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【DIRTSPORTS】和泉拓のオフ乗れる人感向上ライテク!〜手足の置き方&マシンの取り回し編〜【ライテク】

《解説:和泉拓》
ストレンジモーターサイクル代表。バイクスタント、モタード、JECエンデューロを経て、現在はハードエンデューロやビッグオフで活躍中。スクール講師としても人気がある

速くなりたいというよりも、速い人に見られたい。『あいつやるな感』を出したい! そのために和泉氏が自ら探求して導いたライディングフォームやポジションは理にかなっていて、実際のライディングでも役立つ。まずはバイクに乗る前に気にするべきことから解説!

PHOTO&TEXT/D.Miyazaki 宮崎大吾

レバーの握る位置を見直してみよう

オープンハンドガード派の和泉氏はグリップの内側を握り、半クラやブレーキ操作は指の第一、第二関節の間でコントロールしている。人差し指の先端で操作するよりも残りの4本の指に力をかけやすくなり、フロントアップでハンドルを引くときにも有効。指の掛け方は個人の好みだが、元々レバーの湾曲している部分で握るように設計されていることが、レバーの形状の細かな仕上がりをみてもわかると和泉氏。

「レバー操作を軽くするために内側にセットする人もいてその効果も確かにありますが、それはレバーの移動距離も長くなるということ。フロントアップなどでクラッチを繋げたいときに大きく動かさないといけないのでタイムラグになり、タイミングが取りづらくもなりますよ。ブレーキレバーも同じで、先端で操作すれば確かに軽いけど、ストロークは長くなります。僕は標準位置がいいですね」

教習所で教わる4本指でのレバー操作では、ハンドルを引いたり抑えたりができない!
教習所で教わる4本指でのレバー操作では、ハンドルを引いたり抑えたりができない!

ステップ位置は『母指球』!

近年のモトクロス界ではつま先でステップ加重することがトレンドとなっているが、和泉氏の解説ではそれよりもやや後ろの『母指球付近』と呼んでいる。ジャンプ着地などの場面で柔らかいブーツでも足を傷めにくく、前後左右への足の移動もしやすい位置だ。基本母指球で乗って、シフトチェンジや、リアブレーキを踏むときに足を移動する
近年のモトクロス界ではつま先でステップ加重することがトレンドとなっているが、和泉氏の解説ではそれよりもやや後ろの『母指球付近』と呼んでいる。ジャンプ着地などの場面で柔らかいブーツでも足を傷めにくく、前後左右への足の移動もしやすい位置だ。基本母指球で乗って、シフトチェンジや、リアブレーキを踏むときに足を移動する

加速

加速時はステップの前側の歯を斜め後方に向けて押し込む
加速時はステップの前側の歯を斜め後方に向けて押し込む

減速

減速時やマディの登りなどリア荷重を増やしたい加速では、後ろの歯で前方向に押し付ける
減速時やマディの登りなどリア荷重を増やしたい加速では、後ろの歯で前方向に押し付ける

ニーグリップと内股の関係性とは?

コーナリングフォームの理想を突き詰めると、内股がベストだと理解できると和泉氏。足が開くとギャップでひっかかり靭帯を傷めてしまうリスクもある。
「下田丈選手や馬場亮太選手は、どんなときでも恐ろしいほどきれいな内股で乗っていますね」

コーナリングフォームの理想を突き詰めると、内股がベストだと理解できると和泉氏。足が開くとギャップでひっかかり靭帯を傷めてしまうリスクもある。「下田丈選手や馬場亮太選手は、どんなときでも恐ろしいほどきれいな内股で乗っていますね」

ニーグリップをまったくしないライダーもいるが、和泉氏は強弱をつける前提でニーグリップは「する」。その際の理想が内股フォーム。「鈴木健二さんもスクールでよく言われていますが、常に車体に接触させておいて、振られたときにすぐに力を入れられるようにします。まずはニーグリップを意識して覚えてから、状況によって抜くほうが、習得が速いですよ
ニーグリップをまったくしないライダーもいるが、和泉氏は強弱をつける前提でニーグリップは「する」。その際の理想が内股フォーム。「鈴木健二さんもスクールでよく言われていますが、常に車体に接触させておいて、振られたときにすぐに力を入れられるようにします。まずはニーグリップを意識して覚えてから、状況によって抜くほうが、習得が速いですよ」

ステップ外側を引っ掛けて、車体を寝かす!

もう一つ大事なのは横方向。よく「ステップ加重の踏み替えで旋回する」という表現があるが、外側の歯を単純に踏み込んでもほとんど力は加わらない。写真の指の向きように引っ掛けるイメージで踏むと、マシンがよく寝かせられるようになるので試してみよう

もう一つ大事なのは横方向。よく「ステップ加重の踏み替えで旋回する」という表現があるが、外側の歯を単純に踏み込んでもほとんど力は加わらない。写真の指の向きように引っ掛けるイメージで踏むと、マシンがよく寝かせられるようになるので試してみよう

チャレンジ! 指ひとつまみでバイクを倒さずに旋回できる?

まずは平坦な場所で挑戦!

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100kgくらいのエンデューロレーサーならば比較的簡単だが、ビッグオフスクールでもよく教えているのがコレ。「重いバイクを倒さずに、センター付近を軽く抑えることでぐるっと一周できるようになりましょう。まずは平地で右回り、左回り、さらに傾斜のついたところでやれば、林道やエンデューロコースのリカバリーでも役立ちます。無駄に転ばなくなりますよ」
100kgくらいのエンデューロレーサーならば比較的簡単だが、ビッグオフスクールでもよく教えているのがコレ。「重いバイクを倒さずに、センター付近を軽く抑えることでぐるっと一周できるようになりましょう。
まずは平地で右回り、左回り、さらに傾斜のついたところでやれば、林道やエンデューロコースのリカバリーでも役立ちます。無駄に転ばなくなりますよ」

上り坂で挑戦!

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オフロードでは登り、下りでこんな場面も少なくない。バイクを持ち替えるときも、センター付近を抑えていれば大丈夫

オフロードでは登り、下りでこんな場面も少なくない。バイクを持ち替えるときも、センター付近を抑えていれば大丈夫

最後に下り坂で挑戦!

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下り斜面でのスタック、谷側からバイクにまたがるのが難しい! 山側へ移動したい場合にも、マシンを倒さずに維持して回り込むことができるか。重量のあるビッグオフやトレールバイクなら、こんな練習も有効だ

下り斜面でのスタック、谷側からバイクにまたがるのが難しい! 山側へ移動したい場合にも、マシンを倒さずに維持して回り込むことができるか。重量のあるビッグオフやトレールバイクなら、こんな練習も有効だ

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