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204馬力の高次元バランス、新ZX-10Rオートポリスワールドプレミアで小川編集長が最速試乗!!

信じられないほどの高バランス! これがジョニーにスイートスポット⁉︎ 大分県の阿蘇山近くにあるオートポリスで開催された ZX-10RRワールドプレミアに参加している、RIDERS CLUB小川編集長から、初試乗レポートが届いたのでお届けしよう。 まずは、ワールドスーパーバイク(WSB)のチャンピオン、ZX-10RRで今年も快進撃を続けるジョナサン・レイにインタビューしたとのこと。 「New ZX-10RRに試乗する直前にジョナサン・レイ選手のインタビューを行った。すると『ZX-10Rのシャシーのバランスはパーフェクトだ。ちゃんと詰めていけばこのシャシーはMotoGPでも戦える』とレイ選手。実はここ数年の10Rはワールドスーパーバイクのレギュレーションに沿って進化してきたといっていい。強すぎるZX-10Rは、年々レギュレーションの縛りがキツくなり、実は現在ライバルよりもかなり低いレブリミットで戦っている。それでも圧倒的なリードを築いているのはシャシーの高バランスがあってこそなのだ。 だからこそ今回見直されたのはエンジン。レイのスイートスポットに入っているシャシーは大きく変更する必要はない、という判断だ。エンジンは、バルブ周りにフィンガーフォロワーを採用し、レースホモロゲーションマシンとなるRRエンジンにはチタンニウムコンロッドやハイリフトカムシャフトが採用され、それは204psという高出力に貢献している。」 _E6R001201 ジョナサン・レイお墨付きのシャシーは大変更せずに、エンジンに手を加えてきたということだ。

小川編集長が感じたのはハンドリングの進化

「しかし僕が試乗して驚いたのは、そのハンドリングだった。これまで10Rシリーズのハンドリングはいい意味で個性的だった。バイクなりに曲がっていくというよりは積極的に曲げてやる必要があり、ライダーへの依存度が高かったのだ。しかし、New ZX-10RRはとてもイージーに曲がっていく。ブレーキング、ターンイン、旋回、立ち上がりといったすべてのシーンで理想的な姿勢を導き出し、難しさを感じさせないのだ。エンジン内部の軽量化、そして電子制御の熟成を実感する。ブレーキングしてもフロント荷重が強まる傾向がなく、とても素直にリーンできる。 さらに特筆すべきはスロットルの開けやすさ。回転数を問わず、スロットル開け始めの過渡特性がよく、スロットルを開けた瞬間にトラクションを感じられるのだ。だから他のバイクよりも早い段階からスロットルを大きく開けていけるような印象がある。ストレートでは1万4000rpm目安にシフトアップ。204psを実感できるがそこに恐怖感がないのも特徴で、その加速感はとてもスムーズなのだ。だから気がつくととんでもなく速く走れてしまっているというイメージ。すべての過渡特性を磨き上げ、過度なところをなくした印象だ。それは電子制御にもいえ、その仕上げは間違いなくカテゴリートップクラスだ。 アップ&ダウン対応のシフターやトラクションコントロールなどなど語るべきところはたくさんあるが、シャシー&エンジンが高い次元でバランスしたNew ZX-10RRの強さは揺るがない。それを痛感した試乗だった。」 _DSC040401 数多くのバイクに試乗してきた小川編集長は、むしろシャシーの熟成ぶりに驚いたとのこと。204psのバイクが『乗りやすく、イージー』というのは異次元の世界だが、それでも乗りやすいバイクに仕上がったからこそ204psまでエンジン出力を高められるということなのかもしれない。 _E6R003301 詳細は9月27日発売のライダースクラブにて‼︎ インプレッション、開発者インタビュー、ジョナサン・レイ選手の話など大ボリュームで紹介するとのことだ。 Ninja ZX-10Rはこちら (出典:『RIDERS CLUB 2018年10月号 Vol.534』)]]>

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