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【青木宣篤流 断じるライテクQ&A|Part04】バイクの走らせ方がわからない・・・・

スーパースポーツ、ネイキッド、最新モデル、ちょっと古いバイク。サーキットでは、さまざまなタイプのバイクが走っている。それぞれに共通する走らせ方、そして個別に気にするべきポイントを解説。

Q34|私の愛車は1989年のドゥカティ・900SSで、現代のバイクと乗り方が違う気がしますコーナリング中の姿勢を安定させるためにパーシャルで後輪にトラクションをかけて車体を安定させたくなります。最新のタイヤを履いていればパーシャルを使わない乗り方に変えてもいいのでしょうか?

A|フロントを頼りにくいバイクは、確かに存在します。

その場合は、おっしゃる通りスロットルは開け気味にした方が安定するでしょう。

とは言え「コーナリング前半はブレーキをかけながら曲がっていく」という点は、どのバイクも同じです。ハンドル操作で倒し込んでいくのも同じ。

独特のクセが乗る者を虜にするドゥカティ900SS
独特のクセが乗る者を虜にするドゥカティ900SS

ただ、フロントを頼りにくいバイクの場合、ハンドル操作の比率を減らし、リアへのトラクションの比率を高めます。ただしこういったバイクは、残念ながらサーキットで速く走るのは難しくまります。その一方で、気難しいバイクを乗りこなす楽しさはあります。

なお、これらのマシンキャラクターはフレーム特性から来るものなので、最新のタイヤに換えても基本的には変わりません。

Q35|ハヤブサやZX-14Rのような重いバイクの走らせ方を教えてください。

A|車重で走り方は変えません。

気にするのはジオメトリーです。重量級バイクは安定志向。スーパースポーツと比べるとキャスター角が寝ているバイクが多く、倒し込みの邪魔になるセルフステアが強めです。

倒し込みの際にはしっかりとハンドルを押さえて、過度なセルフステアが発生しないように心がけています。あとは、気合いと根性!青木さんもハヤブサを所有。乗り方も熟知する

Q36|ドゥカティのLツインと直列4気筒で乗り方に違いはありますか? 例えばフロントが軽い車種と重い車種の乗り方の違いなど

A|特にありません。

極端にフロントが軽いバイクだとフロントに覆いかぶさるようにしています……が、外から見ても分からないレベルでAしょう。それよりもエンジンブレーキの強弱の方が気になります。

ツインはエンジンブレーキが強め……でしたが、最近はEBC(エンジンブレーキコントロール)の装備で、そこもあまり気にならなくなってきました。

Q37|岡山国際サーキットをVFR800Fで走っています。ブレーキング時のノーズダイブやリアの浮き上がりが大きくバイクが落ち着くまで少し間が必要ですブレーキングのやり方で改善できるのかセッティングで修正すべきか判断ができません

A|まずはライディングの見直しを。

バイクやモノに頼りたくなる気持ちは分かります。大人の選択としては、サスペンション交換という手もアリでしょう。

しかしスポーツと捉えるなら、私としてはまず自分の体でできることが何かを考えたい。そこが醍醐味かな、と。ライディングの具体的なアドバイスは実際に見てみないと難しいのですが、リアブレーキを積極的に使うことで解消されるかもしれません。

Q38|最新バイクと20年以上前のバイクで乗り方は異なりますか?
Q39|旧車でのスポーツライディング方法を教えてください

A|基本的には同じです。

「最新バイク」や「20年以上前のバイク」がスーパースポーツを指すなら、基本的には同じです。旧車でもやることはほぼ同じですが、タイヤは意識してください。

スーパースポーツなら20年以上前のモデルでも乗り方同じ
スーパースポーツなら20年以上前のモデルでも乗り方同じ

私は「ハンドル操作で倒し込むライディング」を提唱していますが、これは現代のタイヤが前提。昔の低グリップなタイヤだと、強めのハンドル操作力に耐えられません。その場合は、ハンドル操作の入力を減らし、外足でのタンクへの入力を増やします。

Q40|ネイキッドのモデルでサーキットを速く走らせるコツを教えてください

A|フロントに体重を乗せましょう。

アップハンドルは上体で覆い被さるセパレートハンドルに比べると、根本的にフロント荷重が足りません。特に加速時は、体が後方に持って行かれがち。

フロントに覆いかぶさってください。ここでも、気合いと根性!

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