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モトコルセが『あのマシン』をフルカスタム! 究極の公道モデルに生まれ変わった! 

ストリートファイターV4のフルカスタム…… のようでじつは違う レースのために生まれたあのマシンが、究極の姿で公道に降臨!

 MOTO CORSE Complete bike NVC V4 好きだから、こだわりたい

アルミ製フロントフレームに1103ccのV4エンジンを搭載した、ドゥカティの最高峰がパニガーレV4シリーズ。そして、これをベースとして生まれたハイパーネイキッドが、ストリートファイターV4シリーズだ。 モトコルセがコンプリートバイクとして発表したNVC V4は、そんなストリートファイター(以下SF)のフルカスタム仕様……に見えるのだが、それは間違い。ベースとなっているのはSBKに参戦するためのホモロゲーションモデルとして開発されたパニガーレV4Rなのだ。 V4Rの排気量はレースレギュレーションに合致する998㏄であるが、V4/Sの214㎰を上回る221㎰を叩き出す。NVC V4は、歴代ドゥカティのホモロゲーションモデルの中でも群を抜いたパフォーマンスを発揮する、このパワーユニットをデチューンすることなくそのまま採用している。もう、これだけで夢のような仕様なのだ。

フロントフォークはレース仕様のオーリンズ製FGR300。フロントブレーキにはMOTOCORSE-SICOMのカーボンセラミックディスクを投入
主なカスタム内容
ベースモデル:DUCATI パニガーレV4R
エキゾースト:DUCATI SuperleggeraV4エグゾーストシステム
Fブレーキ:BREMBO製CNCモノブロックキャリパー/P4-34/38 DUCATI SBK Factoryタイプ、CNCマスターシリンダー/19×18 MotoGPタイプ、MOTO CORSE-SICOM製 φ320mmカーボンセラミックブレーキディスクGPタイプ
Rブレーキ:R=BREMBO製CNCモノブロックキャリパー/P2-34 Moto3、ALTH 製 φ245mmフローティングディスク
サスペンション:F=OHLINS製FGR300 レーシングフォークTTX、R=OHLINS製TTX36 フルアジャスモノショック
ホイール:BST製ラピッドテック
外装:MOTO CORSE製Streetfighter コンバージョンセット、カーボンフューエルタンクカーボンモノコックシートボディ
コンプリート価格:1248万円


モトコルセでは昨年から、ドゥカティの市販車として最高レベルのポテンシャルを持つV4Rを、サーキットだけでなく“日常で楽しむ”という願望をかなえるモデルとして、V4RのSF化に取り組んできた。このNVC V4はその発展形で、SFのフェイスとアップライトなポジションを与えるだけでなく、前後サスペンションやブレーキシステム、ボディワークなど、現時点で考えられる最高の仕様に変更。ドゥカティと高機能パーツを知り尽くす、同社ならではの細やかなセットアップを施すことで、性能を持て余すことなく走れるよう調教している。そしてこれは、1199/1299パニガーレをベースに開発されたNVCシリーズのコンセプトを継承するものでもあるのだ。
今回のNVC V4は、パニガーレV4Rの乾燥重量172㎏に対して9㎏もの軽量化を達成。市販版SFV4Sと比べると15㎏も軽い。一方で最高出力は221㎰をキープ。現時点でも驚異のパワーウエイトレシオを誇る異次元ネイキッドが、レーシングエキゾーストを装着することで236㎰へパワーアップ、そして6㎏の軽量化により更なるパフォーマンスの向上が期待される。インプレッションは次号以降でお伝えできる予定だ。
なおモトコルセでは、このNVC V4をコンプリートバイクとして販売するだけでなく、パニガーレV4シリーズのオーナーに対して、SFにトランスフォームしつつ、さまざまな仕様のNVCを完成させる楽しみも提案していくとのこと。気になる人はぜひ問い合わせを。

コンパクトライセンスプレートサポートやクリスタルLEDブリンカーは市販品を採用
ドライカーボン製の燃料タンクもオリジナル。シート表皮はスペシャルで、カーフレザー×ダイヤモンドステッチ
スーパーレッジェーラV4の純正エキゾーストシステムに換装
STM製のクイックチェンジスプロケットキャリアとドリブンスプロケット。リアブレーキはALTH製フローティングタイプディスクにブレンボ製ラジアルキャリパーとオリジナルキャリパーサポートを組み合わせる
エンジンサポートブラケットはオリジナルのCNCビレット
ブレーキキャリパー&マスターシリンダーはブレンボ製で、フルードリザーバーはモトコルセ製
リアサスペンションはオーリンズ製TTX36
オリジナルのDBTチタニウムオルタネーターカバープラグも装備
ステアリングヘッドやステアリングダンパーのホルダー、ハンドルバーライザーなど、ハンドルまわりは同社オリジナルの削り出しパーツが満載。バーハンドルには本革を巻く

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