【正解のライン取り:Part1】 中野真矢がよくある悩みを解決! 「クリッピングポイントにうまく近づけない!」
筑波サーキット・コース1000を例に、よくあるライン取りの悩みをピックアップ。うまくできない理由と、その克服方法を中野真矢さんに教わろう!
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筑波サーキット・コース1000を例に理想のライン取りをご紹介
お悩み1:クリッピングポイントにうまく近づけない!
正解:インに寄せ始めるポイントを奥に設定しよう
このコーナーで中野さんが最終的な理想とするのは、コーナーの中でしっかり減速してマシンの向きを変えるポイントを明確につくる〝V字ライン〞だが、「そもそも通常のアウト・イン・アウトが正しくできていない人が意外と多いです」と中野さん。
その結果、クリッピングが理想のポイントよりはるか手前になり、旋回中の速度が無駄に速すぎてリスキーな走りになり、ラインの問題点としては立ち上がりでアウトに膨らんでしまう。
「アウトに膨らむということは、立ち上がりでいつまでもマシンが寝ているということで、これはリスクが増すだけでなく、いつまでもスロットルを大きく開けられずにいるので遅いんです。タイムを抜きに考えても、しっかり加速させられないから気持ちよくないですよね」と中野さん。
そしてこうなる根本的原因は、「インに寄るのが早すぎるから」だという。
【立ち上がり】
【進入】
「進入しようとすると、コーナーアウト側の縁石が近づいてきます。これが恐怖心に繋がり、早めにイン側に寄せてしまいがちなんです。このほうがコースアウトしそうなイメージは減りますからね。また、速度が遅くてどのラインでも不安を感じないためにインつきが早い人もいます。でも、立ち上がりのことを考えたらこれではダメです。目標点を決めて、そこまではアウト側からアプローチすることを心がけると、進入ラインは改善できると思います」
中野さんのようなラインを通ることでコース幅を有効に使え、立ち上がりラインに余裕も生まれるはずだ。