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【バイク女子部Ride on Time】バイク女子部チーム「ミニろく」への道|本番編

Facebookのグループ「バイク女子部」の4回連載”ミニろく“チャレンジ企画の最終回。ラストスパートで練習を重ねた私達。しかし当日の練習走行でまさかの転倒でエアバッグが作動。トラックに積まれて戻ってきた林。6時間耐久は完走できるのか

とにかくピットに戻らなきゃ 身体は大丈夫

レース前日は練習走行です。監督や先輩のアドバイスを聞きながら全ライダーが走行しました。本番に向けてタイヤも新品に交換。夜から雨が降り出し一抹の不安はよぎりましたが、本番までには止む予報なので気にせずホテルに戻りました。

さぁ!ついにレース当日です。レース本番前に30分の練習走行があり、その第1ライダーの私に向かって監督が「雨上がりで朝一の新品タイヤ。滑るからきーつけや!」と。「はいっ!」と元気に返事をしてコースイン。ところがなんと最初の1コーナーで見事に滑って転倒。「うわ~、やってしまった(汗)」身体は大丈夫っぽい…。動揺しながらもマシンをチェック…。とにかくピットに戻らなきゃ。すると運よくすぐに回収用トラックが来てくれたので、指示通り荷台の上でバイクにまたがり、ふんばりながらピットに戻りました(足がプルプルでこの日一番の緊張感)。ピットに戻ると、さすが常勝チームのメカニック。「大丈夫や」と一瞬で修理を終えて次の美香さんを送り出し、練習走行はなんとかクリア。新品タイヤは簡単に滑るのね!

「身体大丈夫なら平気や!」「転んじゃってごめんなさい!」とあっという間にメカニックにより修理です。感謝(涙)
エアバッグが正確に作動。「買ってよかった!」とピットに戻り、すぐにボンベを入れ替えて本番も着用しました

とにかく走りきる!ゴールするのだ!

さぁ、気を取り直して峰子さんのル・マン式スタートから6時間のレースがスタート!ミニろくなんて技術的にも精神的にも到底走れるわけない…と最初は思っていた私たちですが、いざ本番が始まってみると意外にもちゃんとサーキットを走れています。これはビギナー向けのレン耐で耐久レースというものをみんなで経験し、各自の地道な練習の積み重ねが自信につながったのだと思います。また、チームミソリューションのサポートがやはり大きかった。当日、さらに2人のメカニックが加わり、万全な体制でバイク女子部チームをサポートしてくれました。みんながついていてくれる。このチームなら大丈夫。と安心して、各スティントを走行に集中して走ることができました。

この日のレースにはモトEでも活躍する大久保光選手も走っていて、何度も抜かれてたくさんお会いできました!(喜)。もちろん他のチームの知り合いも次々と応援しながら抜いていってくれました。みんなで楽しんでゴールを目指す、そんなミニろく全体の雰囲気も良かったです。
 レースには家族や友人も応援に来てくれ、これから免許をとろうと思っている女性や、初めてサーキットに来た女性ライダーも、パドック側から耐久レースの雰囲気を一緒に味わってもらいました。レースに興味を持ってもらえたかな?


 そして無事6時間を完走! 全員でフェンスによじ登り、感動のゴールの瞬間を味わいました。


 監督からは、「思ったよりみんなちゃんとレースしていてびっくりした! 峰子さん以外は初心者だし、もっと色々あるかと思ったけど、自分のスティントをしっかり走り切って感心した」という言葉をいただきました。多くの協力で成り立ったミニろく。今回こんな大舞台を走らせてくださったチームミソリューションの坂尾監督、チームメンバーの皆様、レン耐をサポートしてくれた仲間、影で鍛えてくれた山口辰也選手、応援いただいたみなさま、心から感謝いたします。この感動と経験を今度は私たちが誰かに伝え、サポートし、応援したい。少しでも多くの人にサーキットに足を運んでもらいたい。そんな思いを強くしました。
 

これからもバイク女子部では「観る」「走る」「学ぶ」「食べる」(笑)をテーマにみんなでバイクライフを楽しみたいと思います!

本番は綺麗な青空の下で。走行中、祐子さんは富士山が見えたらしい! 私は余裕がなく、富士山に全く気が付きませんでした。富士スピードウェイはとても気持ちのいいコース
「本番はどんどんタイムが伸びるはずや」と監督の言う通り、みんなどんどん自己新記録を更新していきます。
転倒なく、確実にバトンを回す。そこだけに集中しました
MotoGPのメカニック並みにフェンスによじ登る私達。6時間を無事走り切って感動のゴールです。今持っている全力を出し切りました! この時の喜びは私達の一生の宝物です!

凄い選手とも走れちゃう!

MotoE で活躍中の大久保 光さん(写真左)、レジェンドライダー辻本 聡さん(写真右)ともご挨拶。凄い選手に華麗に抜いてもらえる感動も味わえました。まるで夢のよう!

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