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中野真矢に学ぶスポーツライテク究極の2択【Part5:他にも気になる 2択の疑問】

もっと上手に、もっと楽しく走りたいと願うライダーであれば、ライディングで疑問に感じること、わからないことが多くあるだろう。今回は気になるライテクの2択問題を、Q&A方式で中野真矢さんが解説。第5回目はバイク仲間とライテク談義をしていると、さまざまな疑問や意見が飛びだしてくるもの。中野さんの乗り方を知ることで、スポーツライディングを楽しむためのヒントになる!

PHOTO/S.MAYUMI, H.ORIHARA TEXT/K.ASAKURA
取材協力/スズキ 0120-402-253 https://www1.suzuki.co.jp/motor
【中野真矢】本誌メインテスター。全日本王者を経てWGP参戦。MotoGP、SBKでも活躍。現在は各バイクメディアでも活動する他、RIDING PARTYではインストラクターも務める。
【中野真矢】本誌メインテスター。全日本王者を経てWGP参戦。MotoGP、SBKでも活躍。現在は各バイクメディアでも活動する他、RIDING PARTYではインストラクターも務める。

Q1:ライン取りはどこでもアウトーインーアウト or シーンで変わる?

A:アウトーインーアウトが基本

基本の走行ラインは、アウト-イン-アウトです。注意して欲しいのはマージンをしっかりとることです。クリッピングポイントに寄りすぎない。アウト側も同じです。クリップからマシン1台分くらいの余裕を持って走りましょう。

Q2:電子制御サスでもサスセッティングは必要 or バイク任せで問題なし?

A:セッティングする方が良い

車高やスプリングのレートなど、プロ目線で見れば詰められる部分はあります。ですが、最近の電子制御サスペンションは、かなり高性能ですから標準体型の人であれば、何も手を加えずに走っても問題を感じることはないでしょう。

Q3:サーキットでは絶対にハイグリップタイヤ or スポーツツーリングタイヤでOK?

A:最近のスポーツツーリングタイヤなら大丈夫

ハイグリップタイヤが望ましくはありますが、スポーツツーリングタイヤでも十分楽しめます。むしろ気にして欲しいのはタイヤの劣化具合。磨り減ったハイグリップタイヤよりも、新品のツーリングタイヤの方が高性能です。

Q4:エンジンの気筒数で乗り方は変わる or 同じ?

A:違いはあるがプロレベルの話になる

気筒数やシリンダーレイアウトの違いによる、操縦性の違いは確かにあります。例えば、V4は直4に比べれば前輪荷重がかかりにくい等がそうです。ですが、それに合わせて乗り方を変えるというのは、かなり高次元の話でしょう。

V型は直4に比べコーナリング時に前輪荷重がかかりにくいです
V型は直4に比べコーナリング時に前輪荷重がかかりにくいです

Q5:ワインディングでもエンジンは高回転まで回す or 回さない?

A:回した方が気持ちいいが……

回した方が楽しく走れると思いますが、最近のリッタークラスのスポーツバイクは高性能なので、一般道ではスピードが出過ぎてしまいます。ワインディングではサーキットほど本気で回さないで、安全最優先で走りましょう。

Q6:ライテク向上にオフロード練習は有効 or 意味なし?

A:目的次第で変わる

スロットルワークやステップワークの練習には効果大。ですが、滑る路面に悪い意味で慣れると、オンロードでも身体がスリップに怯えて荷重をかけられなくなる人がいます。目的意識を持って、練習に取り組むことが大切です。

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