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RIDERS CLUB RTがNinja Team Green Cupにリベンジ参戦!

昨年より開催されている、カワサキ Ninja ZX-25Rのワンメイクレース「Ninja Team Green Cup」。あまりの楽しさに、今年もRIDERS CLUB RTが参戦。本誌編集長河村の魂の走り? をリポートする。

「7月10日空けておいてね。Ninja Team Green Cupに出るから今年もヨロシク!」 そんな電話があったのは5月の末のことだったでしょうか? スマホの向こうの人物は、本誌カワムラ編集長。熱心なライダースクラブ読者の方でしたら、ご記憶かもしれません。昨年10月、カワムラ編集長はNinja ZX‐25Rのワンメイクレース、Ninja Team Green Cupに参戦。9位というリザルトを残しました。筆者は、ピットクルーとしてその場に立ち会っていた者です。 

クルーを務めたのは前回と同じライターの淺倉恵介。いかにも整備中といった風情だが、落としたネジを慌てて探しているところ

トップ10フィニッシュです。ご立派です。ですがネェ、ライダースクラブといやぁ、ストイックな走りがウリの雑誌じゃあネェですか? 9位ですか? ふーん……という具合にイジり倒したところ、カワムラ編集長の心には、ドロドロとした黒い感情が育ってしまったようです。 

そう、リベンジです。伝統と格式あるライダースクラブRTが、このまま終わるワケには参りません。我々は再びNinja Team Green Cupに挑戦することになりました。戦いの舞台は、昨年と同じもてぎ。捲土重来を期す、格好の舞台といえるでしょう。まあ、カワムラ編集長がリベンジに燃えるのは勝手なのですが、一介の外注スタッフである自分が巻き込まれるのはナゼなのでしょう? これって労基案件……もとい、伝統と格式あるライダースクラブRTのお手伝いに呼んでいただいて大変光栄です。 

そんなワケで7月10日、レース開催日です。前回、練習走行なしのブッツケ本番で、不本意な走りしか出来なかったというカワムラ編集長。今回は気合の前日入り、スポーツ走行を3本も走り、準備は万端です。で、練習でのタイムは?

「2分36秒台……」 

あれ? オカシクね? 前回より遅くなってんじゃね? なんということでしょう! 練習したにも関わらず、タイムが落ちています。ここで、半年以上の時間が経過しているという事実に気づき〝老化〞という言葉が頭をよぎりますが、伝えずにおきました。残酷なこの世界、せめてこの場所だけは優しさで満ち溢れていて欲しいから……。 

それはさておき、前回は準備不足が極まったバタバタ参戦だったので、レース当日の朝にバイクを仕上げる仕事があったのですが、今回はカワムラ編集長がシッカリとバイクを作り上げていたので、自分はやることがなかったりします。コレって素晴らしいことですよね。Ninja Team Green Cupの参戦しやすさを表していると思います。 

改造範囲はギリギリまで抑えられていて、ほぼノーマル状態。だから信頼性はバッチリ。マシンのコンディションに気を遣う必要がほとんど皆無。改造範囲が狭いから、パーツ代もかからない。こんなレース、他にありませんよ。Ninja ZX‐25Rオーナーだったら、エントリーしないって手はないですよ、コレ。 

そんなこんなでノンビリしながら迎えた予選。ノンビリしていたのは自分だけで、カワムラ編集長はそれなりに緊張している趣。けれど、ビビっていたワケじゃありません。気合の入った、良い表情をしていたのです。やっぱりレースって、本気じゃなきゃ面白くありませんよね。 

アウトラップをこなし、計測が始まる2周目は36秒台。残念なことに、そこからタイムがなかなか伸びません。ベストタイムは最終ラップに記録した2分35秒032。前回の予選タイムにも届いていません。ですがこの予選、大きな収穫がありました。カワムラ編集長は、1周ごとに必ずタイムアップしていたのです。確実に速くなっていることを数字が証明しています。成長を実感できるところが、サーキットの面白いところですよね。予選結果は9番手。前回は10番グリッドからのスタートでしたから、ここでも一つ成長が見られた……のでしょうか? 

予選開始と同時にカメラマンの位置を確認し、そこだけフォームを頑張っているがスピードは今ひとつ。単純な比較はできないが、本人の250ccでのベストタイムには遠く及ばない

この日のもてぎは、モトフェスティバルとしてモトミニ3耐が開催。Ninja Team Green Cupの決勝は3時間耐久の後なので、予選が終わってから長めの空き時間がありました。本来ならメンテナンスに費やされる時間ですが、このレースではやることがない。ほぼノーマルバイクですから。決勝に向け、ガソリンを給油するくらいです。 

ですが、ここでチーム分裂の危機があったのです。通常スプリントレースでは、軽量化のためにレースを走りきれるギリギリの燃料しか入れません。そのために練習走行で燃費を計測します。ところが、カワムラ編集長は燃費を測っていませんでした。自分もNinja ZX‐25Rでレースを走ったことがあり、その経験から14km/Lで給油量を計算したのですが……。「燃費は10km/Lくらいじゃね? ガス欠で止まるの怖いし」 

と、カワムラ編集長がダダを捏ねるのです。ウルセエ、じゃあ満タンで走れと言ったら、それは重いからイヤだとぬかすではありませんか。ピットに不穏な空気が流れたかというと、そんなこともなく。2分後には笑っていたので、やっぱりレースは楽しいなあ。というお話でした。 

二輪業界人としての長いキャリアをフル活用。レース界のプロから、有益な情報を引き出そうと奮闘中のカワムラ編集長。だが悲しいかな、コネで速くはなれないのがレースだ

迎えた10周の決勝。レッドシグナルが消灯し、全車一斉に猛ダッシュ! ところが、その中にカワムラ編集長の姿がありません。スタートでミスをして、ほぼ最後尾まで順位を落としてしまったのです。第1コーナーに消えていく、寂しげな背中を見て、さあ帰る準備を始めるかな? と思ったのはナイショです。 

ですがカワムラ編集長、そこからがスゴかった。スタートでの失態を取り返すべく猛チャージをしかけ、オープニングラップを終えた時にはグリッドと同じ9番手まで順位を回復したのです。コレには素直に驚きました。まるで、全盛期のロッシみたいです。カッコイイ! 

8番手のライダーに引っ張られているようで、予選では出なかった33秒台で周回しています。これはひょっとして……と思っていると、8周目に8番手に上がり、そのままゴール。ピットから見えないところで、かなりのドッグファイトを演じていたそうで、とても満足そうでした。 

ワンメイクだから接近バトルが思う存分楽しめる!

優勝とは関係ないポジションでも、バトルは楽しいものです。それも、マシンの戦闘力が拮抗しているワンメイクレースならではお楽しみでしょう。前回よりもリザルトも上がりました。一つだけですが嬉しいです。Ninja Team Green Cup、楽しいですよ。次にこのヨロコビを感じるのはアナタです!

レース後にピットを訪問してくれたのが、カワムラ編集長とデッドヒートを展開した#1山本一豊さん(右)。バトルを通じて人と人の出会いがある。

カワムラ編集長の独り言…

電子制御の補完で楽しく走れた

ゼッケンは金曜日に貼りました。土曜日のスポーツ走行は3本も走れました。ぶっつけ本番だった前回とは違います。ところが、きっとタイムアップするはずと挑んだ予選は昨年の0.5秒落ち。あんなに頑張った決勝でも、9カ月前の自分にベストで0.2秒負けました。

これは……人間が退化した、ということなのでしょうか? でもトラクションコントロール+クイックシフターがライダーをサポートしてくれるので、走るのが楽しくて仕方ありません。

タイヤがフレッシュじゃないことを言い訳にしようかとも考えましたが、困ったことに最後までピクリとも滑りませんでした(笑)。来年もリベンジせねば、です!

Ninja Team Green Cupがレース入門に最適な理由

このレースの特徴は、ビギナーに対してレースの間口を広げることを強く意識した運営だ。参戦コストを下げるために、安全対策で必要な部分を除き、改造範囲は極端に狭く設定されている。またレース未経験者に対するフォローが、他にないレベルで行き届いている。

【バイクの改造は最小限でOK】

車両規則に「出場車両は道路運送車両の保安基準に適合した一般公道を走行可能な状態を保たれていなくてはならない」とある。一部部品の取り外しが義務付けられるが、基本的にはノーマルでサイドスタンドも付いている
ミラー、リアフェンダー、タンデムステップは取り外しが義務付けられる
オイルまわりのワイヤリングは安全対策の為、義務となる
オイルトレー機能を持つアンダーカウルは装着が義務付けられるが、サイドスタンドを装着したまま取り付けられる製品がエーテックからリリースされている
マフラーは交換可能だが、JMCA認定品のストリートリーガルのみ使用が許可されている

【オーガナイザーの手厚いフォロー】

レースのルールとマナーは、経験者でなければ分からないことが少なくない。Ninja Team Green Cup では、一般的なレースよりブリーフィングの回数を増やし、参加者への説明機会を多く設けている。とにかく初心者ファーストの考え方が徹底しており、未経験者でも安心して参加できる。

レバー類やステップまわりなど、転倒時に破損しやすいパーツは、オーガナイザーがストック。万が一の時は、レースの現場で購入することができる。ワンメイクレースであること、改造範囲を絞り多くのパーツが純正部品であることを、最大限に活かしたサービスだ

2年目となるNinja Team Green Cup。2022年は全国のサーキットで5大会を開催。最終戦となる鈴鹿サーキットで10月22日に行われる。エントリーはまだ間に合うぞ!

Ninja Team Green Cupは楽しさいっぱい!【みんなの参加報告書!】

#8 プラザ熊谷+AIRWORKS+ヨシダengRT

樋口祥太さん「優しいレギュレーションが嬉しい」
昨年は鈴鹿ともてぎの2戦、今年も鈴鹿ともてぎに参戦した樋口さん。5月の鈴鹿は3位入賞を果たしているが、もてぎは惜しくも5位だった。10月の鈴鹿も参戦予定とのこと。Ninja ZX-10Rでサーキットを走っていたが、レースは以前1度経験した程度。Ninja ZX-25Rを購入しサーキットを走りたいと考えていたところ、Ninja Team Green Cup の存在を知って参戦。コストが低く済み、ビギナーに優しいレギュレーションが気に入っている。

#64 カワサキプラザ東京江戸川

小川 裕さん「ワンメイクレースが大好きです」
15位でゴールした小川さん。リターンライダーで、このレースに出るためにNinja ZX-25Rを手に入れたという。これまでにバイクでは、レースはおろかサーキットの経験もなかったというから驚かされる。レーシングマシンが大好きで、Ninja TeamGreen Cup仕様のNinja ZX-25Rは、改造範囲は狭くても歴としたレーサーであることに惹かれたそう。四輪でのレース経験は豊富で、現在も並行して軽四輪のワンメイクレースに参戦中とのこと。

#77 カワサキプラザ熊谷

山口貴弘さん「サーキットは怖い、でも楽しい!」
山口さんは、なんと自走で参加。レース終了後、保安部品を装着すると、颯爽と帰路についていた。実はバイクに乗り始めたのは最近のこと、四輪でサーキット経験があり「バイクでもサーキットは楽しいはず」と、レースの世界に飛び込んだ。現在は、まだ怖さが先に立つそうだが、そう言いつつも決勝レース中にベストラップを大幅に更新。16位のリザルトも立派なものだ。ライディングスクールに頻繁に参加しているそうで、今後の成長が楽しみだ。

Kawasaki Ninja ZX-25R/SE/SE KRT EDITION

カワサキから登場したマルチクォーター、250cc直列4気筒エンジンを搭載したモデルとして大きな注目を集めている。現在のところ直列4気筒マシンの最小排気量で、1気筒あたりわずか62.25cc。精密機械のようなに細部までこだわり抜いた造りで、17000rpmの超高回転を実現する。トラクションコントロール、パワーモードセレクターを装備し、SE/SE KRTEDITIONにはクイックシフターも標準で搭載する。

  • 総排気量:249cc
  • 最高出力:45ps/15500rpm(ラムエア加圧時:46ps/15500rpm)
  • 車両重量:184kg
  • 価格:84万7000円(Ninja ZX-25R)93万5000円(Ninja ZX-25R SE/SE KRT EDITION)

製品ページでは詳細情報がわかるほか、プラザ店検索により、モデルの展示状況・試乗・レンタルの予約が可能です。

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