ライパGP2023、盛大に開催!【これが史上最“楽”のモータースポーツ・エンターテインメント】
参戦する豪華レーシングライダーたちも、観戦するたくさんのファンの皆さんも、全員が終始こんなにも明るい笑顔を見せるレースイベントなんて、他にない。ファンの方たちと共にミッションをクリアする3時間耐久レース「ライパGP」は、今までにない新感覚の極上モータースポーツ・エンターテインメントだ!
PHOTO/S.MAYUMI TEXT/G.TAKAHASHI
ユルい空気とガチな走り両方あるから楽しさ高品質
全長667m。コンパクトなミニバイクコースである堺カートランドに続々と集結する、日本が誇るトップライダーたち。原田哲也、中野真矢といったレジェンドライダーがいる。全日本で活躍する若手ライダーがいる。そして、世界にその名を轟かせる中須賀克行と長島哲太もいる。
あまりに豪華なライダーたちが小排気量バイクにまたがり、嬉々としてミニバイクコースに乗り出す。そのつど大きな歓声と拍手でコース全体が盛り上がる。熱い……! 12月9〜10日、堺カートランドで行われたのは、本誌主催のライパGP2023だ。メインイベントは10日の3時間耐久レースだが、ライパは「速いがエライじゃない」が身上。
9日の予選では一本橋スローアタックなどが行われ、10日の決勝でもさまざまな「ミッション」という名のトラップや、一般ライダー追い越し禁止区間が設けられた。
つまりライパGPはただ速いだけでは勝てず、どんなに速くないライダーでも勝つチャンスがあるという、平等と博愛のレースなのだ。とは言いつつ、そこは負けず嫌いのカタマリであるトップライダーたち。どうにかライバルを出し抜き、どんなミッションでも1番になろうと必死になる。その姿にファンも大喜びだ。
しかもプロライダー同士はどこでも追い越し可能なので、コースの随所でバチバチのバトルを展開。腕利き同士だからこそ繰り広げられるギリギリの接近戦が、会場を沸かせた。
エンターテインメントレースとはいえ、しっかりと結果は出る。優勝したのは、ほぼファクトリー体制で乗り込んできたチーム・ヤマハ。YZF-R125で見せた本気のライディングは、「どんな遊びでも勝負は勝負。本気になることが大事」という若手ライダーへのメッセージだった……のか、やっぱりただの負けず嫌いだったのか……。