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【MOTO CORSE Presents/TESI H2】珠玉のプレミアムマシンをカーボンで彩る

バイク趣味界隈でカーボンといえば高級パーツの代名詞である。高剛性、高強度、軽量、高耐熱性などを特徴とする、高性能複合素材だ。

PHOTO/K.MASUKAWA TEXT/T.YAMASHITA
問/モトコルセ TEL046-220-1611 https://www.motocorse.jp/

好きだから、こだわりたい

カーボンといっても、製法によりその特徴が変わる。一般的に『ウェット』と『ドライ』と呼ばれている区別だ。ウェットはFRP(本来はGFRPと表記するのが正しい)で用いるガラス繊維の代わりに炭素繊維(カーボンファイバー)を使うもので、その製法はまったく同じだ。そのため重量はFRPの約2割しか軽量化できない。また、ウェットカーボンの中には表面だけにカーボンを使い、そのほかはガラス繊維を使ったものもある。この場合、FRPと重量や性能は変わらない。 

いっぽう、ドライカーボンは型にはめた炭素繊維とカーボンシートに樹脂を浸透させたプリプレグを、高温・高圧にかけることで樹脂内部の気泡を除去する製法だ。これをオートクレーブ法という。剛性、強度、軽さといった高性能を発揮するのはこちらで、製法が複雑なぶん高価になる。もちろんモトコルセが取り扱うのはドライカーボン製パーツだ。 

そのモトコルセがビルドした最新コンプリートマシン「TESI H2C」には、9点のカーボン製パーツが装着される(撮影車両は純正カラーで、カーボン・フューエルタンクプロテクションなどは未装着)。カーボンの織目は平織と綾織があり、仕上げはナチュラル、マットクリアフィニッシュ、グロスクリアフィニッシュの3種が揃う。

MOTO CORSE TESI H2C

さらに外装を、カーボンステルスマットに塗装した場合のコンプリート価格は156万円だが、車両と同時注文、またはすでにTESI H2を購入済みのオーナーには40万円オフの116万円で提供される。 

コンプリートマシンが織りなす高品質のバランスが秀逸なのは言うまでもないが、これらのパーツは個別購入することもできる。 

唯一無二の個性と性能を持つスペシャルマシンには、その存在にふさわしいカスタマイズが不可欠だ。それぞれのパーツは、TESI H2のスタイルとディテールを洗練させるものであると同時に、すべてが工業製品としての実用性と美しさを兼ね備えている。 

カワサキのエンジン、ビモータのシャシー、そしてモトコルセのボディワークをもってして、TESI2Cは完成するのである。これまでにビモータを数多く手がけてきたモトコルセだからこそ、その要点を知り尽くしているし、ビモータがカワサキ傘下となった今もモトコルセがビモータの正規ディーラーであることがそれを証明している。

ラジエターホースを覆うカーボン製カバーである、カーボン・LH ウォーターラジエターチューブラッピング(9万1300円~)
ラジエターホースを覆うカーボン製カバーである、カーボン・LH ウォーターラジエターチューブラッピング(9万1300円~)
タンク後端の曲線がモチーフのリアフェンダー(19万8000円~)は、泥除けの機能を追求しつつライセンスステーとの相性を高めた
タンク後端の曲線がモチーフのリアフェンダー(19万8000円~)は、泥除けの機能を追求しつつライセンスステーとの相性を高めた
CNC アルミニウム・インテグレーテッドデザインフルードリザーバー(3万3000円)は、このほかにブラックとシルバーもある
CNC アルミニウム・インテグレーテッドデザインフルードリザーバー(3万3000円)は、このほかにブラックとシルバーもある
アッパードライブチェーンカバー(8万1950円~)とロアードライブチェーンカバー(5万8960円)はやはりセットで装着したい
アッパードライブチェーンカバー(8万1950円~)とロアードライブチェーンカバー(5万8960円)はやはりセットで装着したい
サイレンサーサポート&プリロードアジャスターマウント(価格未定)に、アジャスターノブ(3万3000円)のレッドが映える
サイレンサーサポート&プリロードアジャスターマウント(価格未定)に、アジャスターノブ(3万3000円)のレッドが映える
CNC アルミニウム・クイックオープンフューエルタンクキャップ TYPE 2 デザイン(2万9700円)は、ゴールドとシルバーも揃う
カーボン・コンパクトライセンスプレートサポートセット(12万6500円)とプレートホルダー(2万900円)に換装することで、ノーマルよりもリアまわりを軽快、かつスタイリッシュに演出する

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