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カワサキZ900RSカスタム車13台を一挙紹介!

カワサキZ900RSってどんなバイク?

Z1の雰囲気を現代に昇華させた巧みなデザイン

冷静に比較するとZ900RSとZ1の共通項はヘッドライトとミラーが丸型、メーターが砲弾型という程度で、あとは驚くほど少ない。しかしながら、Z900RSにはそれを正常進化のごとく自然に受け入れてしまうデザインの力がある。

カワサキZ900RS(2018)


カワサキZ1(1972)

担当デザイナー所有のZ2を徹底的に検証

2017年にデビューしたZ900RSの真骨頂は、カワサキのアイコンというべき存在のZ1を、現代に蘇らせたデザインやカラー、そしてパーツのクオリティにある。
バイクらしさを感じさせる「タイムレス」なスタイルであること、所有する喜びを満たす「ハイクオリティ」な質感であること、機能美を追求した「ファンクショナル・ビューティ」な装備を持つことをコンセプトに掲げ、Z900RSは見事にそれを達成。たとえその塗装が特徴的な“火の玉カラー”でなかったとしても、Z1へのオマージュが感じられるはずだ。
それに大きく貢献しているパーツのひとつがティアドロップ型の燃料タンク。担当デザイナー自身が所有するZ2を社内に持ち込み、いかにオリジナルの雰囲気に近づけるかが徹底して検証され、その形状を活かすことを前提にフレームの取り回しも決定したというから驚かされる。
そもそもベースとなったZ1000のエンジンの吸気はダウンドラフトタイプのため、特にシリンダーヘッド上部スペースに関しては制約が多い。ゆえに低く、細いこのタンク形状の採用は相当な困難があったはずだが、見事なまでにオリジナルのZ1イメージが再現されている。マフラーは4本出しでも、ウインカーは丸型でも、ホイールはスポークでもないにもかかわらず、誰もがZ1のイメージを重ね合わせることができる秀逸なデザインだ。
これまで多くのメーカーが過去のヒットモデルをモチーフにしたネオクラシックバイクを発表してきた。それらは一定の評価を得ているが、このZ900RSほど、オリジナルモデルと見事にリンクし、それでいて現代の技術を巧みに盛り込むことに成功した例は他にない。だからこそZ900RSはカワサキファンのみならず、世界中のライダーから称賛を集めているのだ。
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