これだけあれば大丈夫! ライダーのための初めての工具選び
![](https://ridersclub-web.jp/wp-content/uploads/2022/12/25.jpg)
取材協力/ファクトリーギア https://f-gear.co.jp/
初めて工具を揃えるなら、工具専門店で選ぶのが近道
バイクで走る気持ちよさは、車体のコンディションで大きく変わる。それだけに普段の整備が欠かせない。そこで必要になってくるのがさまざまな工具だ。
ただ、どんな工具がどれだけ必要かということを突き詰めるとキリがない。そこでまず、愛車のボルトやナットが緩んでいないかを確認し、緩んでいたら増し締めできる程度の工具から揃えていこう。
バイクで使われているのは、おもに六角ボルトと六角穴付ボルト、そしてナットだ。そこで、まずはコンパクトなソケット&レンチのセットと、六角棒レンチを用意しよう。
もう少し深く整備し始めると、ソケットでは作業できない箇所もあるので、スパナやメガネレンチを加えるといい。タイヤの空気圧はガソリンスタンドでもチェックできるが、エアゲージで日頃から確認しておきたい。
こうした工具はホームセンターでも揃えることはできるが、無名ブランドだと精度や強度が不安。なので専門店を訪れることをおすすめしたい。
専門店であれば幅広いサイズや種類の工具が揃っているだけでなく、世界中の個性豊かなブランドの工具から選ぶこともできる。なにより、工具に精通したスタッフが相談に乗ってくれるため心強い。
ここではファクトリーギアのスタッフに、バイク乗りが持つべき工具と、オススメの便利アイテムを教えてもらったので、ぜひ参考に!
【1st choice】増し締めや点検にはまずコレ!
整備の基本ともいえるのが、日常的にボルト類の緩みを確認し、緩んでいるようであれば増し締めをすることだ。そのために、まずは1/4sq(1/4インチスクエア)のソケットレンチのセットと六角棒レンチのセットを揃えておきたい。1/4sqのソケットレンチセットであれば、工夫次第で車載することもできる。また12×14mmの薄口スパナもあると、ミラーやチェーンの調整に便利だ。
![1/4sqのラチェットセット](https://ridersclub-web.jp/wp-content/uploads/2022/12/01-1.jpg)
![チェーンやミラーの調整は12mmか14mmが多い。シフトリンケージ調整は薄型でないとできない場合も](https://ridersclub-web.jp/wp-content/uploads/2022/12/03-1.jpg)
![六角棒レンチセット](https://ridersclub-web.jp/wp-content/uploads/2022/12/02-1.jpg)
【2nd choice】パーツの取り外しが増えてきたら…
外装パーツをはじめパーツ類を外すような作業をするのであれば、プラス・マイナスドライバーとコンビネーションレンチ数本を揃えておきたい。ドライバーはプラスの2番は必須で、バッテリー端子の脱着には3番を使う。マイナスはブレーキレバーのピボット部に使うことが多いので、大きめの物を。また、叩いて使える貫通式で、スパナやメガネレンチで回せる六角ボルスター付きがオススメ。
![【+と-のドライバー】](https://ridersclub-web.jp/wp-content/uploads/2022/12/09-1.jpg)
![【10/12 /14mmのスパナ】](https://ridersclub-web.jp/wp-content/uploads/2022/12/10.jpg)
![【スパナにはなぜ角度がついている?】一般的にスパナは柄に対して口部に15°の角度が付いている。これはボルト周辺が狭くてスパナの振り幅が小さい場合に、裏表を交互に使うことで、同じ振り幅でもボルトを効率よく回せるからだ](https://ridersclub-web.jp/wp-content/uploads/2022/12/26.jpg)
![【6点で捉えるメガネの方が力を加えられる】スパナは六角ボルトを対角の2点で捉えるのに対して、メガネレンチは6点で捉えるため、スパナより均等に大きな力がかけられる。また、スパナに比べて外れにくく、確実な作業ができる](https://ridersclub-web.jp/wp-content/uploads/2022/12/08-1.jpg)
工具の“沼”にはまる前に持っておきたい計測器&便利工具
日常的な空気圧の確認にエアゲージは必須。アクスルシャフトやキャリパーボルトなどは、トルクレンチでしっかりトルク管理を。モンキーレンチはマルチに使えるので便利。クリップ式のカウルを外したり、隙間をこじってを内側を覗きたい場合には内装はがしが活躍する
![エアゲージ](https://ridersclub-web.jp/wp-content/uploads/2022/12/11.jpg)
![モンキーレンチ](https://ridersclub-web.jp/wp-content/uploads/2022/12/13.jpg)
![トルクレンチ](https://ridersclub-web.jp/wp-content/uploads/2022/12/12-1.jpg)
![内装はがし](https://ridersclub-web.jp/wp-content/uploads/2022/12/14.jpg)
DEENの工具はかゆいところに手が届く!
スピーダーハンドル
![【DEEN スピーダーハンドル 価格:3990円】DEENで人気のT型スピーダーハンドル。ユーザーの声を反映して改良に改良を重ねた逸品だ。T型スライドハンドルとスピーダーエクステンションは分離できるためコンパクトに収納できる](https://ridersclub-web.jp/wp-content/uploads/2022/12/20.jpg)
![早回しが得意なT型レンチの作業性をさらに向上させるスリーブ付きスピーダー。クルクル回る操作感はただ回しているだけでも気持ちいい](https://ridersclub-web.jp/wp-content/uploads/2022/12/15.jpg)
![変換アダプターを使うことなく、先端部を前後にスライドさせるだけで、1/4sqのソケットとビットが使えるワンタッチスタイルを採用](https://ridersclub-web.jp/wp-content/uploads/2022/12/27.jpg)
DEEN クイックツイストラチェット
![グリップをドライバーのように回すとソケットの差し込み部分が回転。グリップエンドに1/4sqの差し込み口があり、高トルクで回すこともできる](https://ridersclub-web.jp/wp-content/uploads/2022/12/18.jpg)
DEEN.J ビット&ラチェットセット
![“日本でよく使うサイズ”を厳選したセット。ローハイトのビットと専用ソケットにより、高さのない場所でも使える。所有感をくすぐるメタルケースが嬉しい](https://ridersclub-web.jp/wp-content/uploads/2022/12/21.jpg)
DEEN.J プライヤーレンチ250mm
![モンキーレンチのように使えるプライヤー。握って使うためボルトとの間にガタが少なく、ボルトを傷めにくい。アゴを固定しても先端が少し開くので、ボルトを掴み直しやすく、早回し作業ができる](https://ridersclub-web.jp/wp-content/uploads/2022/12/22.jpg)
DEEN.J バルブツール ビット差し替え式
![【DEEN.J バルブツール ビット差し替え式 価格:990円】エアバルブの“虫回し”を、プラスとマイナスのビットと差替え式にしたことで、小ぶりなスタビドライバーとしても使えるアイデアツール。ドライバーが入らない場所の作業に](https://ridersclub-web.jp/wp-content/uploads/2023/01/24.jpg)
DEEN.J 充電式デュアルフレキシブルライト
![【DEEN.J 充電式デュアルフレキシブルライト 価格:4980円】首にかけて使うため、両手が使えるデュアルLEDライト。左右の角度を変えることで手元と全体を照らすなど、工夫次第で使い方の幅は広がる](https://ridersclub-web.jp/wp-content/uploads/2023/01/23.jpg)