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【モトコルセ|好きだから、こだわりたい】ドゥカティらしい高揚感は一度はまったら抜けられない【大塚智史さん】

かつてスズキ党だった頃も、ずっと憧れていたドゥカティは格別だった。サーキットでもストリートでもドゥカティを存分に堪能するには3台が必要なのだ。

PHOTO/H.INOUE TEXT/T.YAMASHITA
取材協力/モトコルセ TEL046-220-1711 
https://www.motocorse.jp/

大塚智史さんの初ドゥカティは「頑張って買った」というストリートファイター848だ。

「初めてサーキットを走って楽しくなって山にも行くようになりました。でも電子制御はABSすらなかったので、何度か危ない思いをして、スーパーデュークやニンジャに乗っていた時期もありました」

しかし、ドゥカティの走りと速さ、スタイルは大塚さんの心に深く強烈な爪痕を残していた。

【大塚智史さん】
1974年生まれ。物流倉庫関連の会社を経営する傍らバイクを楽しむ。ドゥカティのほかにTEST 3DC、CBR250RR、ベータの2T200などを所有。エンジン以外の整備をこなすサンメカでもある

「サーキットで見かけて、やっぱり格好良いと思い、1199パニガーレでリターンしました。乗りにくいバイクでしたけど、何より美しいし、『俺、ドカに乗ってんだぜ』っていう所有感がたまりませんね」

その後、ストリートファイターV4が登場すると、ようやくドゥカティを新車で買うことができた。

「モトコルセのことは以前から知っていて、一度行ったことがあるんです。そんな一見の客なのに、近藤社長の接客がものすごく丁寧で、いつかはここでバイクを買いたいと思いながらオイル交換をしてもらっていました。ストリートファイターV4が出た時、新車で買うならどこで買っても価格は同じ、と妻が背中を押してくれて、ようやくモトコルセでドゥカティを買えました」

【STREETFIGHTER V4 SP】2023年のドゥカティ・ワールド・プレミアで発表。サーキット専用といって過言でない卓抜した走行性能と車体構成を持つ、シリーズのフラッグシップ。ノーマル然とした外観だが、外装パーツのほとんどをカーボン化し、各部に手を入れている。サーキットも公道もこのバイクで楽しむ
【STREETFIGHTER V4 SP】2023年のドゥカティ・ワールド・プレミアで発表。サーキット専用といって過言でない卓抜した走行性能と車体構成を持つ、シリーズのフラッグシップ。ノーマル然とした外観だが、外装パーツのほとんどをカーボン化し、各部に手を入れている。サーキットも公道もこのバイクで楽しむ

1199パニガーレに乗りはじめてからは、ワインディングからサーキット、ツーリングまでを1台でこなすようになっていた。ストリートファイターV4になってからは、それがさらに加速した。

「アホほど乗りました。乗りやすい、楽しい、何でもできるバイクでした」

パニガーレは1199から1299になり、そしてSP2の登場でストリートファイターV4を再び手に入れた。その頃からドゥカティは常に2台所有するようになっていた。

ブレンボ製CNCレーシングラジアルポンプMotoGPタイプに、モトコルセ製リザーバータンクをセット
ブレンボ製CNCレーシングラジアルポンプMotoGPタイプに、モトコルセ製リザーバータンクをセット
カーボン製カウルに施したグラフィックはロゴもペイントで、指で触れてもほぼ段差がない仕上がり
カーボン製カウルに施したグラフィックはロゴもペイントで、指で触れてもほぼ段差がない仕上がり
STM製クイックチェンジスプロケット&キャリアでレーシーに
STM製クイックチェンジスプロケット&キャリアでレーシーに
リアブレーキマスターシリンダーとタンクもモトコルセ製
リアブレーキマスターシリンダーとタンクもモトコルセ製
DBTフレームプラグで細部も美しい
DBTフレームプラグで細部も美しい
アルト製φ330mmディスクにはブレンボ製GP4RXキャリパーをセット。アクスルスライダーもモトコルセ製だ
アルト製φ330mmディスクにはブレンボ製GP4RXキャリパーをセット。アクスルスライダーもモトコルセ製だ

「袖ケ浦のライセンスを持っていましたが、更新しなくなって、今はサーキットには年に5、6回、モトコルセさんなどの走行会で走るくらいに落ち着きました。ツーリングだと日帰りでも500kmくらいは走るので、年間2、3万kmは走ってますね。ハイパーモタード698モノは気軽に乗れる公道用のドゥカティが欲しかったので注文したのですが、モタードもやってみたいですね」

スーパーレッジェーラとハイパーモタードはどちらもまだナンバープレートがない状態だが、カスタムパーツはすでに注文済みで、納車を心待ちにしている。

「モトコルセはいいことばかりですよ。イベントの提案……サーキット、ツーリング、ゼロヨン。カスタムの要望には何でも応えてくれますし、近藤社長のことは経営者として尊敬しています。バイク仲間も増えて、今では走りに行くより飲みに行くほうが多いくらいです(笑)」

もうすぐ16歳になる息子もバイクに興味があり、ガレージで保管中のCBR250RRを譲るつもりだ。大塚さんのバイクライフは、新たなステージが待っている。

【左:1299 SUPER LEGGERA】フロントフレーム、サブフレーム、スイングアーム、ホイール、外装のすべてにドライカーボン製を採用し、世界限定500台で生産された特別仕様車。大家さんは、いずれはサーキット専用にする予定で、ブレーキ、フォークボトム、ステップ、乾式クラッチ化などで武装すると言う
【右:HYPERMOTARD 698 RVE】2023年のEICMAで一般に初公開された、現行ドゥカティで唯一の単気筒エンジンは、1299パニガーレのV2エンジンの知見と技術が存分に生かされている。大塚さんにとって公道用のメインになるマシンで、ヨーロッパ仕様の足まわりに換装して本来の走行性能を引き出す計画だ
【左:1299 SUPER LEGGERA】フロントフレーム、サブフレーム、スイングアーム、ホイール、外装のすべてにドライカーボン製を採用し、世界限定500台で生産された特別仕様車。大家さんは、いずれはサーキット専用にする予定で、ブレーキ、フォークボトム、ステップ、乾式クラッチ化などで武装すると言う
【右:HYPERMOTARD 698 RVE】2023年のEICMAで一般に初公開された、現行ドゥカティで唯一の単気筒エンジンは、1299パニガーレのV2エンジンの知見と技術が存分に生かされている。大塚さんにとって公道用のメインになるマシンで、ヨーロッパ仕様の足まわりに換装して本来の走行性能を引き出す計画だ

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