【往年の名車カラーが復刻】KAWASAKI 40年間継承されるNinjaブランド
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2024年もカワサキの攻勢は止まらない!その先陣を切って登場したのが、Ninja40周年を記念して、往年の名車をモチーフにした専用カラーリングが施された、現行Ninja 4モデル。最新モデルと“チョイ古”カラーの融合は新鮮だ。
最新モデルで感じるカワサキスポーツの歴史
1984年、バイクの歴史上重要な位置を占めるマシンが誕生した。それがGPZ900R。先進のサイドカムチェーンを採用した、水冷DOHC16バルブエンジンを搭載。カワサキが威信をかけたスーパースポーツモデルだ。
GPZ900Rは絶賛を持って迎えられ、〝Ninja〞の愛称と共に、今も輝き続けている。 そのGPZ900Rがデビューしてから、今年で40年を数える。その歴史を記念した、Ninja40周年アニバーサリーモデルが発表された。ベースに選ばれたのはNinja 1000 SXと、Ninja ZX-10R、Ninja ZX-6R、Ninja ZX-4RRの4モデル。
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

Ninja 1000 SXはGPZ900Rを、ZX-Rの3モデルは1980年代のカワサキワークスレーサーZXR-7をモチーフにした専用カラーリングを採用。当時のカラーを再現したペイントだけでなく、車名ロゴマークの字体を新たに描き起こすなど、こだわり抜いたディティールが魅力。ニンジャファンならば見逃せない、特別なモデルに仕上げられているのだ。
さて、そのNinjaというネーミング。今でこそカワサキのカウリングを装備するマシンを表す言葉となっているが、実は元祖ニンジャともいうべきGPZ900Rの車名には〝Ninja〞の文字はどこにもない。では、なぜニンジャなのか? その起源を辿ると、ユニークなエピソードが浮かび上がってくる。
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

ニンジャというネーミングを使い始めたのは、北米のカワサキの販売会社。当時のアメリカでは、忍者が登場するアクションムービーがちょっとしたブームとなっており、ニューモデルの販促にインパクトが欲しい北米サイドが、〝日本のメーカーが作った特別なバイク〞という意味合いを込め、名付けたペットネームだといわれている。
アメリカ人のイメージする忍者は、超能力まがいの特殊スキルを駆使する超戦士。我々日本人の忍者感からは大きく乖離したものであるし、そもそもバイクのネーミングに合ったものとも思えない。アメリカの担当者の猛烈なプッシュで、日本のカワサキもやむなく認めたということだが、いまやカワサキ製スポーツバイクと同意語となっているのだから、なんとも面白い。
もはや、ライダーにとっての〝ニンジャ〞は、〝忍者〞ではなく〝Ninja〞に変貌した。だが、変わらないこともある。それはニンジャが、〝カワサキの特別なスポーツバイク〞であることだ。
Ninja 1000SX 40th ANNIVERSARY EDITION:Ninjaのコンセプトを色濃く受け継ぐ正統後継車
世界最速のスーパースポーツとして生み出されたGPZ900Rだが、スタイルやキャラクターはストリート重視。であれば、マルチに使えるスポーツモデルとして、多くのユーザーから愛されているNinja 1000SXがカラーリングを継承するのは自明の理。重厚なブラックをベースに鮮烈なレッドを組み合わせ、ゴールドのエンブレムが入るカラーが、落ち着いた大人のバイクを演出している。このグラフィックは定番化を期待したくなる。


Ninja 1000SX 40th ANNIVERSARY EDITION SPECIFICATION
エンジン:水冷4ストローク直列4気筒 DOHC 4バルブ 総排気量:1043cc ボア×ストローク:77.0×56.0mm 圧縮比:11.8:1 最高出力:141ps/10000rpm 最大トルク:11.3kgf・m/8000rpm 変速機:6速 クラッチ:湿式多板 フレーム:ダイヤモンド キャスター/トレール:24.0°/98mm サスペンション:F= φ41mmフルアジャスタブル倒立フォーク サスペンション:R=フルアジャスタブル・モノショック ブレーキ:F=φ300mmダブルディスク+ラジアルマウントモノブロックキャリパー ブレーキ:R=φ250mmシングルディスク+ピストンキャリパーシングル タイヤサイズ:F=120/70ZR17 タイヤサイズ:R=190/50ZR17 全長×全幅×全高:2100×830×1190~1225mm ホイールベース:1440mm シート高:820mm 車両重量:236kg 燃料タンク容量:19L 価格:162万Ninja ZX-10R 40th ANNIVERSARY EDITION:レーシーなマシンにこそレプリカカラーは映える
カワサキ製スーパースポーツのフラグシップNinja ZX-10R。レースで勝利するために、カワサキが持てる技術の粋を集めた最新最強の戦闘機なのだが、オーセンティックなレーシングマシンを想起させるカラーとグラフィックが殊の外マッチング良好。“ネオクラシック +レースチックな意匠”は最新のデザイントレンドだが、その方程式はスーパースポーツでも流行しそうだ。またもやカワサキが、新しいムーブメントを牽引するのか?
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
Ninja ZX-10R 40th ANNIVERSARY EDITION SPECIFICATION
エンジン:水冷4ストローク直列4気筒DOHC4バルブ 総排気量:998cc ボア×ストローク:76.0×55.0mm 圧縮比:13.0:1 最高出力:203(213)ps/13200rpm 最大トルク:11.7kgf・m/11400rpm 変速機:6速 クラッチ:湿式多板 フレーム:ダイヤモンド キャスター/トレール:25.0°/105mm サスペンション:F= SHOWA製φ43mmフルアジャスタブル倒立フォーク(BFF) サスペンション:R=フルアジャスタブル・モノショック(BFRC lite) ブレーキ:F=ブレンボ製φ330mmダブルディスク+ブレンボ製M50ラジアルマウントモノブロックキャリパー ブレーキ:R=φ220mmシングルディスク+シングルピストンキャリパー タイヤサイズ:F=120/70ZR17 タイヤサイズ:R=190/55ZR17 全長×全幅×全高:2085x750x1185mm ホイールベース:1450mm シート高:835mm 車両重量:207kg 燃料タンク容量:17L 価格:239万8000円Ninja ZX-6R 40th ANNIVERSARY EDITION:日常使いも視野に入れた独自路線の636ccエンジン
この度、モデルチェンジを果たしたNinja ZX-6R。最新モデルに、往年のZXRカラーが見事なマリアージュをみせる。Ninja ZX-Rシリーズのファミリーデザインはキープしつつ、エクステリアに大きく手が加えられ、最新の空力思想を取り入れたデザインを採用。エンジンと車体に大きな変更点はないが、新排出ガス規制に対応したことでスペックはやや変化している。メーターがフルTFT化されるなど、電子制御もさらに進化している。


Ninja ZX-6R 40th ANNIVERSARY EDITION SPECIFICATION
エンジン:水冷4ストローク直列4気筒DOHC4バルブ 総排気量:636cc ボア×ストローク:67.0×45.1mm 圧縮比:12.9:1 最高出力:122(128)ps/13000rpm 最大トルク:7.0kgf・m/11000rpm 変速機:6速 クラッチ:湿式多板 フレーム:ダイヤモンド キャスター/トレール:23.5°/101mm サスペンション:F= SHOWA製φ41mmフルアジャスタブル倒立フォーク(BFF) サスペンション:R=フルアジャスタブル・モノショック ブレーキ:F=φ310mmダブルディスク+ラジアルマウントモノブロックキャリパー ブレーキ:R=φ220mmシングルディスク+シングルピストンキャリパー タイヤサイズ:F=120/70ZR17 タイヤサイズ:R=180/55ZR17 全長×全幅×全高:2025x710x1105mm ホイールベース:1400mm シート高:830mm 車両重量:199kg 燃料タンク容量:17L 価格:159万5000円Ninja ZX-4RR 40th ANNIVERSARY EDITION:話題沸騰中のZX-4RRその魅力を引き上げる意匠
2023年の話題を独占したNinja ZX-4RR。クラス唯一となった直列四気筒エンジンの、突き抜けるような走りは快感の一言。今年も勢いが止まりそうにない。その人気を加速させそうなのが、40周年記念モデルのカラーリング。若き日、愛車としていたZXRシリーズを彷彿とさせる姿に、興奮を隠せないミドルエイジは多いはず。ビビッドな色使いは、当時を知らない若年層にも刺さりそう。新車の争奪戦が加速することは、ほぼ確実だろう。


Ninja ZX-4RR 40th ANNIVERSARY EDITION SPECIFICATION
エンジン:水冷4ストローク直列4気筒DOHC4バルブ 総排気量:399cc ボア×ストローク:57.0×39.1mm 圧縮比:12.3:1 最高出力:77(80)ps/14500rpm 最大トルク:4.0kgf・m/13000rpm 変速機:6速 クラッチ:湿式多板 フレーム:トレリス キャスター/トレール:23.5°/97mm サスペンション:F=SHOWA 製φ37mm フルアジャスタブル倒立フォーク(SFF-BP) サスペンション:R=フルアジャスタブル・モノショック(BFRC lite) ブレーキ:F=φ290mmダブルディスク+ラジアルマウントモノブロックキャリパー ブレーキ:R=φ220mmシングルディスク+シングルピストンキャリパー タイヤサイズ:F=120/70ZR17 タイヤサイズ:R=160/60ZR17 全長×全幅×全高:1990x765x1110mm ホイールベース:1380mm シート高:800mm 車両重量:189kg 燃料タンク容量:15L 価格:117万7000円Ninja 40th ANNIVERSARY フェア開催中
現在、カワサキではNinjaシリーズの新車購入者を対象として、大型クラスは5万円、普通二輪クラスは3万円の用品クーポンがプレゼントされるキャンペーンを実施中。Ninjaシリーズの対象モデルであれば年式は不問、店頭在庫などの旧モデルであっても新車ならキャンペーン特典を受けられる。期間は2024年3月29日まで。全国のカワサキ正規販売店に急げ!
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