフェ耐が実現した。サーキット秋ヶ瀬に集まったカフェの店長やスタッフ、お客さんたちからは緊張感が伝わってきたが、終わってみれば大好評。SNSには「カフェ耐サイコー!」の言葉が飛び交った。
その後レースに参加した人が、いつもと違うカフェや飲食店に足を運び交流する姿が数多く見られた。見事に当初の目的を達成したのである。
そして先日、2回目となるカフェ耐が開催された。前回より参加ショップが増えたため、舞台を筑波サーキット・コース1000に移動した。
上位を狙うチーム、女性だけのチーム、家族中心のアットホームなチームなどが集い、お揃いのTシャツを着る姿も目立った。レースは白熱し、大きなアクシデントこそなかったものの、それなりに転倒も発生。それでも仲間たちとワイワイ楽しむ姿がパドックのあちこちで見られたのは、カフェ耐ならではだろう。
今後、カフェ耐は年2回開催していく予定だという。どのように発展していくのか楽しみなイベントだ。
参加店舗
PILOTA MOTO
うおへい商店
TWO STAR
食堂 ほうらい
海鮮道楽 えん
M’s cafe
Rider’s Base Riberty
UNITED cafe
Cafe はらっぱ
TRIPLE CAFE
カワンルマー
S☆Garage Coffee
FUKUFUKU Garden
居酒屋 好々猫
Bar 69ers
オールディーズ60’s
808Cafe 10R
ピンクのビブスを着用した女性ライダーは一番守られるべき存在。万一転倒させたら、そのチームは失格になる。これも女性ライダーが安心してレースに参加できるようにするためのルール
ライダースクラブも参戦
リザルト
グロム5クラス
優勝: PILOTA MOTO MOTO GP
2 位: M’s cafe Team BLUE
3 位: UNITED cafe A
4 位: カワンルマー
5 位: 808Cafe 10R マスターⅡ
6 位: Rider’s Base Riberty男子チーム
グロム125クラス
優勝: M’s cafe Team YELLOW
2 位: 居酒屋 好々猫『 イザカヤ ココネ』
3 位:S☆Garage Coffee
4 位:PILOTA MOTO MOTO 4
5 位:Bar 69ers
6 位:PILOTA MOTO MOTO 5
カフェ耐を企画・運営する主催グループの代表であり、自らもPILOTA MOTOを経営する辻本聡さん。「ライダーズカフェ同士のつながりが希薄だと、今のバイクブームは広がっていかない。お店に来るお客さんにも楽しんでもらえる機会を作って、レースが終わったら他のカフェにも足を運んでもらえるようになればいいよね」