サーキット走行入門ガイド:Part 1【スタートアップガイド】
「今シーズンこそ絶対にサーキットデビューするぞ!」と決めたものの、何をどう準備していいかまるで分からずお困りのサーキットビギナーさんに、必要な装具やアイテム、より手軽にデビューできる方法などを伝授しよう!
装具とマシンを用意して走行会に申し込もう!
「サーキットは敷居が高そう……」なんて思っている未経験者は多いかもしれないが、誰でも最初は初心者だから、分からないことがいっぱいでそう感じているだけのこと。何を準備して、どのフィールドで楽しむかを考え(ここでは走行会を推奨)、ひとつずつ着実に用意するだけだ。
サーキット走行では、ツーリングと比べて着用可能なライディングギアが限定される。基本的にはレーシングスーツとレーシングブーツ、フルフェイスヘルメットが必須なので、持っていない人にとっては、これが資金的なハードルを大きく上げる要因となっていることは間違いない。
でも、例えばレーシングスーツやブーツは、走行会参加程度の使用頻度なら5年以上は余裕で使える。1年あたりで考えたら、安くないがコストはそこまで大きくない。
バイクは、所有しているのがオンロード系なら、スーパースポーツでもネイキッドでもツアラーでも、それどころか旧車やスーパーモタードでも問題ナシ。ただし、サーキットを走るのにふさわしいコンディションに整備することだけは忘れずに!
本誌ライパをはじめ、走行会は数多くある。装具とバイクを用意したら、あとは参加申し込みするだけだ。
STEP1:まずは装備を揃えよう
レーシングスーツ
走行会の中には、先導付きで走行速度が遅い代わりに、テキスタイルウエアでも参加可能な体験走行クラスが設定されている場合もあるが、基本的にはレーシングスーツの着用が義務となっていることが多い。最初からハイエンドでなくてもいいが、サーキット走行はスポーツだから、自分の身体になるべくフィットして動きを妨げない製品を選びたい革製品なら上下セパレートでもOKの走行会もある
本誌主催のライパは、プロテクション装備がしっかりしたバイク用の革製ジャケット&パンツでも参加可能。これならツーリングでも着られるMFJマークってなんだ?
【MFJマークってなんだ?】MFJはバイク競技を統括する団体。MFJ公認・承認レースに参加する場合には認可を受けた装備が必要だが、走行会なら基本的に問われないエアバッグを内蔵するスーツならより安心
レースシーンではエアバッグ装着義務化が進む。アルパインスターズやダイネーゼは、電子制御エアバッグを搭載したスーツをすでに市販化既製品でもジャストフィットにできる!
フルオーダーは各部の寸法を自分の体形に合わせられるが、そのぶん高額。京都のデグナーは、他社既製品でもサイズ調整してくれる頼れる存在だ