本質をズバリと説くライディングレッスン・青木宣篤のコア・ライテク【各種操作のツボ】
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ライディングは、両手両足を駆使してバイクをコントロールするスポーツだ。だから「どう手足を使って操作するのか」は、ライテクの中心的な話題となる。しかし人の体格や筋力、柔軟性や可動域は文字通りの千差万別。万人に適応する操作法などない。ただし、押さえておきたいツボがあるのは確かだ。
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情報に翻弄されることなく胸に留めてほしい真理
ライディングに関しては、諸説入り乱れながら、やけに細かい情報が飛び交っている。その最たるものが、各種操作に関するものだ。
実際、アオキファクトリーコーチングで一般ライダーの皆さんにレクチャーしていて「ブレーキレバーは何本指で握ればいいですか?」「ステップにはどう足を置けばいいですか?」といった質問を受けることは、非常に多い。
プロのレーシングライダーとして30年以上を過ごした私の経験上、ことサーキットにおけるスポーツライディングに限って言えば、結論はシンプルかつクリアだ。
「なんでもいいです」
答えはこれに尽きる。
各種操作とは、人の手足を使って行うものだ。そして人の体格や筋力や柔軟性や可動域は、人によってまったく違う。だから、その人にとって操作しやすい方法であれば、「なんでもいい」が真理だ。
「人にこう教わったから」「雑誌でこう読んだから」などという理由で、やりにくい方法にこだわる必要はどこにもない。
大事なのは、バイクをコントロールするために必要な力を、しっかりとバイクに伝えられているかどうか。そこさえ押さえておけば、あとはあなた次第、なのである。
右手(ブレーキング): 指は何本でも構わない
とかく争点になりやすい「ブレーキレバーは何本指で握るか」。「こうでなくてはならない」という決まりはない。ギュッと握ってフルブレーキングができれば、何本指でもOKだ。ただし、大事なのはしっかりと握り込むことができているかどうか。最近のバイクはレバー距離を調整できるので、できるだけ近付けた方が握り切れる]
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意識したいのは「握りつつ戻す」こと
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右手(ブレーキング&スロットル):“人それぞれ”の極み
ブレーキングは、スロットルワークと重複する。私の場合、ブレーキレバーを握り始めてからスロットルを手から離すが、その時はスプリング任せでパッと全閉にしている。スロットルを戻してからブレーキをかけるライダーも多く、まちまちだ。
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足(ブレーキ&シフト操作): ステップの上で踊らせる
ステップへの足の置き方も、体格や柔軟性に左右されるので、人それぞれ。重要なポイントは、ステップ上で足を動かすこと。ドカッと足を置いてそれっきりでは、積極的なマシンコントロールができない。まずは「足は動かすもの」と意識してほしい
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内足を外に開くのはNG
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足(ステップワーク):基本はつま先立ち
ステップ上で足を踊らせるための基本は、つま先立ちだ。マシンホールドのパワーが増すし、足の動きの自由度も高まる。ただしこれも体格やシート高次第。土踏まずでステップを踏むのがちょうどいい場合もある。ペースが上がるほど、ステップへの入力の重要度が増すサーキット走行。自分なりに力を入れやすい場所を探そう。
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左手&左足(クラッチ&シフト操作):今や過去のテクニック
最近のスポーツバイクの標準装備となりつつあるクイックシフターは、非常に優秀。クラッチを使うのは発進・停車の時ぐらいで、あとは機械任せの方がうまくいく。「クラッチワーク」という言葉自体が死語になりそうだ。
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マネできる(かもしれない)操作の天才:ケーシー・ストーナー
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マネできない 操作の天才:ホルヘ・ロレンソ
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