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2022年のMotoGP予習|開幕前公式テストから見るシーズン

2年ぶりにアップデートされたエンジン各メーカーの進化はいかに

YAMAHA:トップスピードに懸念残るもレースペースには満足

クアルタラロはヤマハの改善について「ホンダやスズキ、アプリリアのように大きく進化したとは思っていない」と比較し満足していない様子。ただ、レースペースについては心配していないという。バイクはエアダクトの下部が少し突き出て、その分、空力デバイスも前方に出る形になった。

モンスターエナジー・ヤマハMotoGP

【#21 フランコ・モルビデリ】’94年12月4日生まれのイタリア人ライダー。ロッシが主宰するVR46ライダース・アカデミーの一期生
【#20 ファビオ・クアルタラロ】’99年4月20日生まれ。昨年、最高峰クラスでフランス人ライダーとして史上初のタイトル獲得

WithU・ヤマハ・RNF・MotoGPチーム

【#40 ダリン・ビンダー】’98 年1 月21 日生まれの南アフリカ人。KTMのB・ビンダーは実兄。今季、Moto3からMotoGPへ昇格
【#4 アンドレア・ドヴィツィオーゾ】’86年3月23日生まれのイタリア人。ライディングテクニックはもちろん、分析力に長けた最年長ライダー

DUCATI:タイムアタック以外にフォーカス、一大勢力は今季も猛威を振るうか

ダクトや空力デバイスの形状が少し異なるものもテストされていたほか、ロングのエキゾーストも見られた。特にファクトリーチームはタイムアタック以外に焦点を当てて作業していたようだ。ドゥカティは昨年の6台から今季は8台へと台数を増やしており、データ収集の面でも有利となるだろう。

ドゥカティ・レノボ・チーム

【#43 ジャック・ミラー】’95年1月18日生まれのオーストラリア人。20 歳でMoto3からMotoGPに昇格。昨年ファクトリーに
【#63 フランチェスコ・バニャイア】’97年1月14日生まれのイタリア人ライダー。常に冷静さを失わないその姿勢にはベテランの風格も漂う

プラマック・レーシング

【#89 ホルヘ・マルティン】’98年1月29日生まれのスペイン人。昨年はルーキーながら1勝を挙げた。注目の若手ライダーの一人
【#5 ヨハン・ザルコ】’90年7月16日生まれのフランス人。MotoGPでヤマハ、ホンダ、KTM、ドゥカティを走らせた経験を持つ

ムーニー・VR46・レーシングチーム

【#72 マルコ・ベッツェッキ】’98年11月12日生まれのイタリア人。昨年はMoto2でランキング3位を獲得し、MotoGPに昇格
【#10 ルカ・マリーニ】’97年8月10日生まれのイタリア人ライダーでV・ロッシの異父弟。最高峰クラス2年目もドゥカティを駆るマルコ・ベッツェッキ

グレシーニ・レーシングMotoGP

【#49 ファビオ・ディ・ジャンアントニオ】’98年10月10日生まれのイタリア人でMotoGPルーキー。バスティアニーニとはMoto3でも僚友だった
【#23 エネア・バスティアニーニ】’97年12月30日生まれのイタリア人ライダー。’20年Moto2王者。昨年は最高峰クラス

SUZUKI:エンジンパワーが向上予選順位の改善にも期待 

スズキは2022年に向けたエンジンを昨シーズン開幕前の公式テストからリンスやテストライダーたちがテストしていた。スズキのバイクのバランスのよさには定評があり、それを崩さないエンジン作りに時間をかけたのだろう。そのためか今季はエンジンパワーが向上。予選順位の改善も期待される。

チーム・スズキ・エクスター

【#42 アレックス・リンス】’95年12月8日生まれのスペイン人。’17 年のMotoGP昇格以来、スズキライダーとして活躍を続ける
【#36 ジョアン・ミル】’97 年9 月1 日生まれのスペイン人ライダー。’20 年にはスズキにとって20年ぶりとなるタイトルを獲得

HONDA:チャレンジャーとしての大変革大きく進化したホンダの実力

エース、M・マルケスの怪我が影響したとはいえ、2年連続でチャンピオンを逃したホンダは、「従来の常識や枠を外し、変更に取り組み始めた」と宣言していた通りに大きな改善を施した。バイクの外観はもちろん、乗り味も変わったという。特にリアグリップ不足の問題は改善に向かった。

レプソル・ホンダ・チーム

【#44 ポル・エスパルガロ】’91年6月10日生まれのスペイン人。昨年、KTM からホンダに移籍。アプリリアのA・エスパルガロは実兄
【#93 マルク・マルケス】’93年2月17日生まれのスペイン人。ケガでこの2シーズンはタイトルを逃したが、現役最強と評される

LCRホンダ

【#73 アレックス・マルケス】’96年4月23日生まれのスペイン人ライダー。M・マルケスの実弟で、’19 年のMoto2チャンピオン
【#30 中上貴晶】’92 年2 月9 日生まれ。昨年、日本人初のMotoGP参戦通算200 戦を達成。今季はタイトル争いを狙う

APRILIA:車体をコンパクト化改善は全領域にわたる 

テストでは常にトップ5以内につけていたアプリリア。何かを大きく変えたのではなく、全体的に、全てのパーツが改良されたのだという。また、車体の幅が小さくなり、このおかげで旋回性が向上した。A・エスパルガロは最初にまたがったとき、「すごい、Moto2 バイクみたいだ」と感じたそうだ。

アプリリア・レーシング

【#12 マーベリック・ビニャーレス】’95年1月12日生まれのスペイン人。昨年中盤にアプリリアに加入。新天地で表彰台獲得を目指したい
【#41 アレイシ・エスパルガロ】’89年7月30日生まれのスペイン人。MotoGP参戦通算13年目。’18年からはアプリリアの開発をけん引

KTM:セパンでは懸念が残るもマンダリカで前進 

KTMは昨年からコーナー立ち上がりでのリアタイヤのスピンに悩まされていた。セパンテストではライダーがそれを訴えていたが、マンダリカテストはある程度満足して終えることができたようだ。KTMは今季、ファクトリーチームのチームマネージャーなども変わり、その影響も気になるところ。

レッドブル・KTM・ファクトリーレーシング

【#88 ミゲール・オリベイラ】’95年1月4日生まれのポルトガル人。昨年は1勝を挙げた。ポルトガルにおける若手育成にも尽力する
【#33 ブラッド・ビンダー】’95年8月11日生まれ。’20年第4戦チェコGPでは南アフリカ人ライダーとして初めて優勝を飾った

テック3・KTM・ファクトリーレーシング

【#25 ラウール・フェルナンデス】’00年10月23日生まれのスペイン人。昨年Moto2でガードナーとタイトルを争い、今季共に昇格した
【#87 レミー・ガードナー】’98年2月24日生まれのオーストラリア人。’21年Moto2チャンピオン。ワイン・ガードナーを父に持つ

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