効果抜群! 超みっちりライディングレッスン「ディアブロマンコーチング」潜入取材
各地で開催されるサーキット走行会や車両メーカーの試乗会、あるいはツーリングスポットなど、今後は多彩な環境で活動を予定しているPIRELLIオフィシャルライダーのディアブロマン。本誌・阿部が、すでに実施されている超少人数制スクールのディアブロマンコーチングを実際に体験して、その魅力と特徴、コーチングを受けることによる効果などを探ってきた!!
※この投稿は2023年夏に掲載された記事を再構成したものを掲載しています。
能動的に課題を見つけレクチャーでクリアする
ピレリジャパン独自のオフィシャルライダーとして、今春から活動している「ディアブロマン」。タイヤメーカーオフィシャルという立場でありながら、今後は車両メーカーの試乗会に参加したり、ユーザーから届いたタイヤ以外の質問にウェブサイトで回答したり、あるいはツーリングスポットに出現するなど、多彩かつタイヤメーカーという枠を感じさせない活動が画策されている。
その中で、すでに実現されているのが、一般ライダー向けサーキットライディングスクールの「ディアブロマンコーチング」。本誌が主催しているサーキット走行イベントのライディングパーティ(通称ライパ)では、2023年の春からすでにこのコンテンツが併催されているが、2023年の8月から「ディアブロマンコーチング」としての独自開催もスタートした。
すでに参加された方々が、高く評価するこの「ディアブロマンコーチング」。一体どこがスゴいのか、本誌編集部・阿部が体験取材してきた。
とはいえ、コーチングの内容をつらつら書いてしまえば、ディアブロマンに対する営業妨害になりかねない。というわけでここでは、その特徴的な部分をいくつか紹介しよう!
そもそも「ディアブロマンコーチング」は、ライパ併催の場合は1日2名、独自開催でも数名限定のスクール。超少人数制であることで、きめ細やかなレクチャーを受けられる。現在、独自開催の場合は千葉県の袖ケ浦フォレスト・レースウェイが開催場所に選ばれている。
ただし、コーチングの基本的な狙いは、袖ケ浦以外のコースでもしっかり応用できるテクニック、あるいは理論の獲得。つまり、ライダーとしてのレベルアップだ。
走行時間は基本的に1日4本で、ライパの場合は1回約15分、独自開催の場合は約25分となっている。走行のインターバルには、参加者それぞれの課題などに応じたレクチャーを実施。また、朝の走行前と夕方の全走行後にも座学の時間を設けている。参加者各自のレベルに合わせたきめ細やかなコーチングを実現するため、ディアブロマンによる参加者の実走チェック前となる朝の座学ではあまり課題を決めず、逆に最後の座学ではGPSデータロガーのデータや映像データによる検証も盛り込みながら、参加者ごとに最適なアドバイスを与えてくれる。
もちろんディアブロマンは、走行のインターバルにもさまざまな質疑応答などに対応。マシンセッティングやメンテナンス方法など、タイヤの使い方やライディングそのもの以外のこともレクチャーしてくれるので、〝収穫〞は多い。
今回、このコーチングを体験した阿部は、以下のように感じたという。
「まず、事前にエントリーシート、1日を通して走行前の目標や走行後の反省点や感想などをまとめる走行記録シートを書き込むことで、自分自身のレベルや状態を把握しやすくなりました。ただ受動的に学ぶのではなく、自分で課題を見つけ、それを的確かつ客観的にディアブロマンがアドバイスしてくれることで、短時間で効率よく上達できるというのが、このコーチングの本当に大きな魅力だと思います!」
また阿部は、ディアブロマンのとある能力についても感心していた。
「走行中は、ディアブロマンが先導しているときでも、不思議なくらい自分の状態を把握してくれているんです。例えば最後の走行では、疲労で厳しくなる直前に一度ピットインしてくれました。〝常に見てくれている〞という部分は、参加者にとって大きな安心につながります」
ところで、ピレリジャパンがこの「ディアブロマンコーチング」を実施するのにはいくつかの理由がある。そのひとつは、「高価なディアブロシリーズを購入していただいたユーザーに、せっかくならその性能を使い倒してもらいたい!」という想い。また、「理論的にライディングを学ぶことで、危険や不安を減らしながら上達できることを知ってもらいたい」という狙いもある。 体験したからこそ、阿部はこのように断言していた。「超少人数制スクールは、はっきり言って効果絶大です!」